紫陽花 | 書法家 武田双鳳の「そうほう録」

書法家 武田双鳳の「そうほう録」

「書で人生を豊かにする」をテーマに、日々のオモシロさを探求する書法家・武田双鳳の日記


そうほう録 ~書を通じて人生をより豊かに-あじさい




こんにちは。

堅田幼稚園に咲いている紫陽花です。
息子ほったらかしで見とれてしまいました。


紫陽花をみると、「城南のばあちゃん」が頭の中に登場します。
ばあちゃんもこの花が好きで、庭に植えて、それを見ながら短歌を詠んでいました。


ばあちゃんの家は、熊本の実家から車で30分程度のところにありました。
駄菓子屋なので、駄菓子、花火、ビー玉……ぼくら子どもにとっては宝の山でした


じいちゃんに先立たれてからは一人暮らし。
帰るときは、「またきてくれはいよ」と念を押します。
ぼくらの乗った車が見えなくなるまでずーっと玄関で手を振ってくれます。



今、ばあちゃんちには誰も住んでいません。
1年ほど前、墓参りのついでに立ち寄ってみまると、目に見えて傷んでいます。なんだか悲しくなりました。


3年ほど前、ばあちゃんは施設に入りました。

体は不自由なようですが、頭はしっかりしています。いまだに、毎日、ぼくら孫たちの幸せを仏様に願ってくれているようです。


いつも見守られて、おかげで、元気に過ごせています。紫陽花と「城南のばあちゃん」にお礼を言いたいと思います。いつも、ありがとう。