映画『フェイス』 | 茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~

映画『フェイス』

原題:Face  -最後まで生き残るのは誰か-
Face German Poster Robert Carlyle

政治的運動家から転向したレイ(ロバート・カーライル)が、仲間達4人と共に"フェイス"強盗団を結成、金はあるところから直接盗むとばかりに、造幣局の現金置き場を襲撃するが、思惑外れて少額紙幣ばかり・・だったことから始まる仲間割れの物語。あまり利口そうな仲間はいなくて血みどろの争いになってしまうのだが、レイは信頼する仲間に次々と裏切られ、つまるところ、信用のできる仲間は一人だけだった。
それにしても女性監督アントニア・バードは、ロバート・カーライルに思い入れがあるのだろうかと思わせる、・・・彼のために作られたような印象を受ける。実際、物語の随所でみせる気遣いや演技の細やかさ、クローズアップなど、ロバート・カーライルの魅力が存分に引き出されているようだ・・・。犯罪サスペンスながら最後のシーン、逃亡の途中で警察に職質されそうな、追いつめられた緊迫感から救われたシーン、観ていて思わず笑みが漏れるような、まるでハッピーエンドのような余韻を残している。(11/25wowow)