映画「ホリデイ」 | 茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~

映画「ホリデイ」

原題:The Holiday
私は泣いたことがない・・例え恋人が浮気して辛い別れが来ようとも、ヒステリックに叫んでも、男の顔面にパンチを喰らわそうとも、涙の一滴さえ見せない・・・
ホリデイ ホリデイ
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アマンダ(キャメロン・ディアス)はハリウッドの映画予告編製作会社の社長、アイリス(ケイト・ウィンスレット)はロンドン郊外に住む新聞記者、それぞれに傷心の失恋休暇で"ホーム・エクスチェンジ"することになる二人は、性格も境遇も異なるけど、それぞれに過去に決別、それぞれに新しい恋に出会う・・。
そんな優しくラブリーな物語・・だけど、人生の悲哀のスパイスも効いている。泣かされてしまったのは、アイリスがロスに着いたときに出会う元脚本家で映画の話をいっぱいしてくれる老人アーサー(イーライ・ウォラック)が彼女との触れ合いによって見事に活力を取り戻し演壇に立つところ、そして泣く事も涙も忘れていたアマンダがアイリスの兄グラハム(ジュード・ロウ)との休暇終わりの別れに際して彼女の目に涙が溢れ、引き返したところでグラハムもまた涙を流していたこと・・アイリスとマイルズ(ジャック・ブラック)の最後の展開は読めなかった・・というか、もしかしたらどんでん返しがあるのかもと思いつつ観ていたが、自然に寄り添う結末がとても感動的で素晴らしい。・・途中睡魔に襲われたところもあるけど、さすがに大物達の競演でしっかりと盛り上げてくれる、いい映画です・・。  ホリデイ