映画『ふたりの5つの分かれ路』

原題：5X2
二人は離婚したばかりなのにホテルに入って全裸ヘア出しベッドシーン、しかも結構長い、そんな嬉しい、恥ずかしい、気まずいシーンから始まる恋の物語･･

人生には岐路がある。出会い、結婚、出産、浮気、そして離婚。最初はちょっとしたすれ違い、結婚生活の陰り、に過ぎないけれど時間とともに修復不可能な大きな傷口になってくる。歩みだしたら止まらない、まるで雪ダルマみたいにどんどん転がりながら大きくなる。結婚生活には、所詮は他人と思うこともある。
この映画、あくまで静かにその亀裂をえぐっているのだけど、離婚から始まり出会いのシーンへと遡ってみせているのだけど、因果関係とかが分かりにくくて、かえって入り込みにくい印象を受けた。これなら、小細工を労さずまともに順を追って･･、ジル(ステファン･フレイス)とヴァレリー(ジェラルディン･ペラス)は４年も付き合った仲なのに、二人で出掛けたリゾート地で、出会ったマリオン(ヴァレリア･ブルーニ=テデスキ)にジルが恋をする。そして結婚、離婚に至るという過程を、人生を、教訓的にしてみせる。そういう映画でよかったのではないだろうか･･。(9/27wowow)　　ふたりの5つの分かれ路