J.LEAGUE DIVISION 2
第9節 松本平広域公園総合球技場(アルウィン)
松本 1 - 0 千葉
83' 松本 1 - 0 千葉 多々良敦斗
78' 伊藤大介 ⇒ 大塚翔平(千葉)
78' 弦巻健人 ⇒ 久木田紳吾(松本)
81' レジナルド ⇒ 田中佑昌(千葉)
82' 塩沢勝吾 ⇒ 片山真人(松本)
85' 藤田祥史 ⇒ オーロイ(千葉)
93' 船山貴之 ⇒ 久富賢(松本)
61' 小松憲太(松本):危険行為
主審:吉田寿光
気候:
気温:11.2℃
ピッチ状態:やや荒芝
観衆:6,740人
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<試合前データ>
★成績
松本山雅FC
2勝5敗1分 5得点11失点 勝ち点7 17位
ジェフユナイテッド千葉
4勝2敗2分 10得点4失点 勝ち点14 6位
★戦績
松本山雅FC
● 0 - 3 愛媛(A)
▲ 0 - 0 水戸(A)
● 0 - 3 富山(H)
● 0 - 1 岡山(A)
○ 3 - 0 熊本(A)
ジェフユナイテッド千葉
▲ 0 - 0 福岡(A)
○ 3 - 0 徳島(H)
● 1 - 2 栃木(A)
○ 1 - 0 水戸(A)
▲ 0 - 0 岡山(H)
★得点ランク
松本山雅FC
1.弦巻健人 飯田真輝 塩沢勝吾 鐡戸裕史 多々良敦斗:1得点
ジェフユナイテッド千葉
1.深井正樹 藤田祥史:3得点
2.大岩一貴:2得点
3.兵働昭弘 田中佑昌:1得点
<プレビュー>
4試合連続無得点の後、前節3得点を叩きだした松本。
前節ホーム連勝がストップした千葉。
今年からJに参入してきた松本と、開幕元年からJで戦っている千葉。
歴史の重みは大きく異なるが、カテゴリーは同じ。
松本が大先輩千葉に対して、どの様な試合を魅せるのか。
千葉がガムシャラに挑んでくる松本をどの様に退けるのか。
楽しみな対戦だ。
松本は前節アウェイながら熊本相手に3-0と大勝している。
この勢いのまま千葉にぶつかっていきたい。
一方の千葉は前節、岡山と引き分け早くもホームの連勝がストップしてしまった。
内容も岡山の方が良かっただけに、不安が残る引き分けとなった。
その不安を払しょくする為に、下位相手には圧勝しておきたいところだ。
しかし、北九州、熊本を撃破している力は侮れない。
一体どのような結末を迎えるのか楽しみである。
<総括>
前半は千葉の方がボール支配率が高かった。
立ち上がりは松本優勢に進んだ。
千葉が様子を見てる間に、積極的に前に出る事により、リズムをつかんだ。
シュートも撃てていた為、精度さえ良ければ得点は生まれていた。
しかし、20分過ぎあたりから次第に千葉が試合を支配し始める。
アルウィンは芝が長く、ボールが転がりにくいという話だが、今日は雨の為、意外にも球足が速い。
どちらかというと、松本よりも千葉の方がやりやすいピッチになってしまっている。
その影響もあるのか、千葉のパススピードがじわじわ上がってきており、松本ゴール前での攻防が多くなった。
35分頃には、深井がお得意の豪快ミドルシュートでポストを直撃させるなど、ゴールに迫ってきている。
後半はもっと攻勢を強めてくると予想されるだけに、松本のスタミナが心配される。
ぎりぎりのところで防いでいる感じがするので、少しでも出足が遅れればゴールを決められてしまう。
松本が集中を切らさず千葉の猛攻を耐え凌ぎ、カウンターから得点を奪うのか。
それとも、千葉がこのまま押し込み勝利を収めるのか、後半の戦いが楽しみである。
後半も立ち上がりは松本の方がペースを握った。
キックオフから千葉ディフェンスの裏を突いてシュートまで持っていくなど、良い形で後半に入れた。
一方の千葉は前半同様、無理せずじっくりと入った感じだ。
しかし、この入り方で前半の立ち上がりは松本にペースを握られただけに、同じ入り方をした事には疑問が残る。
松本相手だから、多少手を抜いても失点はしないという過信なのか。
後半15分あたりからは、やはり千葉がじわじわと支配率を上げてくる。
しかし、再三サイドからクロスを供給するものの、中の人数が藤田のみなので、脅威は全くない。
しかも、松本のディフェンスラインを崩せてるわけではないので、これではいくら上げようが得点には繋がらない。
逆に、終盤には松本がカウンターから得たコーナーキックの後のプレイで値千金の先制ゴールを決める。
松本は攻める時は枚数をかけて攻めて、ペナルティエリア内にも2人3人と入ってきていたので、得点の可能性は高かった。
最終盤には、千葉は巨人オーロイを投入するものの、オーロイと周りの選手との連携が合わず、シュートにすら持っていけない。
そして、耐えに耐え凌いだ松本が待ち望んだ瞬間が訪れる。
クラブの歴史や、選手の力など松本と千葉には大きな差がある様に思えたが、今日の松本はそれを吹き飛ばす程、本当に良く走っていた。
逆に千葉は、攻撃が単調であり、松本を舐めたしっぺ返しを食らう形となった。
これで松本はJリーグで初の連勝。
この勢いは本物である事が証明された。
千葉は2試合無得点、勝利無しとなった。
ポゼッションサッカーを貫くと明言している木山監督も、今日の結果には流石にやり方を少し変えないと、勝ち点を伸ばすのは難しいかもしれない。
<それぞれの視点>
松本 粘りに粘り初連勝(*゜▽゜ノノ゛☆
松本としては本当に嬉しい勝利となりました
立ち上がりから積極的にゴールを目指す姿勢に、勝利の可能性も感じさせました。
千葉が消極的な立ち上がりだったので、リズムをつかむ事が出来ましたね
惜しいチャンスもありましたし、シュートも撃てていました。
ただ、相手は強豪千葉。
前半20分あたりから、やはりボールを支配される時間が長くなりました。
それでも、守備陣はしっかりと集中して、千葉の攻撃を跳ね返していました
また、攻められながらも随所にカウンターを見せていたので、そこまで徹底的にやられてる感じはしなかったと思います。
後半もしっかりと入れたので、前半同様ペースを掴む事が出来ました。
後半15分までは千葉にシュートを撃たせない素晴らしい内容だったと思います
それでも、やはりじわじわと千葉にボールを支配されてしまいます
前半か後半の立ち上がりに得点しておきたかったところですが、千葉の守備も硬いので仕方ありません。
松本は運動量も落ちてしまって、中盤を完全に支配されてしまいますが、最後のところでしっかりと体を張れていました。
千葉に一体何本クロスを入れられたかわからない程、入れられましたが、競り合いでは全て勝っていました
そして、千葉が攻めあぐねた後半38分。
松本はコーナーキック後のプレイから多々良選手が値千金のゴール
多々良選手は良く飛出しましたね
最後は大巨人オーロイ選手が投入されましたが、それでやられる程今日の松本の守備陣はやわじゃありません。
オーロイ選手自身にも厳しいチェックをして、楽にプレイさせませんでしたし、落とされた後のケアもしっかり出来ていました。
逆に守りやすそうな感じもしましたね
そのまま試合は終了し、何と松本が千葉に勝ってしまいました
大波乱ですよ大波乱
ただ、松本は波乱を起こすだけの力があったと思いますし、今日の千葉の出来ならば10回やれば5回は勝てそうですね
次節は、同じ昇格組のライバル町田との対戦です。
他のチームと比べると、比較的楽に勝てそうな相手なので、しっかりと勝って、もっと上位に行きたいですね
千葉 終始単調な攻めで撃沈(´・ω・`)
千葉としては絶対に落とせない一戦でした
相手は昇格組の松本ですし、前節ホームで勝ち点を落としてしまっていたので、今日の試合で絶対に挽回しなければなりませんでした。
ところが、立ち上がりを軽く流す感じで入ると松本に何度かピンチを作られてしまいます。
勝たなければいけないという気持ちが感じられませんでした
それでも、今季の千葉は守備は安定しているので事無きを得ましたが、かなり不安になりました。
今日の試合で一番気持ちを見せてくれたのはレジナルド選手だったのではないでしょうか
何度もサイドからチャンスを作っていましたし、ドリブルで切り込んでシュートも撃っていましたし、決定的チャンスもありました。
欲を言えば、1本決めて欲しかったといったところでしょうか
でも、ようやくJリーグに慣れてきたのか、コンディションが上がってきたのか、今日のレジナルド選手はキレてましたね
ドリブルも早く力強く、しっかりとボールをキープしてくれていました
深井選手も強烈なミドルシュートを撃つなど、次第に千葉ペースになりましたが、ゴールは奪えません。
なんというか、流れの中からクロスを供給しても、松本の選手の頭を超えませんし、アーリークロスを上げても藤田選手が中に入りきれていないとか、ファーに誰もいないとか、ちょっと迫力がありませんでした。
これでは相手に脅威を与える事は難しいですよね。
何度も弾かれてるうちに、松本のディフェンス陣に自信を持たせてしまったと思います
それでも、特に工夫を見せるわけでもなく、同じ攻撃を繰り返し、同じ様に弾かれ、カウンターを食らう。
松本の作戦に見事にはまっていました。
木山監督は試合前のコメントで、相手のディフェンスを前に出させる様な試合をしないといけないと仰っていたそうですが、それはガチガチに守られたら今の千葉では点は取れないという事なんでしょうか
仮にそうだとしても、今日の内容では、松本は結構前に出て来ていましたよね
それでも得点は取れないという事は、攻め方に問題がある様に思えます。
もう少し選手間でも工夫をしてくれると観ていて楽しいのですが・・・
1回だけ、伊藤選手のラストパスを藤田選手?がスルーして後ろのレジナルド選手がフリーでシュートを撃つという場面がありました。
これは決めて欲しかったですが、こういう工夫があると得点も取れると思うのですが、結局期待が持てたのはこの1回だけでした
というか、松本が引いて守ってくると予想して臨んだ時点で、反町監督との駆け引きに負けてますよね。
コーナーキックも特に変化を付けるわけでもなく、やはり単調に中に放り込んではクリアされるの繰り返し。
最悪の場合、カウンターも食らっていましたね。
結局終盤に失点を喫し、そのまま撃沈
アウェイでのこの負け方は、昨年や一昨年と変わっていませんね。
う~ん・・・アウェイ苦手病は克服出来ていないとなると、やはり今年も昇格は厳しいですか
まぁ、私個人としては昇格というよりは、チームの成熟を目標に、プレーオフ圏内に滑り込んで昇格出来たら良いくらいにしか思ってませんから、勝ったり負けたりでも良いんですけどね。
ただ、アウェイ苦手病を克服出来ていない事と、前節の岡山戦と同じ入り方をして苦戦した事、攻め方に工夫が見られない事に対し、かなり危機感を覚えます
木山監督に最初の正念場が訪れましたね。
ここをクリア出来ないと二桁順位に沈んで行ってしまいますよ。
次節の富山戦に期待しましょう
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