生きてるとさ、
いろんなことでくよくよしたり悩んだり
考え込んじゃって動けなくなったりするじゃないですか。
そんなときに、
思いもよらぬ方向から助け舟が来る・・・
誰もがそんな経験をしていると思うのです。
あれはやっぱり神様がちゃんと見ていて
僕たちに必要なことを起こしてくれているとしか思えません。
いやあのべつに、
宗教的なお話とかじゃなくてね。(苦笑)
いつも誰かに助けられて生きているんだなぁ、と
そんなことを思えるうちはまだ頑張れる気がするのです。
そんなわけでご縁をいただき、こんなお店に伺ってきました。
【写真はラ・パレットHPより】
小田急線&田園都市線の中央林間駅から徒歩5分のこのお店。
友人がある会を催すというのでお邪魔することになりました。
ちなみに当日は夜だったためこんな感じ。
このメルヘンな外観を利用してウエディングプランも充実させています。
今夜はスパークリングワイン(以後「Sワイン」と略)で乾杯です。
今回は主催者の遊び心で3種類のグラスで同じSワインを味わってみます。
なるほど、カクテルグラスでSワイン飲むとスムースで飲みやすい。
逆にいうと味の飛びが早くて散漫な印象を受けます。
飲み干す時女性が上を向きすぎないよう(鼻の穴が見えないよう)に
考慮されて供されるとの説明にはまさに目から鱗。
そしてワイングラスで飲むと今度は味がとてもわかやすい。
しかし・・・なんというか・・・面白くない(笑)
どうしてもSワイン(シャンパーニュ含む)には「特別」を期待してしまうのです。
そして最後は定番の細長いシャンパングラス。(フリュートまたはフルートグラスとも)
やはり最も長い時間、泡立ちも楽しめますし口に入る量も適切。
やはりグラスにも相応の意味があるのだとあらためて実感させられました。
余談ですが日本酒も酒器によって味わいが大きく変わります。
この辺のお話はまたあらためて・・・(よかったら一度、吟醸をワイングラスで呑んでみてください)
ちなみに僕はこのいわゆる「アワモノ」は自分から進んでは飲みません。
なのでこんな風にじっくり味わったのは初めてかも知れません。
シャンパーニュ用の葡萄がピノノワールとピノムニエとシャルドネだなんて初めて知りました。
さて、お料理。
なんとかのキッシュと海老のカクテルとなんとか肉のテリーヌ。
・・・・・え?説明がいい加減すぎる?
いいのいいの、だってこれ日本酒のブログだし(笑)
(すみません、お話と食べるのに夢中で忘れてしまいました・・・汗)
どれもあっさり目に仕上げてありSワインにとても合います。
上手に使った酸味がワインと手を繋ぎます・・・幸せ♪
旬のカサゴを使った一品。
実はソースに仕掛けがあり、海老の殻を溶け込ませてあります。
生臭さは皆無で旨味たっぷり。これもSワインと上手に手を繋ぎます。
当然といえば当然なのですが、
お皿が芯までしっかり温められているのにも好感。
牛なんとか肉のなんちゃらかんちゃら(爆
実は今回、「Sワイン一本でフルコースを楽しむ」のもテーマだったのです。
しかし内心「肉料理はどうするのかな?」とは思っていたのも事実。
でてきてソースを舐めた瞬間、「ああ、こう来たか!」と感心してしまいました。
クリーム系の心地よい酸が柔らかく効いたソース、
そのソースに包まれた牛肉が柔らかいのなんの・・・・・!
おそらくソースには白ワインも使っているのではないでしょうか。
Sワインとの相性は抜群。
ソースの一滴までパンでぬぐわせていただきました。
・・・・・すみません、スイーツってホントに興味がないので名前不明(笑)
バナナとイチジクを使った嫌味のない甘さで僕でも美味しく食べれます。
同時に供された香り高い新鮮な珈琲との相性がとてもよかったです。
ワインなら果実味濃厚な赤かソーテルヌなんかが欲しくなります。
ご一緒したみなさんとも会話に花が咲き、充実した時間でした。
もちろん料理とワインが素晴らしかったのも事実ですが
それだけではこれほどまで心に残らなかったと思うのです。
その、心に残った理由・・・・・
今回も、やはり、 人 でした。
【写真はラ・パレットHPより】
マネージャーソムリエの真弓敦史さん。
ボルドーはポムロールワインの騎士(シュバリエ)の称号を持つ方。
【写真はラ・パレットHPより】
サブマネージャー・ソムリエの渋谷真一さん。
ドイツワインケナーの資格を持つ方。
今回はこのお二人に特にお世話になりました。
もちろん初対面だったのですが、まぁ一言で言うと惚れました(笑)
ワインを好きだという情熱。
それをお客さんに伝えたいという想い。
とにかくお客さんに楽しんでもらおうという気持ち。
この3つがビシバシ伝わってくるのです。
しかし本当に凄いと思ったのはそこではないのです。
その「想い」を一方的に押し付けないこと。
自らが未熟と謙虚に受け止め勉強し続けていること。
・・・・・誤解しないでくださいね。
このお二人、未熟でもなんでもありません。
いやむしろ、物凄いレベルのプロフェッショナルです。
そんな凄い方たちが心からワインを愛し、
それを自然にお客様に伝え楽しんでもらっている。
優しい、実に優しい風景なのです。
僕の心にがつんと響きました。
ああ、やっぱり神様ありがとう。
帰り際、見送りに出て下さった真弓さんと玄関でしばらくお話することができました。
やはり凄く謙虚で柔らかくて優しくて、しかしワインに対する想いの熱い素敵な方。
次回はプライベートでゆっくりとワインを楽しみに来店することを約束して店を辞しました。
ありがちですが、最後にこの言葉を。
実るほど 頭を垂れる 稲穂かな
自分に足りないもの・・・・・頑張ります。