「探偵ナイトスクープ」



一時の神がかり的な視聴率からと比べれば、落ち着きを見せた感もあるが、




相変わらず関西を代表する番組であることに変わりはない。



この番組が一度だけゴールデンタイムに全国ネットで放送されたことがあった。




関西では20%越え。




けれど関東地区では数%であった。



ある東京出身の方が言った。



「結論の出ないことをダラダラと放送してるのが馴染めない」



と。



それを聞いて、



たかだか500キロの距離しか離れてなくとも、東西の気質の差はとても大きいと再確認した。



関西人の多くは、



「どうでもよいことをダラダラと放送している」




のが大好きなのである。




昨日の「パラダイスシリーズ」



もう何十年続いているだろう。



これが放送される日、そしてかつ小枝さんが探偵をする場合は必ず観る。




お金を入れても全く反応しない乗り物。




全くスベらない滑り台。



怪しげな商品。お化け屋敷?




降りしきる雨の中、しゃがんだまま、自らの足でチョコチョコと滑り台を降りた小枝さん。




絶妙の間で、



「どこがおもろいね~~ん!!(怒)」




と差していたビニール傘を放り投げた。



いわばお約束である。




小枝さんは決して本気で怒っているわけではない。




視聴者もそのあたりのことは十分わかっている。




わかっているからこそ、オモシロいのだ。




今回のパラダイスは、最近では珠玉のヒット作だった。




この魅力を東の人に理解してもらうには、今後も随分時間がかかりそうである。