東京五輪招致の予算は除染や復興の為に使うべき | 千葉市議会議員 かばさわ洋平  GET BACK TO DEMOCRACY 

東京五輪招致の予算は除染や復興の為に使うべき



ここにきてNHKはじめ、日本のTVは五輪招致に向けたプロパガンダに明け暮れている。
連日街の声は「賛成」「見たい」という街頭インタビューだけが流されていく。


果たしてネット上の世論はどうなのだろうか。

インターネット国民投票 ゼゼヒヒ
http://zzhh.jp/questions/35#


Q.00035(1015回答)
東京五輪招致に賛成?反対?
2020年東京五輪招致委員会は21日、猪瀬直樹東京都知事を会長とする新体制を発足しました ( http://bit.ly/U30OPl )。2016年五輪招致はリオデジャネイロに敗れ、今回はリベンジとなります。あなたは東京都のオリンピック招致に賛成? 反対?


賛成 330 32%
反対 686 68%


上記によると今日現在、以下のような数字になってます。
NHKが示すように7、8割が賛成なんてことはやはりない状況です。


そして今回の招致メッセージがなんとも酷いということで話題にもなってます。

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東京のためだけではなく、私たちのニッポンのために。
ニッポンの復活のためのオリンピック・パラリンピックを、東京に。

オリンピック・パラリンピックは夢をくれる。
そして力をくれる。
経済に力をくれる。
仕事をつくる。
それが未来をつくる。
そして世界の意識をニッポンにつれてきてくれる。
今、それがニッポンには必要だ。
2020年までにあらゆるジャンルのニッポンを復活させるために。
日本人みんながひとつの夢をもつ。
そのことをためらう理由はどこにもありません。
ニッポン心の復活を
スポーツの力で。


私たちはいつから目的をもつことがヘタになったんだろう。
私たちはいつから勝たなくてもいいと
斜に構えて挑戦することから逃げるようになったんだろう。
私たちはいつから経済大国という言葉に甘えて
情熱を特別なものにしてしまったんだろう。
たくさんの困難にあった今、
復興と戦う今、
私たちは未来とも戦わなければいけない。


そのことを忘れないで下さい。
現在を理由うに未来を閉じないようにしてください。

未来が何を失いつつあるかを
私たちはごまかしながら生きていないか。

このままだとこの国は世界から忘れられてしまうかもしれない。
今何かをしなければ、
この国の未来や子供たちの自信を奪うことになるかもしれない。
誇るべきものを誇るために、
勝つべきものを勝ちとろう。
未来のために。
東京にオリンピックを呼ぶのではない。ニッポンに呼ぶのだ。
オリンピックは夢をくれる。
そして力をくれる。
仕事をつくる
それが未来をつくる今になる。
そして世界の意識をニッポンにつれてきてくれる。
今、それがニッポンには必要だ。
復活を世界にアピールするために。

2020年までにニッポンを復活させるために。

もう一度言います。
これは東京のオリンピック・パラリンピックではありません。
これはニッポン復活のオリンピック・パラリンピックなのです。



私たちは具体的に東日本に経済効果が及ぶような
オリンピック・パラリンピックにしたいと切望しています。
招致アクションそのものがきちんと
日本全体を活性化させるものにしたいと願っています。
そのためにたくさんのアイデアを
広く皆様にもお願いしたいと考えています。
世界の競争で勝てる立候補都市、東京で
日本全体に価値のあるオリンピック・パラリンピックをつくるのです。

今回の招致レースは勝てる可能性が高いと言われています。
ニッポンは今限りなくリアルなところにいます。
2013年9月に開催都市が決まります。
この一年が勝負になります。
私たちの心に火がともり、
それが日本を熱くひとつにする炎になるように。
ひとりひとりの正しい気持ちが
ニッポンの力になるために。

私たちの心に火を。
私たちの夢に火を。
その火をニッポンに。
その炎を世界に。

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全体的にこの文章はどうかと思うのですが、一番思ったのはこの部分。


このままだとこの国は世界から忘れられてしまうかもしれない。
今何かをしなければ、
この国の未来や子供たちの自信を奪うことになるかもしれない。
誇るべきものを誇るために、
勝つべきものを勝ちとろう。
未来のために。




福島の高線量地区に子ども達を住まわせ、東日本のホットスポットの除染や
健康調査もあまり進展しない、津波で家を流された人の仮設住宅は
安いものを建て、移住用の住宅は未だ殆ど建てられていない。
復興予算で都内の税務署や国立競技場を改修したりする。
本当に子供たちを思った施策を打てていないのに
国民の支持率が低いからと半ば国民の考えが問題のような書き方を展開している。


前回の招致予算で150億円、今回も70億円程度とも言われてます。
大会予算は3000億円、赤字になったら国が補填する契約になっています。
私たちの税金です。


昨年の6月の記事ですが日刊ゲンダイがこうした記事を展開してます。

東京臨海部、東部で高濃度放射性セシウム検出の衝撃
http://gendai.net/articles/view/syakai/137032



一刻も早い除染が必要
<五輪招致のために見て見ぬフリか>

 東京の臨海部や東部地域の放射性セシウム汚染がヒドイ状況になってきた。日本共産党都議団が5月上旬から今月8日、都内の公園や歩道など38地点で土壌調査や空間線量を測ったところ、葛飾区の「都立水元公園」の土壌から、1キロ当たり25万1000ベクレルの放射性セシウムを検出したのだ。
 これは国の放射性廃棄物処理のセシウム濃度基準(1キロ当たり8000ベクレル)の30倍以上だ。そもそも福島原発事故前は、IAEA(国際原子力機関)の国際基準に基づき、1キロ当たり100ベクレル超の廃棄物は、低レベル放射性廃棄物処分場に封じ込められてきた。以前なら厳重管理された放射能汚染土壌が、子どもが自由に出入りする公園内で見つかったのは衝撃だ。水元公園では、地上1メートルの空間線量も、毎時1.10マイクロシーベルトを測定した。これは国の除染の目安基準(地上1メートルで毎時1マイクロシーベルト以上)を上回る。
 ほかにも、「江戸川区平井3丁目」の都営団地空き地で1キロ当たり5万5000ベクレル、「葛飾区東金町」のポンプ場入り口土壌で1キロ当たり4万9700ベクレル――を検出。国の基準を上回る地点は25地点に上る。
「雨水がたまりやすく、水はけが悪い場所などにセシウムが蓄積し、土壌の汚染が進んでいるようです。つまり、時間が経つほど汚染が進む。都は一刻も早く除染作業や立ち入り禁止などの対応を取るべきですが、何も動かない。議会で追及しても『対応は必要ない』と言い切るから呆れます」(共産党都議団関係者)
 都が「ホットスポット」の除染に消極的なのは、2020年の五輪招致に手を挙げているからだ。
「都が大々的に除染作業に乗り出せば、世界中で『トーキョーで五輪は開けるのか』と大騒ぎになるでしょう。福島原発事故直後、われ先に出国した状況から分かる通り、外国人は日本人以上に放射能汚染に敏感です。まして、選手村建設やカヌー競技などが開かれる臨海部が『放射能汚染』なんて絶対に知られたくない。だから、都議会でどんなに追及されてもシラを切っているのです」(都議会関係者)
 京大の研究グループのシミュレーションだと、雨水で運ばれたセシウムによって東京湾の海底は14年3月に最も汚染が深刻になるという。こんな環境で「東京五輪」開催は絶対ムリ。というより、海外選手が怖がって1人も来日しないだろう。
 日本科学者会議災害問題研究委員会委員の坂巻幸雄氏もこう言っている。
「今なお臨海部や東部地域の広い範囲で、1キロ当たり数万ベクレルという汚染スポットの散在が確かめられた。公衆の被曝(ひばく)線量を極力抑えるという見地から、行政の早急な対応を望んでいます。オリンピック招致に名乗りを上げた東京は、広報で長所・利点をうたうだけではなく、福島原発事故による放射能汚染の実態も包み隠さず示すべきです。それこそがフェアプレーの精神でしょう」
 五輪招致に向けるカネは除染に回すべきだ。



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昨年の都知事選挙で猪瀬氏に対抗した宇都宮けんじ氏は
選挙演説でこう語ってました。

「私が当選したなら、都内の土壌汚染調査をしっかりやると、その情報を
速やかに公開し、必要であれば除染を進めていく」と。

また「東京は福島原発の東電の株主です。株主として柏崎廃炉や福島の被災者を
もっとバックアップできるよう予算をこうじていきたい」とも。


個人的には僕もスポーツが大好きだし、好きな選手もいます。
平時であれば見たい気持ちも当然あります。
しかしながら、未だ福島原発から放射能が放出され続け閉じ込められていないし
廃炉への道のりも険しく長いものとなっています。福島では16万人が仮設などで
避難生活を余儀なくされている。放射能汚染はもうなきことととし
向き合うべきことを隠し、イベントで復興しようと
いう精神が果たしてどうなのか。世界の選手は日本の現状をシビアに見てます。
チェルノブイリ事故後に数年後とはいえ数百キロ先で競技をするといって
私たちは足を運ぶだろうか。20MSV許容、避難より除染ありき、
食べて応援、ガレキ焼却、原発収束宣言、五輪招致、挙句原発再稼働
一体どこまでこの国はおかしくなっていくのだろうか。