福島の食事1日17ベクレル、事故前の約360倍! | 千葉市議会議員 かばさわ洋平  GET BACK TO DEMOCRACY 

福島の食事1日17ベクレル、事故前の約360倍!


今日の朝日新聞の記事についてです。
ご存知の方、多いと思いますが以下、転載にて紹介します。


【朝日新聞】福島の食事、1日4ベクレル 被曝、国基準の40分の1



家庭で1日の食事に含まれる放射性セシウムの量について、福島、関東、
西日本の53家族を対象に、朝日新聞社と京都大学・環境衛生研究室が
共同で調査した。福島県では3食で4.01ベクレル、関東地方で0.35
ベクレル、西日本でほとんど検出されないなど、東京電力福島第一原発
からの距離で差があった。福島の水準の食事を1年間食べた場合、人体
の内部被曝(ひばく)線量は、4月から適用される国の新基準で超えない
よう定められた年間被曝線量の40分の1にとどまっていた。

 調査は昨年12月4日、全国53家族から家族1人が1日に食べた食事
や飲んだものをすべて提供してもらい行った。協力家族の居住地は、福島県
が26、関東地方(群馬・栃木・茨城・千葉・埼玉・東京・神奈川)が16、中部
(長野・愛知・岐阜・三重)、関西(大阪・京都)、九州(福岡)など西日本が
11。普段通りの食材で料理してもらった。福島では、地元産の野菜などを
使う人が多かった。

 1日の食事から取り込むセシウムの量は、福島県内に住む26家族で
中央値は4.01ベクレルだった。この検査法で確認できる値(検出限界)
以下の正確な値がわからないため、平均値ではなく、検出値を順に並べて
真ん中に当たる中央値で分析した。

 この食事を毎日1年間、食べた場合の被曝線量は0.023ミリシーベルトで、
国が4月から適用する食品の新基準で、超えないよう定めた1ミリシーベルトを
大きく下回っていた。福島でもっとも多かったのは、1日あたり17.30ベクレル。
この水準でも年間の推定被曝線量は0.1ミリシーベルトで、新基準の10分の1になる。
原発事故前から食品には、放射性のカリウム40が含まれており、その自然
放射線による年間被曝線量は0.2ミリシーベルト(日本人平均)ある。セシウム
による被曝線量はこれを下回った。

 調査した京都大医学研究科の小泉昭夫教授は「福島のセシウム量でも十分
低く、健康影響を心配するほどのレベルではなかった」と話している。

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ようやく大手新聞がこうした内部被ばくを調査取り上げたかと思うと
結局安全ですという報道の流れが展開されてます。

僕が感じたのは、やはりSV換算することやカリウムを持ち出すことによって
放射能の内部被ばくの影響を小さく見せようという意図を感じました。
京都大学の学者を使い・・健康影響を心配するほどのレベルではなかったと
伝える。多くの人は大丈夫だとあまり気にせず食べようと思われるかも
しれません。


しかしながらこの福島原発事故前の値というのが実は・・

日常食から受ける預託実効線量(平成元年度~平成17年度)
http://search.kankyo-hoshano.go.jp/food2/servlet/sel_dailyfood


CS137で 0.048 Bq/日 となってます。




今回の朝日新聞の調査では以下の数値となり、上記の0.048という
数値と単純に比較すると、やはりかなり高い値になります。


◎福島最高   17.30ベクレル    360倍

◎関東最高   10.37ベクレル    216倍

◎西日本最高  0.62ベクレル     12倍



一方でチェルノブイリを経験したベラルーシで疫学調査を行なった
バンダジェフスキーによると以下の見解です。


子どもの体内に蓄積されるセシウム137が体重1キログラムあたり
50ベクレルに達すると、生命維持に必須の諸器官(循環器系、神経系、
内分泌系、免疫系)ならびに腎臓、肝臓、眼、その他の病理的変化が
あらわれることが明らかになっています。さらに、「体重1キログラムあたり
30ベクレル」を超えるセシウム137が長期的に体内に留まると
しばしば深刻な心臓疾患を引き起こす可能性があります。

子どもと大人では、同じ量の汚染された食品を食べた場合でも、
子どもは体重が軽く、新陳代謝が活発なため、内部被ばくによる
被ばく線量は大人の5倍に達しています。また、臓器ごとに蓄積量が
異なることもわかっています。
実際にセシウム高汚染地区の子どもはさまざまな種類の疾患症例が
何倍も増加するなど健康状態が悪化しています。

①反復性の呼吸器・消火器疾患、内分泌疾患
②免疫力の低下、白内障、がん、「先天性異常」
③心臓血管系の疾患による胸痛(高血圧、低血圧、心電図の異常など)
④脳神経系の疾患、糖尿病
⑤疲れやすい、周囲に対する無関心
⑥加齢の促進

など、一人で二つ以上の病気を持つ子どもが多いのも特徴です。
ウクライナのチェルノブイリ省は、健康な子どもの割合は事故以前の約80%から
96年には30%程度低下したと報告されています。



セシウム137を一日1ベクレルで連続的に摂取したときの全身の蓄積量と平衡状態値資料



上記資料によると、平衡状態における値は

 成人: 143Bq
 子供: 53Bq
 幼児: 30Bq


一日17ベクレルの経口摂取なら、平衡状態における値は

 成人: 2431Bq
 子供: 901Bq
 幼児: 510Bq


かなりの数値になります。
バンダジェフスキー氏の1キログラムあたり50という危険推移を超えてます。

毎日17ベクレルも食事でセシウム取り続けたら、日本の未来は
チェルノブイリの被害を間違いなく超えるのではないでしょうか。


大手新聞が伝えるから・・
京都大学の先生が伝えるから・・
権威があるから・・・

時に利用されるということを学ばなければなりません。

3.11以降も原子力マネーで日本のメディアはメルトダウン進行中のようです。