映画『ハッスル&フロウ』 | 茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~

映画『ハッスル&フロウ』

原題:Hustle & Flow
アカデミー賞の歌曲賞を"It's Hard Out Here For A Pimp"で受賞、ノミネートされていた主演男優賞は逃すも、吹き替えなしのラップでも才能を発揮している・・
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Dジェイ(テレンス・ハワード)は、メンフィスでピンプ(ポン引き)とマリファナをなりわいとしてハッスル(裏稼業)してる。そんな彼も中年を迎えて、人生に憂鬱を感じないではいられず悶々とした日々を過ごすが、ある日手にしたカシオの小さなキーボード、かつて彼がラッパーに夢を抱いていたことを思い起こさせるに至り、そして物語は動き出す・・。
発砲事件から逮捕までは想像できず思い掛けない展開に驚かされるけど、ありきたりじゃなく、裏稼業に身を落とした主人公の苦悩もよく表現されている。最も感動的だったのは、デモテープが完成しパーティ会場へと向かう前にDジェイのモードが上がらず、家の中に戻って、妻と、感情をむき出しにした激しくも愛に溢れたキスシーン・・アメリカンドリームな期待を持たせつつもハラハラドキドキさせながら、最後はしっかりハッピーエンドに持っていく、なかなかの素晴らしい映画です・・。(wowow)  ハッスル&フロウ