和光市長の松本武洋です。
和光市は「みんなでつくる快適環境都市」を掲げ、
水と緑の「埼玉一の住宅都市」を目指しています。

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2017年01月11日

公的年金とは何か、ということを法律に立ち返って考えてみよう

テーマ:高齢者福祉

(この記事はあくまで制度の説明をしているだけで私が作った制度でも作った政党に私が所属しているわけでもないので、私を恨まないでくださいね。)

 
公的年金とは何か、ということを法律に立ち返って考えたことがある方は少ないのではないかと思います。先日、高齢者の定義を専門学会が再考しているという記事が大きな反響をもたらし、特に「結局年金の受給年齢を引き上げたいだけだろう」というような批判もありましたね。
また、「年金をもらえる年齢が引き上げられるのは詐欺だ」というご意見もありました。
ごもっともです。
政府が年金の趣旨や定義、設計をしっかりと広報しなければならないのに、実際には及び腰で、マスコミの誤った解釈や国政政治家の無責任な言説が世間の年金への無理解をもたらしています。
 
そこで、端的に年金の法律の一端をご覧いただくことで、その誤解の一部を解ければと思います(皆さんが選んだ代表が議論を積み重ねて作ってきた法律です。ちなみに抜本的に年金を変えると豪語したM主党政権はほぼ何も触りませんでした。いや、できなかったと言った方がいいかな)。
 
まず、国民年金法第一条です。
「(国民年金制度の目的)
第一条  国民年金制度は、日本国憲法第二十五条第二項 に規定する理念に基き、老齢、障害又は死亡によつて国民生活の安定がそこなわれることを国民の共同連帯によつて防止し、もつて健全な国民生活の維持及び向上に寄与することを目的とする。」
 
ちなみに、厚生年金法にも似たようなことが書かれています。
どうですか?
法律には「老齢、障害又は死亡によって国民生活の安定がそこなわれることを…防止し」とありますように、老後を丸抱えする、という趣旨ではないんですよね。みんなで助け合って老後や遺族の生活を安定させましょう、というのが法の趣旨なんですよね。
 
第四条ではこうあります。
「(年金額の改定)
第四条  この法律による年金の額は、国民の生活水準その他の諸事情に著しい変動が生じた場合には、変動後の諸事情に応ずるため、速やかに改定の措置が講ぜられなければならない。」
諸事情が変化すると、年金額は改定しなければならない、とある。
 
第四条の二では
「(財政の均衡)
第四条の二  国民年金事業の財政は、長期的にその均衡が保たれたものでなければならず、著しくその均衡を失すると見込まれる場合には、速やかに所要の措置が講ぜられなければならない。」
とあります。財政の均衡が維持できない場合には手を打つように、とある。
 
さて、もうひとつ、今回の減額話で「100年安心といったではないか」と三流評論家が言っていますが、国会での政府の答弁では「一度も言っていない」と明確に否定し、実際に法律では5年ごとに100年分の見通しの作成(シミュレーション)を行う、としか書かれていません。100年保障ではなく、100年シミュレーション、なんです。
 
「(財政の現況及び見通しの作成)
第四条の三  政府は、少なくとも五年ごとに、保険料及び国庫負担の額並びにこの法律による給付に要する費用の額その他の国民年金事業の財政に係る収支についてその現況及び財政均衡期間における見通し(以下「財政の現況及び見通し」という。)を作成しなければならない。
2  前項の財政均衡期間(第十六条の二第一項において「財政均衡期間」という。)は、財政の現況及び見通しが作成される年以降おおむね百年間とする。 (以下、省略)」
 
ということで、法律に描かれている姿は世間に流布している姿とは異なることがわかります。
もちろん、生活を丸抱えし、100年磐石の年金が作れれば凄いことなのですが、それできるとしたらまさに「神業」であることは皆さんご理解いただけると思います。
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2017年01月09日

祝!成人の日

テーマ:自由の価値
本日、成人の日。新成人の皆さん、おめでとうございます!
 
和光市の成人式は昨日行われました。

お

 

私からは、
 
「世界はトランプさんのアメリカ大統領当選など、不確実性に満ちている。このような時代に成人を迎えられた皆さんにリスクとのつきあい方について三点お話しします。
まず、成人ということで、お酒やタバコが自己責任で許されます。喫煙は10年寿命を短くすると言われますが、大人はそのリスクを理解した上で判断します。このように管理可能なリスクは大人としてしっかり対応していただきたい。
次に、災害などのリスクです。これは人間には対処しがたいこともあろうかとは思いますが、ある程度備えることができます。これも大人として対応していただきたい。
最後に世の中の方向性のリスク。冒頭に申し上げたトランプさんの当選など、予想は不可能ですが、こういう政治的なリスクは皆さんが投票権の行使により管理するものです。よき投票者になっていただきたい。
 
以上、三つのリスクについて申し上げました。
大人として、リスクとうまく付き合って下さい。
皆様の洋々たる前途をお祝いします。」
 
という骨子を用意し、まあ、そのまま読むわけではないので言い回しは違いますが、お話ししました。
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2017年01月03日

あけましておめでとうございます。

テーマ:ブログ

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願い申し上げます。
和光新聞に寄稿したあいさつ文を転載させていただきます。

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2016年12月30日

我が町の課題は我が町流に解決しよう。それが地方自治の本質!

テーマ:ブログ

このエントリーは市民向けではなく、和光市外で介護保険や介護予防に関わっている方々に向けたものです。
ちょっと苦言を申し上げたいと思います。

介護保険(あるいは介護予防)の和光市方式は、15年ぐらいかけていろいろな葛藤に直面しながら徐々に市民の理解を得ながら積み上げてきた市民、行政、地域の共有の資産です。今も走りながらメンテナンスをしているし、俗人的なところの普遍化など課題も多々あるわけです。
一方、いろいろな地域から、和光市のやり方を参考にしたい、という声をいただき、部長をはじめ、現場の担当者が支援させていただいたり、あるいは研修生としていくつもの自治体から職員を受け入れたりもしました。

今、各地で成果も上がりつつありますが、地元の現場との葛藤、緊張関係がかなりあるようなんですね。で、各地での和光市方式を参考にしたやり方への批判勢力の方が地元で意見をぶつけ合いながらやる分にはいいのですが、「和光市は」と批判するのは全く意味がわからないです。
和光市でやっていることを十分に知っているわけでもなく、地元に導入された「和光市方式みたいなもの」についてその方々は抵抗しているわけだから、それは地元で勝手にバトルしてもらえばいいわけですよ。
不満だからと和光市をdisるのはお門違い。

こちらもよかれと思って協力はさせていただいているわけですが、視察の受け入れなど負担もあります。でも、我々の試行錯誤の経験やそこで蓄積されたノウハウは行政同士だからと提供しているわけです。

だから、地元の「和光市方式みたいなもの」を批判するのは結構ですので、ぜひ、和光市を名指しでdisるのはやめていただきたい。
しばらく様子を見ていましたが、わかったことがあります。それは、よくよく内容を見ていると、似て非なるものだったり、現場の理解不足だったり、というものばかりだということです。

それから、視察の方には常に申し上げているのですが、和光市方式をそのまま輸入するのではなく、わがまちの課題をわがまちのやり方で解決するための参考にして欲しいわけです。前提条件の違う地域に直接輸入することはまずないし、ありえないわけです。
和光市はかなり特殊な地域ですし、地域ごとにいろいろな資源があるわけですから。

我が町の課題を我が町流に解決するのが和光市方式のミソなんですよ。丸写しの時点でそれは和光市方式とは全く違うものです。

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2016年12月27日

「座右の銘は?」「えっと、説明責任です!」「…えっ!?」

テーマ:ブログ

オバマさんの任期が終わることについて、前回、ブログを書きました。そこで、説明責任について、昨年の今日の私のフェイスブックの記述を転記させていただきます~


仕事柄、座右の銘を聞かれる機会がたまにあります。
「説明責任です」と言うと一瞬、ポカーンとされます。たしかにこの言葉を掲げる方は他に見たことがありません。

さて、座右の銘とは、「常に自分の心に留めておいて、戒めや励ましとする言葉。
もともと、古人が席の右側に置いて自らの言行を戒める言葉であったが、後に人々はそれを...傍らに置いて自らを激励したり、戒めたりする格言となったとされている。」とあります。戒めや励ましの言葉のことなんですね。

 

では、「説明責任」は政治家の座右の銘たりうるか。そもそも説明責任はギリシャやローマの奴隷階級が主人の財産を管理する際に、「適正に管理しましたよ」と説明するところから生まれた概念である、とされています。説明責任を果たすことで晴れて免責となるのです。説明責任は財産の寄託があるところに生まれたんですね。
もちろん、適正な管理には数量の把握などもあり、簿記の概念の源流もここにある。もっとも、時代はローマよりは下るようですが…。


なぜ時代が下るのかというと、会計や簿記の発展は使いやすい数字表現の普及を待たなければならなかったからです。ローマ数字では計算ひとつとってもややこしいですからね。実際にはイスラム社会との交流のなかでアラビア数字が入ったことが決定的だったのです。

 

さてさて、我々政治家は、首長は執行者として、議員は意思決定者、チェック役として、税として預かった財物を適正に管理し、活用して市民福祉の向上を図ります。
その預かることの根元的な信頼関係のキーワードが説明責任であり、私としてはそれをきっちり果たしていくことこそが私の政治家としての座右の銘です、と申し上げているわけなんですね。


参考文献はアーサー・リトルトンの「会計生成史」です。

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