鉄道模型コンテスト初出展 結果報告・感想 | 高槻高校・中学校鉄道研究部公式ブログ

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高槻高校・中学校鉄道研究部は1965年ごろに創部された伝統のあるクラブです。特に研究分野では毎年時事性のあるテーマを取り上げ、研修旅行で現場の声を取材します。その成果は文化祭と機関誌STATIONで発表します。

8月9日・10日に東京ビッグサイトで行われた
「第6回全国高等学校鉄道模型コンテスト」に出展しました。
今回出展した作品は
「ゆめよ、咲け。 -ユニバーサルシティ駅-」で、
JRゆめ咲き線ユニバーサルシティ駅をモデルにしました。
結果はTwitterでお知らせしましたように「ベストオブリアリティ賞」でした。
この章は名前だけ聞くとすごいように聞こえますが(実際に当部OBから褒め言葉を頂いてしまいました)、上位入賞を果たせなかった学校の中から20校に授与されています。
↓作品


作品について。
かなり挑戦的にいきました。
初めてだからインパクトを残そうと必死でした。
しかし、大屋根の布(百均のレインコート)が本物のようにピンと張らず、色もほぼ白であったため、大きいが地味な作品になってしまいました。
他の部分はそこそこ良かったと思いますが、布を使った部分が評価を下げてしまいました。
ただ、いつもクラブで作っているものより少しクオリティを挙げた程度では、恐らく同じレベルの賞を頂いていたでしょう。
このコンテストではただ精密なだけでは勝てない、発想やインパクトが大切だと以前から考えていましたし、現地に行ってそのことを実感しました。
だから、布を大胆に使った僕達の挑戦には後悔していません。


さて、現地で感じたことをいくつかあげておきます。

まず、ビッグサイトに着いて、自分たちの作品を見て、
明らかに他校に劣っていると痛感しました。
当部はWikipediaでも「特筆すべき実績をあげているクラブ」と紹介されていますし、近年は外部出展の機会もでき、学校内外から高く評価されています。
しかし、それは他校さんと比べられることがなかったからです。
53年の歴史と研究分野、ジオラマの規模以外に、当部が誇れることは何でしょうか?
先輩方がやってこられたことを否定するつもりはありません。
というか、先輩方がいなければ、今の当部もなかったでしょう。
ただ、今までの当部の建物の造りは簡素で、
「質」より「量」「大きさ」で勝負してきました。
今回のコンテストではいつもよりいいものを作りました。
しかし、上位入賞校の足元にも及ばぬレベルでした。
細かい設計の建物を作る訓練をすることが今後の課題だと認識させられました。

一方で、他校さんの作品を見ていると、
当部でも今すぐできそうなことが多くあり、とても勉強になりました。
当部と同じように、既製品をできるだけ使わずに優秀な成績を残されている学校さんは、特に参考になりました。
実際にお話を聞かせて頂いた学校さんもあります。
以前からコンテストの存在は知っていたものの、
今年、コンテストに参加することになった1番の理由は、
多額の旅費、時間を費やしてでも、東京に行って他校の作品から技を学んで生かすことが、今後の当部の発展に役立つがと考えたからです。
実際、予想以上に参考になり、学んだ技術をさっそく文化祭で使っていこうと考えています。

個人的なことになってしまいますが、今回コンテスト参加を主導した私は高2なので今年が「最初で最後」のコンテストでした。
参加を決断したのは、自分が最後の年だからというのもあります。
しかし、終わってみて思うのは、
「もう1度参加して、リベンジしたい」という思いです。
今回学んだことを生かしたい。
優秀な部員は多いのだから、要領がわかった2回目こそ、
絶対にいい成績を残せるんだ、自分もこの悔しさをぶつけたい…。
…残念ながら、それは不可能です。
ただ、自分よりずっと優秀で真面目な後輩たちが、
今回は作品名に反して咲かせられなかったゆめを、
咲かせてくれると信じています。

さぁ、気持ちを切り替えて、次は9月末の文化祭です。
今度こそ、ゆめを咲かせます!!
この文化祭は今まで鉄研の歴史の半分以上の間、
当部専任顧問として支えて下さった顧問先生にとって
顧問としては(恐らく)最後の文化祭であり、
やっと全国のスタートラインに立てた当部の
新時代へ向けた第1歩にもなります。
建物班がコンテストに集中している間に、
情景班では大プロジェクトも進行しているようです。
研究班も新たな試みを行う予定です。
今までにない、本当に素晴らしい発表をしてみせます!!

かなりの長文で、まとまりにも欠ける文章だったかもしれませんが、
読んでくださって有難うございました。

(T.A.)