映画『フランシスコの2人の息子』 | 茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~

映画『フランシスコの2人の息子』

原題:2 Filhos de Francisco - A Historia de Zeze di Camargo & Luciano
泣く子も黙るビッグなスター、ブラジルは国民的兄弟デュオのゼゼ・ヂ・カマルゴ&ルシアーノの成功の軌跡、辛い日々に透き通る天使の歌声が交錯する・・

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歌手になる夢をあきらめ、小作人として土を耕す父フランシスコ(アンジェロ・アントニオ)、最初に男の子が産まれ、もう一人産んで兄弟デュオを結成させるという、妻のエレーナ(ジラ・パエス)と頑張った末に、タイトルは2人の息子なんだけど、娘も含めて7人の子宝に恵まれる。そして父親は、ミロズマル(ダブリオ・モレイラマルシオ・ケーリング)とエミヴァル(マルコス・エンヒケ)に貧しい家計からなけなしのお金をはたいてアコーディオンとギターを買い与え、夢を託す・・食べ物さえ底をつく貧困のさなか、2人の歌声はどこまでも美しくさわやか・・家族愛に涙と感動の序曲が奏でられる。
私利私欲の権化のようだったミランダ(ジョゼー・ドゥモン)の変身振りに驚く、すっかりいい人になって2度目のツアーは順風満帆、このまま幸せなサクセスストーリーなのかと、なので良かったはずなのに、好事魔多しの故事どおり、ツアー移動中にトラックと激突、弟のエミヴァルが帰らぬ人となる。
その後、年月は過ぎ、ミロズマルは結婚後も歌手を続けるが、やること成すことうまくいかずあきらめかけた頃、別の弟のウェルソン(チアゴ・メンドンサ)がデュオの相方として現れ救世主となる。
ブラジル中が涙したというのもまんざら大袈裟ではないかもしれない、特に野心を持たず屈託ないエミヴァルの悲劇には涙する。ゼゼ・ヂ・カマルゴ&ルシアーノの成功が本当に良かったと思える映画です・・。(wowow)

フランシスコの2人の息子