タイトルを観ただけで、観たくなる番組がある。



一方で、タイトルをチェックしただけで、観る気が失せる番組がある。



「フジテレビ女子アナスペシャル」御曹司企画、あれはいただけなかった。




ということは、自分は観たということになるが。




どうしてこの企画が通ったのか、そしてどう料理されるのかに興味があったのだ。




案の定の結果だった。




さきほど視聴率もチェックした。案の定のヒトケタだった。




「女子アナ」いや、「女性アナウンサー」と呼ぶべきだろうと思うが、もはや時代は、軽~~い感じでアホを演じる女性アナウンサーは求めていないと思う。



そして、何より彼女たちは、元々そんな薄っぺらい人間ではない。



きちんとしたキャラクターを持ち、知性も備えている。そういうアナウンサーが圧倒的多数である。



確かにそういう人たちにアホなことをやらせて喜んでいた時代が間違いなくあった。




でも、もうそんな時代は、すでに終焉を迎えている。



にもかかかわらず、前時代的なスタンスで、かつ「御曹司」をかませる意図がわからない。



人間ウソはつけないもので、アナウンサーたちのほとんどが「御曹司」にまったく惹かれていない様子が画面から観てとれた。



惹かれていない「御曹司」からあれこれ言われては、たまったものではなかろう。




視聴者は視聴者で、その種の御曹司にはハナから興味など,あまりない。特に多くの男性はそうであろう。ヤッカミの類を否定はしないが、そういう感情ともまた違うはずだ。





「女子アナ」的なものが好きなカテゴリー層さえも、「御曹司スペシャル」というサブタイトルで失ったわけである。




繰り返すが、どうしてこの企画が通ったのか、わからないでいる。



女性アナウンサーにアホを演じさせるのは、もう止めにしてはどうだろう。



そんな思いを強くしたスペシャル番組だった。



これはとりもなおさず活字メディア、ネットもしっかりと等身大で女性アナウンサーをとらえることが何より大事だということになるが。