映画『僕の大事なコレクション』 | 茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~

映画『僕の大事なコレクション』

原題:Everything Is Illuminated
誰でも自分のルーツを訪ねたいという願望はあるかもしれない、そして自分の存在の証明、存在意義を確かめるためにも、何かをコレクションしたい衝動も・・・
僕の大事なコレクション 僕の大事なコレクション
ジョナサン(イライジャ・ウッド)はユダヤ系アメリカ人、家族の様々なものを収集するのが趣味、使用済みの入れ歯やコンドームまでジップロックに入れて壁一面に貼り付けてるチョット気味の悪い変わった青年だ。そして臨終の床のおばあさんからコレクションに加えるようにと渡された1枚の写真、そこにはウクライナでのおじいちゃんと見知らぬ女性が並んでる姿が・・そして旅に出る。迎えるのは通訳のアレックス(ユージン・ハッツ)と運転手を務めるアレックスの祖父(ボリス・レスキン)、・・物語はひまわり畑の中の一軒家に住む老嬢リスタ(ラリッサ・ローレット)に辿り着きクライマックスを迎えるのだが、旅の途中もなかなかコネタが満載で飽きさせない。テーブルの上から落ちたおっきなポテトを四つに切り分けてペット犬のサミー・デイビスJr. Jr.を含めて四つに切り分けるアレックスの祖父、そのひとつをジップロックに入れてまたまたコレクションしてしまうジョナサン、・・ウクライナの旅の途中で過去が蘇り呆然と立ち尽くすアレックスの祖父、これから起こる出来事を象徴しているようで印象的なシーンだった。・・血の色に染まったバスクリンは観たくなかったが・・。ジョナサンとアレックスとサミー・デイビスJr. Jr.にとっての自分探しの旅は、彼らを一回りもふた回りも大きくしたに違いない。感動的で面白いいい映画です・・。(7/4wowow)

僕の大事なコレクション