映画「ただ、君を愛してる -HEAVENLY FOREST-」 | 茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~

映画「ただ、君を愛してる -HEAVENLY FOREST-」

男にも女にも子供にも、逆さまのテルテル坊主にさえも、泣かされた「いま、会いにゆきます」・・そして「恋愛写真 もうひとつの物語」が、ここに始まる・・
ただ、君を愛してる 宮崎あおい
誠人(玉木宏)と静流(宮崎あおい)の最初の出会いは、大学の入学式の日・・人ごみにコンプレックスのある誠人が大学の周辺でブラブラしていたところに、いまだに乳歯が残るという成長遅れの幼く可愛い静流が遅れてやってきた。静流は一目で誠人を好きになり、興味を惹かれた誠人も趣味の写真で静流を撮るが、同じ学部の洗練された美人の雰囲気を漂わせるみゆき(黒木メイサ)に恋心を抱き彼女のことばかり見てる。三角関係は就職活動が始まる年の秋の訪れの頃まで続く・・。
静流が可愛くとってもいじらしい、いかにも恋する乙女で片思いにふてくされるところなんか、抱きしめてあげたくなっちゃうぐらい・・共感脳が活動し始めてしまったよ。それなのに誠人ときたら、鈍感と言うか、デリカシーがないというか、据え膳食わぬというか、情けないね。
生涯ただ一度のキス、ただ一度の恋・・・その恋を成就させるために自らの命を懸けて・・あの時、抱いていれば良かったって、きっと後悔するよって、胸も大きく、お尻も丸く、びっくりするぐらいいい女に成長するよって、・・それほどに恋したっていうの、少女の思いがとても悲しく切ない。そして死期を悟った猫が飼い主のもとから姿を消すように、彼女もまた、その身を隠してしまった。思いを込めた手紙と共に・・。ただ、素晴らしい。泣かせてくれる宮崎あおいがとても素晴らしい・・。大塚愛の「恋愛写真」も素晴らしい。

ただ、君を愛してる -HEAVENLY FOREST-