映画『三年身籠る』 | 茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~

映画『三年身籠る』

祖母に曾祖母、親戚も女性ばかりという女系家族に恐れおののき、母のお腹の中の僕ちゃんは、3年ものあいだすくすく育つも、膣の中の羊水の海に浸る日々
三年身籠る 三年身篭る 唯野未歩子【著】
人の妊娠期間は"とつきとうか"、11ヶ月も経てば帝王切開するだろうし、勿論人体のお腹だけがあそこまで膨張するなんてファンタジーだけど、妊娠そして出産自体もミステリアス&ワンダフルな出来事だよね・・
主人公は29歳主婦の末田冬子(中島知子)、夫の徹(西島秀俊)は愛人に精を出し、妹の緑子(奥田恵梨華)は親子ほど歳の離れた恋人の海(塩見三省)に夢中、母の桃子(木内みどり)と祖母の秋(丹阿弥谷津子)は今日も冬子のお腹の中の子はきっと女の子だって話してる。夫の浮気も気付いていながら問い詰めるわけでもなくいずれ終わると放任してる。そんな冬子もさすがに18ヶ月にもなると、何かの異常を疑いだすけど、ずっと前に分かれた元彼が宇宙人ではなかったのかと実際に訪ねていくから面白いよね・・この映画で一番感じたのはオセロの中島知子がとても綺麗に映っていることが不思議なぐらいの印象で、意外なぐらいのシュール性を醸し出してるのもよかったね・・ラストは幸せな雰囲気が満ち溢れるカンジのハッピーエンドが美しい・・。(4/4深夜wowow)

三年身籠る