「いい字」って、どんな字? | 書法家 武田双鳳の「そうほう録」

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「書で人生を豊かにする」をテーマに、日々のオモシロさを探求する書法家・武田双鳳の日記

「いい字」って、

どんな字でなんでしょう。

 

キレイな字も「いい字」ですが、

それだけじゃないでしょう。

 

愉快な字、迫力のある字、やわらかい字…

 

書き手の素直な気持ちが表れる字が、

「いい字」の共通点のように感じています。

 

では、気持ちが表われる「いい字」を書くには、

どうしたらいいのでしょう。

 

 

書法道場では「いい字」を書くために、

「氣を通す」ことを大切にしています。

 

「全身のエネルギーを筆先に通す」

といってもいいでしょう。

 

上の写真は、「氣を通したとき」と「氣を通さないとき」の

カラダのあり方の違いを感じるワークの様子。

その違いに、みなさん驚かれています。

 

 

これは、動作を合わせながら、

互いに「氣」を通すワーク。

 

「氣」なんて怪しそう.…

と、思われるかもしれせんが、

 

その楽しさ、

この表情を見ればわかりますね。

 

 

単なる記号である文字に

書は「氣」を与えるための道具です。

 

書き手の「氣」が「書」から

にじみ出るからこそ、

 

そのにじみ出る「氣」で

受け手の「氣」が震えるからこそ、

書に魅力を感じるのです。

 

互いに気持ちを

分かり合えないとしても、

 

互いに「氣」を

分かち合うことはできます。

 

今日も、カラダ遊びをしながら、

書を通じて豊かな「氣」のやりとりを

楽しんでいこうと思います。

 

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