映画「ダ・ヴィンチ・コード」 | 茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~

映画「ダ・ヴィンチ・コード」

原題:The Da Vinci Code
イエス・キリストは、人間なのか神なのか、という宗教的な論争には興味もないが、この地球上で最も布教が進み最も多くの信者がいるのも事実だ。
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物語は、「モナ・リザ」「岩窟の聖母」「最後の晩餐」の名画と共に、パリはルーヴル美術館での殺人事件、そしてダイニングメッセージの「ウィトルウィウス的人体図」と暗号・・から、始まる。時の皇帝コンスタンティヌスによって都合良く編纂された新約聖書によって、イエスは神に祭り上げられたが、実は母と同じマリアの名を持つ妻がいた。教会的にはイエスが人間であることの証拠を隠滅してきたといい、魔女狩りも子孫を根絶やしにするための一環であり、今も闇の世界でその戦いは続いているという・・しかもイエス・キリストの子孫が今も生きているというのには・・随分突飛な印象を受けるが、・・テンプル騎士団の栄華盛衰にしても十字軍もエルサレムも、特段の興味の対象ではないのだが、・・レオナルド・ダ・ヴィンチの残した謎めいた絵の数々には、確かに歴史ミステリー的な興味をそそられる。
・・映画では、それらの謎が解き明かされていくのだが、結局は、それらの絵に対する説明部分が見所でありクライマックスだったのかも知れない・・。
ジャン・レノ扮するフランス司法警察のファーシュ警部が、最初からラングドンを犯人と決めつけ執拗に追い回すのには、ちょっと違和感を覚えた。また、トム・ハンクスはほぼ完璧な演技といって異存はないが、オドレイ・トトゥのソフィーについては、末裔というに存在感が薄く、物語の背景に横たわる壮大さに較べて、あまりにも軽すぎるのではないか。さらに、全世界で3800万部を超える驚異の大ベストセラーと言われるこの原作のファンにとって、物語の終わり方については特に、拍子抜けしちゃうのではないだろうか・・。そんな映画だった。  ダ・ヴィンチ・コード

【追記】2006-5-25 世界の宗教人口

ものの本によると、以下のように言われているようですね。

 1位 キリスト 19億人

 2位 イスラム 10億人

 3位 ヒンズー 7億人

 4位 仏教   3億人

 5位 シーク  0.2億人

 6位 ユダヤ  0.13億人

 7位 儒教   0.06億人