行書を行書らしく書く | 書法家 武田双鳳の「そうほう録」

書法家 武田双鳳の「そうほう録」

「書で人生を豊かにする」をテーマに、日々のオモシロさを探求する書法家・武田双鳳の日記



柔らかく書いても、
つなげて書いても、

どうも、決まらない・・・
行書らしくならない・・・

そんな悩みをもつ方は、
センスや技術の問題ではなく、

ほとんどが単に知らないだけ。
行書が行書たる由縁を。

お手本を見て書けば大丈夫ー
とも思えますが、

見方を知らなければ、
独善的な書き方、いわゆるクセ字に
陥ってしまう恐れがあります。

大切なのは、行書の特徴を
「論理的に知る」こと。

体系立てて
知識をインプットし

必要に応じてスムーズに
アウトプットできること。

昨日の流觴の会で学んだ 
行書を行書らしく書くための
特に大切な知識は以下の三つです。

①「左傾の原則」
②「概形法」
③「4:6の法則」

法則を知るだけで
行書が行書らしくなり、
お手本の見方が深化します。

書道においては、
もちろん、書く稽古も大切です。

ただ、それと同じくらい
論理的に捉える稽古も大切なのです。