都合で30日しか 参加できなかったのですが
見応え十分なイベント・・・
というものは 主催者さんは相当大変なんですよね。
モノを創るのってほんとに 出来上がってみると 出来上がった形しか見えないけど
そこまで辿り着くのに どれだけの紆余曲折があるか・・・
もっとも あんまりスムースにできちゃうと 不安になるんだけど。
わたしが 拝見できたのは
広島平和文化センター(原爆資料館)理事長 スティーブン・リーパー氏の講演から。
講演の前に 30分ほどその場に居る人たちと リーパー氏と
車座になって フリートークがありました。
知人の林さんは 上関の原発計画を阻止する運動をしていて
どうして 広島の人が これに無関心なのか、
内情を ある程度はつかんでいたのだけど
ここでリーパー氏に 確認をとる質問を投げかけました。
リーパー氏は包み隠さず 答えてくれました。
広島市は 経済界のトップに 中国電力を据え置く自治体で
原発の批判をすることは タブーなのだそうです。
市長・市議会 すべて これを批判することは 職を失うことになるのだそう。
林さん曰く 元々広島も長崎も 軍事工場があるから
狙われたわけで その系譜は今も残っているだそう。
なんとも皮肉なお話。
リーパー氏は ゴルバチョフ氏が退任なさってから来訪したときに言った言葉を紹介しました。
「もう人間は 絶対に戦争をできない。なぜなら原発が増えすぎて 危なすぎるから」
原発が抑止力になっているというような すこし 自己弁護の言葉にも聞こえた。
リーパー氏の本分は 核廃絶。
アメリカ国民に アメリカの政策は変えられない。
アメリカの中央政権は イラクに核兵器を使いたがっている。
それを制止しているのはペンタゴン(アメリカ軍隊)
核を使いたがるのは 軍事産業や そこからお金が入ってくる
政権を所有する人たちだけだ。
でもアメリカ国民には変えられない。(理由がわからなかったな~)
外圧が必要。
欧州の外圧はもちろんだけど
日本と韓国からの外圧が一番効果がある。
福田総理と町村さんは 今の核所有競争を深刻に捉えているので
望みはあると。(辞めちゃったけど、今夜)
何かのときに 反核の声が湧き上がるように 草の根運動が必要なのだということでした。
「核兵器が使われない雰囲気作り」 が大切だと。
seedling
か。
アメリカの方らしく ユーモアと明朗さを感じる方でした。
会場が野外の「焼津旧港」という場所に移り
「トロ箱シアター」が夕方から始まりました。
焼津はマグロの漁獲で有名な町。
トロ箱というのは 写真のステージの下の基礎になっている箱のこと。
旧港は 老朽で撤廃が決まっているのだけど
歴史の刻まれた情緒あるこの景色を残したい地元の若い方、有志が
こういうイベントを この場所で繰り返しているんだそうです。
このイベントの実行委員の方のユニフォームは
手ぬぐいを縫い合わせたハッピで なんとも格好よかったです(画像がない)
木下デヴィッドさんのトークイベントから始まり・・・
途中 私はたまたま通りかかった方に ここで何をしてるのかや再処理工場の事を
勝手に説明していて ちゃんと聞けなかったんだけど、
デヴィッドさんのトークのポイント
『止める為に やらないと意味がないので』
は聞こえてきました。
意外と この「止めるため」という一番の目的に言及するトークが
他では無く
ただ現状のレポートに終ることが多いような気がします。
「どうやったら止まるのか」 これを考えさせるトークだったと思います。
通りがかった方は地元の 電気施工業者の方で
再処理のこともご存知で
自然エネルギーへの転換が望ましいことも語られて
「化石燃料を採りまくって 地球を かき回してるような感じだよね」
「あれ もしかしてデヴィッド?」
とおっしゃって 後でまた寄ります、と立ち去られました。
ロングボーダーさんでした。
後で立ち寄られたのかなあ?
六ヶ所村ラプソディの上映のあと
サーフライダーファンデーションさんの映像など流れたあと
富田貴史さんのトーク。
上関のこと
自分と六ヶ所との関わり。
富田さんが 具体的に何をなさっているのか 初めて解りました。
「六ヶ所村ラプソディ」の上映は 映像の貸し出しに1日10万円かかります。
それには 集客を100とか200とか集めないと 主催者の負担が大きいため
小口の上映会を サポートすることをなさっているのだそうです。
たとえば このくらいの場所で 何人くらいの規模で こういう目的で
開催したいんだよ~ということを相談すると
富田さんが経費を 提案してきてくれるという具合。
富田さんが必ず 同席なさるそうです。
ありがたいご提案ですよね。
富田貴史さんブログ
http://radio-active.cocolog-nifty.com/blog/
このあと 来場した方々と 富田さん デヴィッドさんとの
フリートークがあり
熱心にやり取りが行き交い
良い雰囲気でした。
リーパー氏の講演までは
これまで焼津で 反核+平和を訴える運動をなさってきたベテランの方々
港の方は それを受け継いでおられる若い方々
の仕切りで行われていました。
地元を愛せるって 幸せですね~
この本を販売していました。
原発の問題点に着目して 長く活動されている牧師の方の講演記録です。
まだお若い方です。
とてもわかりやすく 読みやすいのですが
無知だった私には 結構衝撃的な内容でした。
ヘビーですが
「こういう見方もある」ということは知っておいた方がいいと思いました。
200円です。
どこで買ったらいいのでしょう・・・
調べておきます。