猫のたま、元気です。 | 福島第一原発、たまとジョン

福島第一原発、たまとジョン

福島第一原発内にいる、猫のたまと犬のジョンの保護に向けての経過報告のブログです。

皆さまこんにちは。

個人的理由により、たまのその後をお伝えする事が遅くなり、申し訳ありません。



たまの保護をして下さった、犬猫みなしご救援隊の中谷さんが、

ブログにてたまの様子を取り上げて下さいました。


http://blog.livedoor.jp/touhoku_inunekokyuen/archives/52043365.html



たま、とてもキレイな顔になって、とっても愛されているようです。

先日の記事の写真よりも、毛づやが良くなり、お顔がふっくらしていると思いませんか?

写真をみて涙が出てきてしまいました。

飼い主さん探しもご多忙の中、してくださっていることと思います。

ただ、今現在のたまの一時預かりや里親募集はないとのことです。

体調が安定しない状態のたまを、里子に出すことはできない、とのことでした。

(5月10日時点でのお話ですので、今は安定しているかもしれませんが・・・)


まだ原発近くの林のそばには、たくさんの猫たちがいるようです。

数日前に検問が強化されたこともあり、とても忙しいご様子でした。




また、たまの保護に協力してくださった作業員さんから、メールをいただきました。

5月10日の保護活動の様子です。

以下転載(ご本人から許可をいただきました。ありがとうございます。)



本日(5月10日)も中谷さんとの連携で、無事2匹の犬の保護が出来ました。
1匹目の犬は大型のピレネーでした。

1F(福島第一の略)に行く途中で、道の真ん中に佇んでいるピレネーを発見。

早速中谷さんに連絡。

偶然近くにいるとの事だったので安全な所に避難させ、待つこと20分。

中谷さん到着。

当方は打ち合わせがあるのでその場を離れましたが、

3時間後中谷さんより連絡があり、ピレネー以外にも1匹捕獲に成功との連絡を頂きました。

嬉しい限りです。

現在M20K圏内では、悲しい出来事がほとんど毎日起こっています。

野生化したヤギが、寂しさのあまり、道路まで出できて、

窓を開けると悲鳴の様な泣き声で縋ってくる様子。

当方が捕獲に失敗した犬が翌日轢かれていたり。

やせ細ってふらふら歩く、しかし警戒して、人間に決して近寄らなくなってしまった犬。

車に相乗りの為、犬を発見しても捕獲が出来ない事。
そんな中、犬猫みなしご救援隊の方々の活躍は本当に嬉しい限りです。


また、原発内のたまのいたお家の写真をいただきました。



福島第一原発、たまとジョン


福島第一原発、たまとジョン


たまのゴハンが置いてあることからも、作業員さん達に可愛がられていた事がわかります。

2枚目の写真の、保護を伝える下のテープには、

「希望の光 タマへ」

「タマよ死ぬな!生き延びるんだ・・・」

との言葉が書かれています。




現在、新たな計画避難区域が加わりました。

今避難される方は、ペットの預かり先などを探しているでしょうが、

まだまだ残されてしまった動物がたくさんいます。

皆さま、できうる限りの支援と、政府への嘆願をお願いします。

できることなら、私も現地へ行って、保護活動のお手伝いをしたいのですが・・・

ひとりひとりの力は微力でも、合わされば大きな力になると思います。

今回のたまのことで、それをひしを実感しております。

「微力ではあれど、無力ではない」

と、どなたかのお言葉、ツイッターで拝見しました。

本当に、その通りだと思います。