池井戸潤さんの『陸王』を読んでます。
ベストセラーですから、お読みの方も大勢いらっしゃると思います。
そこて、印象に残る文章がありました。
これから開発したシューズを売り出そうとする会社経営者に、シューズの専門家が言った言葉です。
「水を差すわけではありませんが、必ずしも品質の高いものなら売れるというわけではないからですからね。品質の高いものならいくらでもあります。だけど、品質が低くて売れるものはない。それが現実だと思ったほうがいい」
至極当たり前のことです。当たり前だからこそ頭にズドーンと直撃しまくりやがります。
行政書士に置き換えると、こんな感じでしょう。開業に向けて張り切ってる人に対して、先輩行政書士が言った言葉。
「水を差すわけではありませんが、必ずしも仕事ができる人なら売れるというわけではないからですからね。仕事ができる人ならいくらでもいます。だけど、仕事の品が低くて売れる人はいない。それが現実だと思ったほうがいい」
開業前の方は、実務を経験していないからわからなくて仕方がないのですが、仕事を得るためには仕事ができなくてはなりません。当たり前ですけど。
そして、受任するには「仕事の質」が問われます。相談者は、行政書士の仕事の質の高い低いを、面談の場で簡単に見抜きます。
開業直後からバリバリ活躍したいなら、実務脳を開業前に習得してください。
◆8月下旬か9月上旬に、『行政書士合格者のための開業準備実践講座』&『行政書士のための遺言・相続実務家養成講座』読書会をもうすぐ開催します。詳細は決まり次第ブログで発表します。