昨夜の「爆笑レッドカーペットSP」。


見事にウイナーとなった。



昨年の「THE MANZAI」のことを記した際、



「敗者復活はウエストランドが来るのではないか?」



と彼らのことに触れた。



残念ながらそれは叶わなかったが、昨日、そして一つ前と連続して「爆笑レッドカーペット」のウィナーとなった。



4月から、「笑っていいとも」のレギュラーとなった。



キテいる、と言っていいだろう。



まだご存知でない読者が多いことだろう。



爆笑問題のタイタン所属だ。



ツッコミが井口クン、ボケが河本クンである。



ひとつの軽いボケに対して、これでもか、さらにこれでもか、とツッコミを早口でまくしたてるのが特長だ。



二人とも岡山県津山市の中学高校の同級生である。



同じく岡山出身の千鳥の二人も出てきたとき、



「間違いなく売れる!」



と確信したものだが、このウエストランドの2人にも同様の匂いを感じた。



ボク自身が岡山市で生まれ、浪人時代の19歳までを岡山で過ごし、



大学4年間は東京、その後27年を関西で暮らしているので、だからこそ思うところがある。



岡山は、関東の方にとっては「関西扱い」だが、関西の人々にとっては、当たり前だが「関西」ではない。



地理的に「関東」と「関西」に区分けすれば、「関西」ってことになるが、この度ボクが言ってるのは、それではない。コアな文化のことである。



吉本新喜劇の文化で育ちつつも、「関西弁」ではない、「岡山弁」をしゃべる。



甲子園の常連となっている、岡山の「関西高校」は「かんさい」ではなく、「かんぜい」と読む。



だから、千鳥はその違いを逆手にとって、関西で「岡山」を売りにした。



先だって上方漫才大賞を受賞した後、あるスポーツ新聞は、



「岡山弁、上方を制す」



という見出しで記事を編んだ。



一方ウエストランドの二人は、大阪を飛ばして東京に出て行っている。



千鳥の二人とは違うパターンである。



だから言葉も「関西弁」でも「岡山弁」でもない。



東京言葉で漫才を展開している。



だが、流れる笑いのテイストには間違いなく「西の匂い」が漂っている。



漂っているが、どっぷり浸かってはいない。



それこそが、また彼らの強みなのだ。



東京に出て行くには、そっち方が都合がいい場合があるのだ。



これからの活躍を大いに大いに期待している。