映画『バルトの楽園』 | 茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~

映画『バルトの楽園』

第一次世界大戦(1914~1918)のことが語られることは少ないが、海軍はマリアナとカロリン諸島、陸軍は青島のドイツ軍攻撃などで相応の戦死者が出た・・・
bart_02 バルトの楽園
ハインリッヒ少将(ブルーノ・ガンツ)率いるドイツの極東根拠地青島の5千は3万の日本軍を果敢に迎え撃つが多勢に無勢であえなく4千700名が捕虜となり、終戦まで4年余の歳月を日本の捕虜収容所で過ごすこととなる。
物語の中心は、久留米から徳島の板東へ捕虜が移された後、会津藩士の流れをくむ誇り高き武士の末裔、松江豊寿(松平健)所長と捕虜たちとの、いわば心の触れ合いとも言えるものになっている。立場は違えど祖国のために勇敢に戦った男達を松江は寛大に暖かく迎え入れ最大限の自由を与え、捕虜達は感謝のために日本で初となるベートベン交響曲第9番歓喜の歌を熱唱する。
このことがいかほどの影響をもったか定かではないが、第一次世界大戦で敵国だった日独は第二次世界大戦で伊を加えた悪の枢軸を成し同盟、共に苦難の道を歩み無条件降伏に至ることとなる。
映画のほうで印象的なのは、「SAYURI」少女役の大後寿々花が出演していたことと、松平健のふらつく自転車乗り・・かな・・・。(8/26wowow)

バルトの楽園