映画『記憶の棘』 | 茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~

映画『記憶の棘』

原題:Birth
輪廻転生、前世の記憶が残っているなんて、それは有り得ないことだけど、登場人物もまた不可思議な行動にみえる、だけど、なんとも言えない間がいい・・
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アナ(ニコール・キッドマン)の夫は10年前にジョギング中の心臓発作で他界、ジョゼフ(ダニー・ヒューストン)から3年越しのプロポーズは夫ショーンへの思いが断ち切れず断り続けていたが遂に折れて婚約の運びとなる。そんな時に突然現れるのがショーン少年(キャメロン・ブライト)、彼は自分がアナの夫だと名乗るのだが、果たして生まれ変わりということか、それともアナの知らないかつての不倫相手が隠していたアナのラブレターを盗み見たことで人格がショーン少年に乗り移ってしまったということなのか・・。
はたして、ショーン少年がなぜ失神してしまうほどアナに執着するのか、動機も分からないけど、結局信じてしまうアナのほうは滑稽でさえある。2人で逃げて11年後に結婚しようとまで言い放つのだから・・それにしても結局は元の鞘に収まってしまうのは、ハッピーエンドかもしれないけど、なんだか物足りない。それと、アナは最後まで夫に裏切り続けられていたことを知らないままなのだろうか、なんとも幸せな人だ。映画として、ゆるやかに、静かに展開する、間の取り方も絶妙で、こういうの基本的に好きだな・・。(wowow)

記憶の棘