2012総選挙の実態。自民党の比例投票率27%と前回並 | 千葉市議会議員 かばさわ洋平  GET BACK TO DEMOCRACY 

2012総選挙の実態。自民党の比例投票率27%と前回並



昨日の総選挙の開票速報値を見たとき、血の気が引くような感じがしました。
自民単独過半数の圧勝。
このブログをみてくださってる皆様も少なからず、落胆してる方もいるのではないでしょうか。

今回の選挙における得票率などのデータが新聞報道で報じられてます。
これを見ると驚いたのが、比例の得票数が
自民党は1662万票で、05年の2588万票を大きく下回り、09年の1881万票にも及ばない状況であり得票率も27.6%で09年の26.7%とほぼ変わらなかったということです。

そして自民党の小選挙区候補の得票数を合計すると2564万票で、大敗した09年から165万票減少したとということを毎日新聞が報じてます。

自民党が圧勝したというほど支持は伸びていなく

実は3局で民主で票を潰し合ったという方が当てはまるような気がします。



現行選挙制度の問題点、風が吹いたほうが圧倒する仕組み。
小選挙区で見ても40%の得票率で80%近い議席獲得数になるという怖さ。
果たしてこれで民意を反映できるのか、多くの問題を改めて感じます。
大政党だけが有利な仕組み。この制度において小政党が同じ方向性だけど
対立、票を取りあう構造を続ける限り、自民には勝てない可能性が高いです。
もっと柔軟なかつ、大きな連帯政党が必要ではないかと思います。

ヤフーなどのネット世論調査では未来の党は支持を伸ばしていたものの
現実は厳しい結果となってしまいました。
能動的にネット投票する人は意識が高く、問題を認識してる人も多いのですが
TVだけを情報源にしていると原発は収束し、福島だけが汚染と勘違いしてしまいます。
ツイッターやフェイスブックで情報を得ることができることになり、情報共有も進んできた。
しかしながらマスメディア視聴率1%が100万人ともいわれるなか
テレビが偏向報道などが繰りかえされると太刀打ちできないのかという影響を見せつけられた気もします。
私たちはネットでの情報拡大と共に、職場や友人、もっと議論したり仲間を増やしていくかが問われる気がします。政治の話はタブーという価値観は結局のところ市民や国民の参加意識を遠ざけた気もします。
もっともっと身近にフランクに議論していく風土も根付かせる必要もあります。


今回の結果を受けてドイツARDテレビでは日本国旗を原子力マークで報じてます。




いまだ福島原発から1日2億4000万ベクレルの放射能が放出されたままなのに、故郷を追われ16万人が避難生活を送ってるのに、4号機危機で日本が沈没する可能性があるのに、日本人は原発推進政党を選択した。海外はシビアにみてる。当事国の日本人が気づいてないという危機。



来夏には参議院選挙があります。
ここで自公維大勝となれば、もう政治で原発を止めるというブレーキは全く効かなくなります。
憲法改正があって、徴兵などもいよいよ現実味をおびてきます。
アメリカの戦争に加担する事が米が求める憲法改正なのです。
選挙の争点としてはぼかしてきたマスコミは無事政権を自民がとったことで
憲法改正案の中身をようやく国民にしらしはじめます。
そして絶えず、中国、韓国、北朝鮮などの危機を誇張的に伝えてきます。
国防が集団的自衛権が必要という世論を喚起していきます。
徴兵リスクのもうひとつの要因は人材が必ず枯渇していく原発収束人員に召集されていくことも
可能性としてはゼロではないのです。

ここで諦めるわけにはいかない。振り上げた剣をおろすわけにはいかない。
選挙だけが全てではない。一人一人がもっと出来ることを模索したり
より深くコミットしていくときだと改めて感じます。