映画「ロッキー・ザ・ファイナル」 | 茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~

映画「ロッキー・ザ・ファイナル」

原題:Rocky Balboa
シルベスター・スタローン、1946年7月6日生まれなので既に還暦を迎えている。1977年公開の第1作から30年の時を経た夢とネバー・ギブ・アップ完結編・・・
rocky_balboa_ver2 ロッキー・ザ・ファイナル
かつてアメリカンドリームを掴み伝説のヒーローとなったロッキー・バルボア(シルベスター・スタローン)、いまでは細々とイタリアン・レストランを経営するが、愛妻エイドリアンに先立たれ、息子のロバート(マイロ・ヴィンティミリア)は父に反発して家を出たきり・・まるで濡れ落ち葉の悲哀を感じさせる・・息子が勤める会社を訪ねても連れない素振り・・孤独感、喪失感はいかんともしがたい、そんな時、立ち寄ったかつて馴染みのバーでシングルマザーのマリー(ジェラルディン・ヒューズ)に出会い、彼女の息子にかつての自分を見たかのように、母子家庭の彼らに"あしながおじさん"しちゃってる。そんな悲哀に満ちたロッキーの言動に・・大切なものを失ってしまったけど、まだ心の奥底の炎がくすぶり続けている、なんだかちょっとやるせない思いとともに哀しくなってしまう。
この炎を鎮め、吐き出すために彼は再びリングに上がることを決意する・・。都合よくポーリー(バート・ヤング)とロバートが退職してロッキーをサポートすることになり後半はいつものようにトレーニングに励み、そして壮絶なボクシングの試合へと展開する。・・これで彼は幸せな余生を送ることになるのだろう・・マリーと再婚するのだろうか、それとも生涯エイドリアンを愛し続けるのだろうか、気になったが、濡れ落ち葉から脱却し新たな人生の予感を思わせてくれる・・。

ロッキー・ザ・ファイナル