「100ベクレル以下」でも厳重管理 | 千葉市議会議員 かばさわ洋平  GET BACK TO DEMOCRACY 

「100ベクレル以下」でも厳重管理



今日の朝日新聞にこんな記事が展開されてます。

「100ベクレル以下」でも厳重管理(朝日新聞)


$KABASAWA FAMILY BLOG


東京電力は19日、柏崎刈羽原発内で出た低レベル放射性廃棄物の管理方法を公開した。
同原発では再利用が認められている1キロあたりの放射性セシウムが100ベクレル以下の
ゴミもドラム缶に入れて厳重に管理し、搬出後もコンクリートや土で外に漏れ出
さないようにしている。
長岡や新潟など県内5市は同100ベクレル以下
の震災がれきを受け入れる考えだが、その焼却灰をどう管理するのか、より
分かりやすい住民への説明が
求められそうだ。


公開されたのは、柏崎刈羽原発内で放射性物質が付く可能性のある「放射線
管理区域」から出た低レベル放射性廃棄物のうち、針金やスプレー缶などの
燃えないゴミの処分方法。ゴミはまず、ポリ袋に入れられて「固体廃棄物
理建屋」へ。ポリ袋から出し、手袋やマスクをした作業員がドラム缶に
め込む。ゴミのかさを減らすため、切ったり、圧縮したりすることも。
ドラム缶の中身が動いたり、漏れ出したりするのを防ぐため、砂と
セメントを混ぜたモルタルを流し込んで固める。


ドラム缶はコンテナに積まれ、青森県六ケ所村の「低レベル放射性廃棄物
埋設センター」へ運ばれる。
1キロあたりの放射性セシウムが1千億ベクレル以下の低レベル放射性
廃棄物については原子炉等規制法で地下数メートルに埋め立てできる
されている。六ケ所村のセンターでは土を掘ってドラム缶を入れ、
周囲をコンクリートで固め、放射性物質を吸着しやすい土を
かぶせるという。


同法で再利用してもよいとされている同100ベクレル以下のゴミも扱いは同じ。東電の
担当者は「柏崎刈羽原発では、100ベクレル以下でも原発内で汚染されたゴミはすべて
低レベル放射性廃棄物として厳格に管理することになっている」
と話す。
手袋や作業服など、放射性物質がわずかに付着した燃えるゴミは、洗濯をして何度か
使った後、原発内で燃やしてドラム缶に保管される。処分方法は決まっていないが、
東電の担当者は「燃えないゴミと同様、モルタルで固めて処分することになるのでは
ないか」と話している。


【知事が「安全確認」発言を批判】
震災がれきの受け入れを表明した5市のうち、長岡、柏崎、三条各市の市議や
担当者らが宮城県女川町のがれき処理場を視察した際、「安全を確認した」との
発言が相次いだことについて、泉田裕彦知事は19日の記者会見で「外部被曝
(ひ・ばく)と内部被曝を理解しているのか。これで安全だと説明されると、市民が
ちょっとかわいそうだ」
と批判した。また、5市が表明している処理方法について
「懸念、リスクがあると言わざるをえない」と述べた。

3市の市議らは、18日に女川町のがれき処理場で、がれきやその周辺の
空間放射線量を測っている様子などを視察。複数の参加者から「安全だと
分かった」「搬出までは安全」などの声が上がっていた。

知事は、焼却すると放射性物質が濃縮されることに懸念を示し、「内部被曝や
長期の低線量被曝について(体に)どういう影響を与えるのかは国際的にも
合意はない」と指摘。「排水に溶けたり、環境中に出たりすることを心配して
いるのに、空間放射線量を測って安全です、というのは知識に問題があるのでは」

とも語った。

==================================



ちなみに新潟県はがれき広域処理問題に関して環境省からの要請に対して
以下のような回答をしてます。



環境大臣 細野 豪志 様
新潟県知事 泉田 裕彦

                  
東日本大震災により生じた災害廃棄物の処理に関する特別措置法第6条第1項に
基づく広域的な協力の要請に対する検討結果について

本県においては、長岡市、三条市、柏崎市及び新発田市が、平成24年3月31日、
新潟市と5市共同で受入表明を行ったところです。
しかし、岩手県等のごみ焼却施設で最大3万ベクレル/kgの飛灰が検出されている
ことからも震災がれきの広域処理にあたっては、放射能の安全対策を厳格に対応
する必要があります。さらに、国が定めた基準(8,000ベクレル/kg)以下の焼却灰等を
埋め立てた処分場から基準を超過する放流水が確認されており、放射能に関する
安全基準に問題があるという懸念があります。
がれきの受入れについての地域のコンセンサスが得られていない中で、県としては、
県民に説明できる十分な情報を持っておらず、直ちに受入れを決められる状況
には至っておりません。
このため、まず、別紙の質問について御回答くださるようお願いします。


(別紙)

災害廃棄物の広域処理の必要性及び放射能対策に関する質問

  
1 がれき処理の全体計画の明示について
(1)地元でのがれきの量、焼却施設の設置基数、処理能力についてデータを明示していただきたい。

(2)地元での処理を極力推進すべきではないか。
被災地の地元自治体が、がれき処理のための焼却施設建設を希望したが、環境アセスメントが
障害となって実現しなかったと聞いている。

(3)可燃物について、焼却ばかりでなく埋立も推進すべきではないか。
宮城県の県道10号線における道路嵩上げ工事や防災林のための土台などでがれきを
再利用する方針であると聞いているが、地元公共工事全体でどれだけのがれきの再利用が
可能か精査したのか、その結果はどうなっているか、併せて関係機関との調整状況に
ついて説明していただきたい。

(4)これらを踏まえて地元での処理が可能なのではないのか。被災地であっても処理状況に
違いが出ていると聞いているが、その現状とともに原因を明示していただきたい。


2 放射能対策について
(1)管理型処分場で、長期に渡って本当に放射性物質を封じ込められるのか。

管理型廃棄物処分場で国の基準値以下の焼却灰を埋め立てたにもかかわらず、
水溶性の放射性物質を含む排水が基準超過になった事例(伊勢崎市)や、処分場の
水漏れがあった事例(君津市)がある。



(2)国の基準の信頼性への疑問
国が示した農地の作付けに係る放射性セシウムの濃度の上限値(5000ベクレル/㎏)
以下であっても、当時の暫定規制値(500ベクレル/㎏)を超過する玄米が確認されている。


================================


柏崎刈羽原発では、100ベクレル以下でも原発内で汚染されたゴミはすべて
低レベル放射性廃棄物として厳格に管理することになっているのです。
ドラム缶に詰めて。


それが今の日本では、つい先日まで500ベクレルまで大丈夫だといって
食べて応援キャンペーンと称して、子ども達にパクパク食べさていたわけです。

がれきにいたっても、分かちあろうという絆キャンペーンを展開して
全国に放射能をばら撒こうとしてるわけです。

焼却ありきという結論も、バグフィルターなどしっかりした検証もなされいまま
密室で環境省は決めてしまったのです。



昨日の報道でもありましたが

天皇陛下は宮城県の村井知事に「がれきの中には、危険なものも含まれているでしょうね、
アスベストとか。十分に気をつけて処理をされるよう願っています」
と声をかけられたのです。


自治体はヒ素やアスベスト計測してますか。ストロンチウムやプルトニウム計測してますか。
細野大臣が空間線量計充てて、安全ですなんてやってますが
国民もいまやそんなパフォーマンスに騙される人は少なくなってきてるのでは
ないでしょうか。


千葉市が検討してる陸前高田市の繊維1480ベクレルです。受入以前の前に
本当に被災地でも燃やし続けていいのでしょうか。

やはり、政府、国の全責任のもとで放射能検査を実施し、
微量でも放射能が検出された瓦礫は基準値以下であっても東電に引き取らせて
福島第一原発敷地内で処理するか、国が指定する施設で厳重管理させる。

今からでも遅くない。焼却ありきではなく、地下にコンクリートなどで
埋めるなどをトライすべきです。
被災地の二次被害などを本気で考えるなら
防潮堤にする案などもっと真剣に国は議論すべきです。