市役所の人数の数え方~少なく見せる方法があるんですね
①恥ずかしながら知らなかった「なぜ再任用職員は短時間勤務なのか
恥ずかしながら数ヶ月前まで知らなかったこと、それは役所の職員数の数え方です。
なぜ和光市の再任用職員は短時間雇用なのかを尋ねてみて初めてわかったことがあります。
再任用職員をフルタイムで雇うと、公務員を一人雇っているという数え方になるためだそうです。
で、短時間雇用なら人数に入らない。
②定員を少なく見せることが優先? 少なくともそう見られても仕方ない
まあ、ばかばかしい話ですが、まず定員を少なく見せることが先に来ていて、実質はまた別なのでは、と考えてしまいます。それなりの責任で仕事をする以上、勤務態勢はフルタイムのほうが優れている面が多いと思います。
「責任者は再任用職員で短時間雇用なのでもう帰りました」と言われたら、普通は怒ります。
ちなみに、和光市は数字的には全国でも人口当たり職員数が少ない市(『日経ビジネス』調べでは全国ベスト10以内に入っています。)なのですが、この統計には関連する公的団体は含まれていません。
和光市はいろいろな業務を積極的に公的な法人に委託しています(誤解なきように補足すると、民間への委託も積極的に行っています)ので、ここらを含めるとどうなるかは不明です。
よく言われる「当市は人口当たり職員数が少ないから仕事が大変」という言葉は、決してそのまま単純に真に受けてはなりません。
③長期固定=リスク、というのがビジネスの世界では常識
ちなみに、再任用自体は私は基本的に賛成です。それで新規に職員を雇うと、その職員の生涯年収3億円弱を基本的に市民が背負うことになります。しかもその新任の職員が一人前になるのに数年かかります。
だったら、再任用して、しっかり働いていただく方がいいと思います。
固定費は一円でも低く、固定期間は一日でも短く、それがリスクコントロールです。
ちなみに、大掴みに地方公務員の総数は300万人、総人件費は40兆円と覚えてください。