岸井キャスター攻撃した広告主の中心人物の著書を安倍首相が政治資金で爆買い! | 千葉市議会議員 かばさわ洋平  GET BACK TO DEMOCRACY 

岸井キャスター攻撃した広告主の中心人物の著書を安倍首相が政治資金で爆買い!

岸井キャスター攻撃した広告主の中心人物の著書を安倍首相が政治資金で爆買い!

日本のリーダーともいえる首相がこんな姑息なことをしていたことに心底呆れました。戦争法廃案に向けてメディアも声を上げ続けるべきと語っていたTBS系ニュース23のキャスター岸井氏のこうした言論が政府にとって不都合であり、意見広告という形で個人攻撃で言論封殺しようとする。しかもその広告主の中心人物の書籍『約束の日』を安倍首相が政治資金で374万も使い爆買いして書店ランキング1位へ釣り上げる。ツイッター工作員なども伝えられるなか、私たちの税金が安倍首相を持ち上げるマーケティングやプロパガンダに使われているということを厳しくみなければなりません。


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赤旗日曜版 12/13


「私達は、違法な報道を見逃しません」。巨大な人の目の写真とともにそう書かれた異様な広告は「産経」(11月14日付)と「読売」(同15日付)にカラー1ページを使って掲載されました。広告主は「放送法遵守を求める視聴者の会」。11月1日に設立されたばかりです。

同会が攻撃したのは、TBS系「NEWS23」でキャスターを務める岸井成格氏(毎日新聞特別編集委員)。岸井氏は戦争法案が参院安保特別委員会で強行採決される直前の9月16日、「メディアとしても廃案に向けて声をずっと上げ続けるべきでだ」と発言しました。

戦争法成立直後の世論調査でも「審議がつくされたとは思わない」が8割近くにのぼっている状況での発言でした。にもかかわらず同会は岸井氏の発言を「政治的公平であること」にした放送法第4条に違反すると決めつけています。

全国紙の1ページを全面を使い、個人を名指しで攻撃した同会。ホームページで「特定の政治家や政治団体とは一切関わりない」「あくまでも、一般国民の立場」と強調しますが、その実態はどうなのか。

代表呼びかけ人は、作曲家・すぎやまこういち氏。同氏は、安倍晋三首相の資金管理団体「晋和会」に上限額の150万円を献金している人物です。「安倍晋三総理大臣を求める民関人有志の会」の発起人でもあります。事務局長の文芸評論家・小川栄太郎氏も安倍首相と深い関係にあります。

安倍氏が自民党総裁に復帰した総裁選直前の2012年8月末、小川氏は『約束の日安倍晋三試論』を出版しました。発売後、同書はすぐにベストセラーとなり、同書の新聞広告によると、大手書店で軒並み販売「第1位」を独占。

その裏にはからくりがありました。安倍首相の資金管理団体が同書を大量購入していたのです。「晋和会」の12年分の政治収支報告書には書籍代として支出先に大手書店の名前がずらり。収支報告書に添付された領収書をみると、小川氏の『約束の日』を少なくとも2380冊、計374万8500円購入してることがわかりました。


「丸善書店丸の内店」で同年10月16日に900冊購入、紀伊國屋書店でも同年11月9日に900冊購入するなどまさに「爆買い」。同書の新聞広告での販売第1位の時期とも一致します。ある出版関係者は「これは販売促進の典型的な手法だ」と指摘します。「大手書店で大量購入すれば、販売実績が1位になる。それが新聞広告に出ればさらに各書店が平積みする。金があるものにしかできない手法ですよ」

同書が売れたことは、自民党総裁復帰にも一役買った格好。小川氏側から購入をを依頼したのかという編集部の質問に、小川氏は「ご指摘の事実はございません」と回答しています。東京プリンスホテルで11月11日に行われた小川氏の出版記念パーティー。安倍首相が発起人筆頭として出席して祝辞をのべました。