個別株考察
最近の個別株を見ていると、同業種でロング・ショートの裁定が入っていると
思われる銘柄が結構見られます。ちょっと気がついたのを以下書きますと、
・アコム買い・武富士売り(大株主にメガバンクが入っているかどうか、つまり
銀行系か独立系か)。
・ユニクロ買い・しまむら売り(好業績か否か、消費者のトレンド変化等)。
・三井不・地所買い・URBAN・ゼファー等売り(財閥系大手不動産株と
中小不動産関連株・安全な大手志向・他業種にも広がる可能性あり)。
・JRE・日本ビルF買い・他の中小REIT売り(上記の理由と同様です)。
・ホンダ買い・トヨタ売り(米国市場における販売実績?)。
・ガイシ買い・イビデン売り(同じ排ガス浄化装置関連だが、半導体関連の
商品で何か違いがある?)。
・任天堂買い・ミツミ売り(去年までは相関性非常に高かったが)。
・DOWA鉱買い・住友鉱売り(以前は連動のイメージがありました)。
・また最近人気の太陽電池関連・太陽光発電・原発関連との間にもあるかも
しれません。
実際に裁定が入っているのかはわかりませんが、私が個別株の相場を何となく
見ていると(笑)、そう感じます。あくまでも個人的主観です。
私もたまに株先物・個別株の裁定をやりますが、個別株の研究を先物トレードと
同様にやれば、大きな収益機会を掴むことができると思いますが。
ただこれから益々企業間格差は広がると思います。うまくはまればリスクヘッジと
同時に収益拡大が狙えると思います(デイトレでも有効です)。
追記
ここで言うロング・ショートは225先物買い・TOPIX先物売りといった過去のデータ
から導かれたスプレッドの異常値をとるものではなく、環境の変化等に伴う同業種
間の格差や先物を使ったリスクヘッジのような目的で行うことです。故に過去では
なく将来の企業を取り巻く環境や投資家の人気度を予測することが必要です。
私が在籍していた証券会社でも、かつてずっと昔にスプレッドの異常値を取るのが
目的で個別株パッケージのロング・ショートを顧客に勧誘していました。当然運用
成績は過去のシミュレーションとは程遠い最低なものでした(笑)。