東海若手市議会議員の会で研修会。
今日は豊田市で子どもをとりまく環境づくり、条例づくりなどを勉強しました。
↑信号待ちのときに豊田スタジアムを撮影。
年間5億円の赤字が出るとのこと。ひえ~
豊田市役所に到着。
↑豊田市役所。今日は雨降りだったので別の日に撮った写真です。
豊田市は人口422,865人、面積は918.47k㎡。
平成17年の合併により市の面積が3倍、人口は4万5000人ほど増えたことでこのような規模になったそうです。
各務原市は人口15万人、面積は87.77k㎡。
自治体としての規模の違いが歴然ですね。
各務原市の平成22年度一般会計予算が428億7000万円に対し、
豊田市jは1,556万円。3倍以上です。
言わずと知れたトヨタ自動車のある都市ですから製造品出荷額は全国ダントツ1位。
平成19年の統計でナント13兆2427億8610万円。
ちなみに各務原市は6521億4785万円。
しかし、いいことばかりではありません。
車で豊田市に行くには便利で速いですが、公共交通機関では結構時間がかかります。
それに、トヨタ自動車への依存度が高く、景気の悪化で自動車産業がダメージを受けたり、リコール問題のようなことで業績が悪くなると、税収の落ちが激しくなります。
まあ、そのための基金(市の貯金)がたくさんあるんでしょうけど。
<子ども部>
豊田市では平成17年度の組織編制で「子ども部」とう部署を新設し、次世代育成課、子ども家庭課、保育課の3つの課を設置し、さらに教育委員会の権限に属する事務の一部を補助執行することにしました。
この子ども部で、①少子化対策及び子育て支援、②青少年対策に関すること、③児童及び家庭の支援に関すること、④こども園に関すること、について扱っています。
各務原市では健康福祉部の中の子育て支援課が担当します。
自治体の規模が違うので比べようもありませんが、こうした専門的な部署を設置するだけでも子どもに対する行政の意気込みは感じられます。
<こども園>
平成20年度より、豊田市では保育園・市立幼稚園の一体的な運用を行うため「こども園」としてスタートしました。保育園・幼稚園は全部で101箇所あり、そのうち21は私立幼稚園のため、こども園は80箇所ということになります。気になる保育料はこれまでよりも安くなっており、利用者には喜ばれているとのこと。
職員の配置基準も国の基準よりも厳しくし、一人ひとりの子どもにより目が行き届くようにしています。
と、いうことは、やはり市の財政的負担が大きくなるわけです。
子どもを社会で、市全体で育てようとする行政の意気込みでしょうか。
<子ども条例>
豊田市では、子どもの権利を保障し、社会全体で子どもの育ちを支えあうことで、未来を担う子どもたちが幸せに暮らすことのできる地域社会を実現することを目的に平成19年に「豊田市子ども条例」を制定しました。
制定には検討部会での学習会やグループワーク、公募で集まった子ども委員(40名)による活発な意見、子ども委員が検討部会に参加してのワークショップなど、様々なプロセスを経てきています。
さらに子ども委員は市内26の中学校区ごとに「地域子ども会議」を開催し、全部で470人の参加を得ながらより多くの子どもの意見を集め、5,000件を超える意見が出されたとのこと。
集約作業が大変だったでしょうね・・・
市民に子どもを一個人として尊重する意識が根付くこと、子どもも大人も一緒に地域づくりに参加できること、行政施策に子どもの意見が反映されることなどを効果として期待しているそうです。
<子ども会議>
子どもにやさしいまちづくりに関することについて、子どもの意見を聞くため、市子ども条例で「子ども会議」を設置することを明記しており、子どもに関する様々な分野における主体的な活動・参画の促進及び子どもの意見が市政に反映される仕組みを整備しています。
具体的には、①市長への提案、②子どもにやさしいまちづくり推進会議への提言、③地域会議との連携協議など。
自分が子どもの時のことを考えると・・・とてもこういう会議に参加するなんて考えもつかないと思います。
多分、私の同級生は私が市議会議員になってるなんて知ったらびっくりして目がとび出るでしょう。
子ども会議でバシバシと自分の主張ができる子が増えてくれば、豊田市の未来は明るいのかもしれませんね。
<権利擁護委員制度>
子ども条例を制定したことで、子どもの権利侵害に対する救済や、回復を支援する「豊田市子どもの権利擁護委員制度」が開始されました。第三者的な調査、調整等を行う市長の付属機関となるそうです。
ようするに相談体制を強化、確立しています。
子どもに関わる、重大な問題といえば、虐待やいじめでしょうけど、いまのところ深刻な相談はないようです。
ないほうがいいんですが、知らない・把握してないという場合が多いと思うので、社会全体の目が子どもを守っていかないといけませんね。
大量の資料を頂きました。
権利ばかりを主張する子どもでもいけませんが、少子高齢社会・人口減少時代の中で、社会全体で子育てを支えていくのは大事なことだと思いました。
研修会を終えた後は、東海若手市議会議員の会の定例会。
議員年金の問題や、若手政治家サミット(全国の青年市長や、若手議員による弁論大会)について議論。
その後、それぞれの近況報告。
17:30くらいに終了。
場所を移動して懇親会へ。
私は車なのでウーロン茶。
2次会まで付き合って帰宅。