山本太郎参議院議員。


あまりよくないことで、週刊誌を賑わせている。

かつて、山本太郎クンを「MBSヤングタウン」にキャスティングした。


相手は遠山景織子チャン。


時期を同じくして、「笑う犬の生活」で人気を博していた。


映画賞を総ナメにして、油も乗っていた。とても良く笑うチャーミングな女性だった。



役者同志のヤンタンってのを自分がプロデュースしたかった。


かつ、しゃべりに勢いのある人が欲しかった。


で、山本太郎クンにオファーしたという流れだった。



番組が始まって数週間後、太郎クンがボクに


「影山さん、トークに全部BGMかぶせたらダメですかね」



彼が言いたいことは分かった。


トークの勢いを増すために、そうしたかったのだろう。



真摯にアツく言う姿にボクは好感を持った。



だが、それは「ヤンタン」ではない、と当時のボクは思った。



「BGMなんか必要ないくらいに、勢いのあるしゃべり頼むよ」



と、ボクもアツく答えた。BGMをひくことは、なんでもないことだが、テクニックではない、彼のアツい話を聴きたかった。



彼は納得してくれた。



目の飛び出るほど、高いチョコレートを自腹でスタッフに差し入れしてくれたりした。



山本太郎クンが20代半ば、ボクが30代後半のころの話である。



離婚のことを黙っていたのは、褒められたことではない。



もうひとつのことは、真実ではないと信じたい。