福島第一原発で亡くなった、ジョンについて | 福島第一原発、たまとジョン

福島第一原発、たまとジョン

福島第一原発内にいる、猫のたまと犬のジョンの保護に向けての経過報告のブログです。

たまが保護されてから40日。
今日は、残念ながら亡くなってしまっていた、ジョンのお話を。
先日、お父様が福島第一原発で作業をされていた、という方から、メールをいただきました。
そのメールには、ジョンの生前の写真が添付されていました。
一応その方に掲載許可をいただいてから、このブログで紹介をと思ったのですが、
メールの相性が悪いのか、何度かメールを返信させていただきましたが、
エラーになったりならなかったりで、届いているのかわからず・・・
すみません、私の独自の判断で、載せさせていただきます。

掲載に踏み切ったわけは、3.11からペットとはぐれてしまい、
愛する家族であるペットの行方や情報を求めるサイトを拝見していたからです。
みなしご救援隊さんが保護して下さった、
たまについて捜していらっしゃる方がいないか、と見ていたサイトです。

飼い主の方々は、「どんな情報でも構わない」と書かれています。
「生きていて欲しい」というのが、飼い主さんの本当の気持ちかと思いますが、
亡くなっていたとしても、それまでどんな風に生き抜いたのか、
それを知りたいのではないか、と思います。
なので、福島第一原発にいた「ジョン」がどんな子だったか、
こちらで載せる事で、捜していらっしゃる飼い主さんの目に留まれば、と思っています。

これが、「ジョン」です。


福島第一原発、たまとジョン

セッターなど狩猟犬のMIXでしょうか。
体は真っ白、お耳が茶色の子です。



福島第一原発、たまとジョン

こちらは、たまと一緒のところ。
免震棟の横のたまのお家で、一緒にごはんをもらっていたのではないでしょうか。



この子は、福島第一原発内で「ジョン」と呼ばれ、作業員さん達にとても可愛がられていたようです。
先に暮らしていた猫の「たま」とも仲良く、お友達、という感じだったそうです。
残念ながら、ジョンは原発敷地内で車に轢かれてしまったらしく、亡くなったそうです。
たまを保護して下さった作業員さんからの情報によると、5月8日の事だったようです。

原発敷地内でも放射線量が高い場所があり、
そのような場所は急いで車で走り抜けなければならないそうです。(これはニュース情報)
たまたまそこに、ジョンが出てきてしまったとして、
そして、避けようにも、まだ敷地内には瓦礫がたくさんあり、
避けきれなかったのではないか、と思います。
「しかたがない」とは思いたくありませんが、
事故を起こしてしまった作業員さんを責める事もできないと思います。

「ジョン」と呼ばれていたこの子は、残念ながら亡くなってしまいましたが、
家族と離れ離れになった後も、人を信じて、人に愛されていたのだと思います。
このブログをご覧いただいている皆さまに、お願いがあります。
このブログの転載でもリンクでも構いません。
画像のみでも構いません。
福島第一原発にいた「ジョン」と呼ばれた子は、こんな子だったよ、と、
もし飼い主さんが捜されているようだったら目に留まるように、
拡散していただけないでしょうか?
また、上に記載したサイト以外にも、
被災者の方がペットの情報を求めるサイトがあるかと思います。
私一人では、時間的余裕がなく、パソコンを触れる時間も限られているため、
たくさんのサイトから確認することが難しいのです。
皆さまも、空いている時間で構いません。
この子を捜していらっしゃる方がいないか、気にしていただけると嬉しく思います。
何度も皆さまのお力をお借りして、申し訳ありません。
よろしくお願いします。
それと、もうひとつですが、
みなしご救援隊さんが保護した犬猫たちが、出産ラッシュを迎えているそうです。
子犬・子猫用のご飯が不足しているそうです。
また、これからの時期、蚊によるフィラリア感染も心配です。
虫よけグッズの支援も必要かと思います。
御支援していただける方は、
今、何が必要か、直接聞いていただいた方が良いかと思いますので、
みなしご救援隊さんにご連絡していただければ、と思います。
また、ツイッター上では、
代表の中谷さんのお電話番号が記載された情報も出ていたと思いますので、
そちらを見ていただいても良いかもしれません。
また、みなしご救援隊さんでは、保護頭数が増え、
栃木拠点での犬猫のお世話の人手や、
一時預かりや里親さんが足りなくなっているそうです。
余裕のある方は、このような支援を考えていただけると良いかと思います。
出産ラッシュや人手不足、一時預かり・里親さん不足は、
どこの保護団体さんでも起こっているそうです。
ご自身の住んでいるお近くの保護団体さんなどへの支援も考えていただけないでしょうか?
あの団体、この団体とたくさんあると思いますが、
たくさんのところに無理をして支援をしなくても良いと思います。
自信と相談して、ひとつのところに決めるのも良いかと思います。
継続して支援を続けることが、大切です。
と、改めて私が書かなくても、という感じだとは思いますが・・・
こちらのサイトでは、 警戒区域内での被災動物救助嘆願メールの送り先と、
いろんな保護団体さんへの支援先・連絡先情報などが載っています。
こちらもご覧いただければ、今自分ができることなど、とてもわかりやすいかと思います。
(こちらにみなしご救援隊さんの連絡先も載っています)
もしどなたか、ジョンのことで進展がありましたら、
コメントで皆さまにお知らせいただけると嬉しく思います。

それでは長く読みにくい文章ですが、読んで下さった皆さま、ありがとうございました。