こんなとき(「セシウムテロップ問題」)に限って、2部門も受賞が内定していた・・・。



と関係者が感じているとは思いたくないが、いささか皮肉ではある。



読売新聞記事を転載する。



 日本民間放送連盟(広瀬道貞会長=テレビ朝日顧問)は15日、2010年6月から今年5月末までに放送された優秀な番組やCM等に贈る、民放連賞を発表した。

 東海テレビ放送(名古屋市)は最優秀2作品、優秀4作品が内定していたが、ローカル情報番組「ぴーかんテレビ」での岩手県産米を巡る不適切テロップ問題を理由に辞退した。

 このため、テレビ番組部門の「教養」「エンターテインメント」の最優秀は「該当なし」となった。

 また、民放連は同日の理事会で、同問題に関して東海テレビ放送を厳重注意する文書を決定した。

 番組部門の最優秀作品は次の通り。

 ◇テレビ▽報道=朝日放送「年金不信」▽ドラマ=テレビ東京「鈴木先生」

 ◇ラジオ▽報道=九州朝日放送「濡れ衣~看護師爪切り事件の真相~」▽教養=高知放送「うんとこしょ、どっこいしょ~株式会社『大宮産業』奮闘記」▽エンターテインメント=横浜エフエム放送「ラジオドラマ『DAI』」

(2011年9月15日19時58分 読売新聞)




 少し補足をしておく。

 
 連盟賞は、7月に各地区から優秀賞が選出される。


 
 それら優秀賞の中から、全国大会で最優秀賞が選ばれることになっている。



 冒頭記述の通り、東海テレビ放送は、今年度2部門での最優秀賞が内定していた。



 審査前ではなく、「すでに内定していたものを辞退した」、ということである。



 「セシウム問題の責任を取る」、当然だ、と厳しくおっしゃる方もおられるかもしれない。


 
  
  もちろん、それは正論であろう。


  
  
  だが、一方で、「幻の最優秀」となった2作品の関係者のことを考えると気の毒な思いも強い。




  東海テレビ放送の多くの方々は素晴らしい番組を作る、優れたスタッフが揃っている、


 
  
  その事実も、我々は認識しておくことが大事だと思う。




  今後、番組を通し「東海テレビここにあり!」



  という輝きを数多く見せてくれることにも期待している。




  ちなみに、幻となった東海テレビ放送制作の最優秀番組は、次の2つ。



  
  次回は心からおめでとうございます、と申し上げたい、


  と願ってやまない。




  ・辞退した、幻のテレビエンターテインメント番組最優秀賞


   「泳ぐ車いす」



  ・辞退した、幻のテレビ教養番組最優秀賞

  
   「記録人 澤井余志郎~四日市公害の半世紀~」