映画『ラッキー・ユー』 | 茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~

映画『ラッキー・ユー』

原題:Lucky You
かつて自分と母を捨てた憎むべき父親が、ポーカーでは世界大会2度優勝の尊敬すべきツワモノ、父親を超え、自ら脱皮し、本当の恋に目覚めるのか・・

lucky_you_ver2 ラッキー・ユー
ハック(エリック・バナ)は眠らない街ラスベガスのプロポーカープレーヤー、一晩に何万ドルも稼ぐことはあっても、しょっちゅう文無しで、高級マンションにも高級スポーツカーにも縁はない、乗り物と言えばかっこよくバイク、決して贅沢はしない、ニヒルでハードボイルドでも、実は女性と深みに嵌るのが恐くて臆病、そんな彼が見つけたスペシャルな女性、それが真っ直ぐでけがれのないクラブ歌手ビリー(ドリュー・バリモア)・・ハックとビリーとLC(ロバート・デュヴァル)、この3人の遭遇による化学反応は何かを弾けさせ新しい世界へとハックを導いていく・・それは偉大なる父を心から赦し、ビリーの偽らざる愛に真正面から向き合うこと・・
エリック・バナの何度も見せるそのポーカーフェイスが極めて印象的、そして最初は別人かと見間違うほど控えめだったけど、ドリュー・バリモアの何もしないで、黙ってそこにいるだけでとろけてしまいそうな可愛らしさ・・対照的な二人がなぜくっついてしまうのか物語の不思議さもあるけど、超越した何者かに引き込まれ見入ってしまう、そういう映画ですよね、一番の見所は、やはり、ポーカーの世界大会でエースワンペアのハックがキングワンペアの父LCに勝ちを譲るところでしょう、結局LCの3回目の優勝は叶わないけど、それがまたしみじみとした演出で素晴らしい、喧嘩別れしていたハックとビリーも最後には愛を取り戻してのハッピーエンドが、また嬉しい・・。(wowow)  ラッキー・ユー