映画『フリーダム・ライターズ』 | 茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~

映画『フリーダム・ライターズ』

原題:Freedom Writers
ロス暴動は1992年のこと、元々の黒人地区にラテン系や韓国人が入り込んできて人種間の緊張が高まり、韓国人の極端な黒人蔑視による軋轢があった・・・

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スピード違反しただけの黒人男性を白人警官がよってたかっての暴行、オレンジジュースを買いに行っただけの黒人少女と韓国人店主が揉み合いとなり韓国人店主が少女を射殺、いずれの事件も加害者に対して無罪もしくは異常に軽い刑罰は黒人たちの怒りに火を点けるに十分、ロス市街で暴動が勃発、商店を襲い放火や略奪、周辺の都市にも波及し、非常事態宣言に州兵や連邦軍部隊の投入まで至る・・・物語はそんな時代の暗い影を引き摺る1994年から始まる・・・エリン・グルーウェル(ヒラリー・スワンク)は、"法廷で子供を弁護するのでは遅過ぎる、教室で子供を救うべきだ"と弁護士への道を捨て新任の国語教師として問題の高校に赴任する、理想に燃える彼女にも現実の壁は厚く、同僚や上司に助けてくれる人もいない、それでも彼女はバイトした自費で教材を生徒に買い与え、いつしか彼女の熱意は荒んだ生徒達の心を解きほぐしていく・・・
名前もエリンで"エリン・ブロコビッチ"を思い出したけど、この映画もとても感動的で涙する、代償かのように自らの家庭は崩壊するけど、逆境に負けず信念を貫き通し生徒達の気持ちを変えていく、その実話の物語がとても素晴らしいし、ヒラリー・スワンクも子供達も、胸の詰まるような演技が素晴らしい・・・
(wowow)  フリーダム・ライターズ