デフレ脱却の重要性 | Happy!を創る3つの法則 

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ヲタクな中小企業診断士の独白

先日インフレについて書いてきましたが、今回はデフレについて。


と思っていたら、今日のNHK9時のニュースで麻生財務相が生出演して語ってくれました。


さすが、麻生さんのお話はすごくわかりやすくて、今さら私がこんなところに書くこともないとはおもったのですが、せっかくなので。



デフレとは要するに社会にお金が回っていないということです。


では、なぜデフレが起こるのでしょうか?


物価は需要と供給で決まりますが、供給過剰すなわち書いてが減り、モノが余る状態になると企業はそれを売り切ろうと値下げをします。


こうして物価が下がると、消費者はまだまだ安くなるかも!と期待します。


そうすると、モノが売れませんからさらに価格が下がります。


バーゲンを考えてみてください。


最初、20~30%OFFからスタートし、売れ残ったものは半額というケースがよくありますよね。


確かに、「欲しいもの」であれば、早めに買わないと他の人に取られてしまう可能性があります。


しかし、何かいいものないかな?程度であれば、さらに安くなった時期にお店に行くという人も少なくないのではないでしょうか。


ここまでは、消費者にとって嬉しい状態ですよね。


しかし!


モノが売れないということは、売っている企業の利益が減るということ。


企業がもうからなければ、当然、働いている人の給与が下がりますよね。


そうすると、さらにモノの売れなくなります。


その結果、さらなる値下げ…。


おわかりでしょうか?


物価が下がる→さらに安売りされるかもと期待し買い控え→さらに物価が下がる→企業の業績悪化→働いている人の所得低下→買い控え→物価下落…。


この繰り返しをデフレスパイラルというのですが、企業も個人も国全体がどんどん貧しくなっていくのだいうことがわかると思います。


実際、消費者の所得という観点で見てみると…。


国税庁の民間給与実態統計調査によると、平成9年度には467万円だったサラリーマンの平均年収は、平成23年度は409万円まで下がっています。


この現実をどう捉えますか?


デフレ脱却ということがどれほど大事なことかわかると思います。


では、デフレを脱却して、景気が良くなるためには、金融緩和だけでもダメだし、公共投資だけでもダメでしょう。


新政権が掲げている、


・大胆な金融政策
・機動的な財政政策
・民間投資を喚起する成長戦略


この3本を同時に行うという政策は、デフレ下において非常に理に叶った政策だと思います。(*^-^)b