行ってきました「二十人展」!
大阪難波に行くのは何年ぶりでしょう。あまりの都会っぷりに、大津堅田のぼくの首はまわりっぱなしでした。
地下鉄を降りたら、またもや、兄・双雲の書が。この間、久し振りに梅田に行った時も、久し振りに熊本に返ったときも…まずもって、兄の書が飛び込んできました。
「どんだけ仕事すんねん!」と片言の関西弁でつっこみはしますが、その働きっぷりは見習いたいところです。
高島屋の会場に到着すると、会場前で篆刻の先生が実演販売を行っています。その気迫のこもった彫り込み方!…道に迷って残された時間があまりないのに、時間を忘れてうっとり見とれてしまいます。
会場前では、筆や硯、紙やテキストもたくさん販売されています。「試し書きどうぞ」「今度サンプルをもっていきますね」の誘惑を振り切ることができず、またもや、タイムリミットのことを忘れてしまいます…。
ようやく、会場内に突入。まるで夢の世界のよう。言葉では言い尽くせない素晴らしい作品に包まれます。
「今晩ここで泊まらせてくれ!」と頼みそうになりましたが、3児の父として、なんとか踏みとどまりました。
会場内をウロウロしていると、何やら、見たことがあるような方が。…なんと、雑誌でしか見たことがない書家の杭迫先生でした。
母がついていた先生のお知り合いで、京都道場近くで活動されている書家の先生。ご挨拶をせねば…と近づいてみました。
おそらく、僕の2倍ほどは生きておられるだろうに、とても物腰柔らか。右手を触らせてくれたり、「素人とプロの違い」等のお話しを丁寧にしてくれます。
「みのるほどこうべをたれるいなほかな」とは、このことなのでしょう。
書きぶりはもちろん、姿勢も声の発し方も非常に美しい。意図せずに最高のお手本に出会えるなんて、なんて幸運なのでしょう。
…もし、生徒さんがチケットをプレゼントしてくれなければ、道場に籠りっきりでした。つないでいただいたご縁。心より感謝したいと思います。