映画『ブラックブック』 | 茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~

映画『ブラックブック』

原題:Zwartboek/Black Book
観終えたあとにもう一度キブツ・シュタインのシーンを観返してしまった。聖地巡りの観光で訪れていたのは確かにあの色気と笑顔で逞しく生き抜いた彼女・・・
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ユダヤ人女性歌手ラヘル(カリス・ファン・ハウテン)はナチスドイツ占領下で家族とも離れオランダ人の家の屋根裏部屋で暮らしていたが、故障の爆撃機が捨てた爆弾が運悪くオランダ人の家を直撃、運良く難を逃れヨットの青年ロブ(ミヒル・ホイスマン)と知り合い身を寄せる、が、レジスタンスのメンバーらしきファン・ハイン(ピーター・ブロック)からナチス急襲を警告され、彼の手引きでオランダ南部へと家族と共に脱出を試みるが、罠にはまって銃撃を受け、運よく逃げた彼女以外は殺され金品も略奪される。農家に助けられエリスと名を変えレジスタンスに身を投じた彼女は、物資移送の任務途中で偶然に列車個室にいたナチス親衛隊大尉で切手収集が趣味のムンツェ(セバスチャン・コッホ)と運命の出会いがあり、スパイとして敵中に潜入することに成功する、アンダーヘアまでブロンドに染めて・・。
ここから二転三転があり本当に悪いやつはドイツなのか分からなくなる。ムンツェはとってもいい人だったけど、レジスタンス内部には悪代官やら悪徳医師みたいなのがいっぱい巣くっている、そんな中で生き抜くセクシーでタフな彼女が素晴らしい、声もいいし身体もキュート、お互い独り身ながら愛で通じた二人は悲しく引き裂かれてしまうけど、自らは大量のインシュリンを注射されながらもチョコレートを食べてあと数分の死の淵から生還する。サスペンスに人間模様も織り交ぜたなかなか素晴らしい作品です・・。(wowow)  Zwartboek