映画「ハイジ」 | 茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~

映画「ハイジ」

原題:Heidi

1880年にヨハンナ・スピリの小説で登場以来、世界中で親しまれ、日本でもアニメ化された作品が有名な永遠の少女ハイジ、雪をも溶かす優しさの感動作・・

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幼い頃に両親を亡くして不遇な孤児となったハイジ(エマ・ボルジャー)、育ててくれたデーテ叔母さん(ポーリン・マクリン)の手にもあまり、アルムおじいさん(マックス・フォン・シドー)のところに預けられるが、ハイジは持ち前の明るさで、頑なな偏屈おじいさんとも打ち解け、ペーター(サミュエル・フレンド)という友達もでき幸せな日々を送る、だけど、叔母さんが再び現れ金持ちの娘の遊び相手として連れて行くという・・フランクフルトでもバケツに沈められそうになった子猫たちを助け、出会う人々すべてに幸せを運ぶ明るくまっすぐな少女だったけど、ただ一人哀しき宿敵役の女執事ロッテンマイヤー夫人(ジュラルディン・チャップリン)だけは、彼女を嫌って辛く当たり遂にはホームシックから夢遊病になってしまう・・
そして再びアルプスの山奥、車椅子が谷底に転落し、おじいさんとペーターが崖からハイジを助けあげるあのシーンで、足の不自由な少女クララ(ジェシカ・クラリッジ)がいつのまにか立ち上がっている、という場面は、なんといっても一番感動的なもので、幸せを周囲に振りまくハイジと何処までも透き通った大自然のアルプスを背景に人の優しさが一気にクライマックスを迎える気がする。これはやはり不朽の名作だよね・・。(シネフィル・イマジカ)  ハイジ