映画『僕の彼女を紹介します』 | 茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~

映画『僕の彼女を紹介します』

原題:Windstruck
韓流ラブストーリーの傑作『猟奇的な彼女』の衝撃が今再び・・と期待に胸を膨らませて観たが・・中盤はダレるも、出だしと終盤は期待を裏切らない・・。
僕の彼女を紹介します(amazon DVD) Windstruck poster

ハリウッドかと見間違えそうな夜景を空撮する導入部、高層ビルの屋上から今まさに飛び降りようと・・本当に飛んで・・二人の出会いのシーンに遡る。今度は婦人警官キョンジン(チョン・ジヒョン)と高校教師ミョンウ(チャン・ヒョク)だ。出会いも重ねるデートも、前作に較べて新鮮みが無く平凡な印象を受け、冒頭の飛び降りたシーンにいつ何処で繋がるんだろうと気にしながら観ていたが意外とその時は早くやってきた。キョンジンが犯人追跡中に誤ってミョンウが撃たれて死んでしまい、悲観した彼女が本当にビルから飛び降りたのだった。・・だけどそこからが秀逸で、笑いも交えながらラストに向けて涙を誘ってくる。飛び降りたがバルーンに乗っかり助かって、半ば自暴自棄になり仕事に打ち込むが・・デートの時彼が言っていた・・死んだら風になると・・その風を彼女は感じ、部屋に吹き抜ける風と共に本当に彼が現れた・・死んで49日目に・・最後の別れを伝えに来たのだ。彼女は行かないでとすがるが、"君にはまだ人生が残っている"、"次に会うときは幸せだったことを話して欲しい"、・・・きっと僕に似た魂を持っている人に出会うはずだ・・・そして電車のホームで・・『猟奇的な彼女』で共演したチャ・テヒョン本人が登場したのには驚きましたね、しかも電車のホームから足先をはみ出してる同じシーンで・・・。それにしてもこの映画でチョン・ジヒョンの恋人に対してみせる執念のような強い思い、あれほど思い詰めたら、なるほど『猟奇的な彼女』の彼女になっていったのも分かるような気がする。そんなことさえ思わせてくれる、終盤は涙々の素晴らしい映画だった・・。挿入歌に日本語を交えていたのもおしゃれな感じでよかった。(2/26wowow)   CINEMA topics online