母・武田双葉の「へた字レッスン」を当書道教室でも取り入れています。文字をヘタに書けば書くほど評価されるというゲームの一種です。師範は生徒さんに「とんでもなくヘタに書こう」と指導します。
普通はウマい方が褒められるのでしょうが、このレッスンでは、ヘタであればあるほど評価されます。「やったヘタにかけた～！」と喜んだり、「上手くしか書けない…」と落ち込む様子を見ていると、なんだか皆さんに笑いが込み上げてきて、固い頭をほぐしてくれるようです。
中には、どうしても「ウマい字」になってしまう方もいらっしゃいます。ヘタに書けないなんて羨ましいなぁ…とも思いますが、なんだか、少しもったないような気もします。
狙って「ヘタ字」が書ける人は、「こうやればヘタになる」ということが分かっていますから、「こうやっらウマくなる」ということを説明できるはずです。
「もったいない」と感じてしまうのは、せっかくウマい文字が書けるのに、他人にその書き方を伝えられないのは、ちょっと大げさですが、文化的・技術的な損失のように思えるからです。
書は芸術、感性の世界だから説明なんていらないんだ……という方もいらっしゃるでしょうが、文化の継承、技術の発展が「言語」によって行われているという面を軽視されているような気がします。
「書道」は「習字」と異なり、「（自分が）字を習う」だけに留まらないと思います。他者に「書き方」（それを通じて「生き方」）を伝えようとすることで、「道」を示そうとしていくものではないでしょうか。
書道教室「ふたばの海」はただ今、体験入会募集中です。お気軽にご参加ください。http://www.souhou.biz/profile1.html
≪８月の体験教室日程≫
・月曜クラス：22日（朝10:20～１１：50／夕16：30～18：00）
・水曜クラス：17日(19:00～20:30）
・土曜クラス：13，20日（昼１3:30～15：00／夜19：30～21：00）
・練成会：28日（14:00～16：00）
※8月15日（月）はお休みです。