2月24日(金)サンテレビ・ニュースポートで村上春樹の文学について土居豊が解説しました | 作家・土居豊の批評 その他の文章

2月24日(金)サンテレビ・ニュースポートで村上春樹の文学について土居豊が解説しました

2月24日(金)サンテレビ・ニュースポート21時半「徹底報道」特集「世界のハルキと阪神間」で村上春樹の文学について土居豊が解説しました。

 

※サンテレビ ニュースポート
http://sun-tv.co.jp/newsport

 


昨年、西宮の門戸厄神で開催した「村上春樹ノーベル文学賞カウントダウン」イベントにも中継に来てくださったサンテレビですが、今回のインタビューでも、同じ門戸厄神の居酒屋じゅとう屋を会場に使いました。
番組中にも、次回、ここで開催する村上春樹読書会について紹介いただきました。

 

※門戸厄神読書会、次回は村上春樹の最新長編『騎士団長殺し』

 

https://www.facebook.com/events/631425923728961/

 

http://ameblo.jp/takashihara/entry-12248676219.html

 

 


サンテレビのスタッフのみなさんは、番組の取材、じっくりと丁寧にインタビューしてくださいました。村上春樹についてのあれこれをお話しましたが、特に力が入ったのは、兵庫のテレビ局だけに、村上春樹の故郷である阪神間と作品の関係性についてでした。
また、土居豊の著作『いま、村上春樹を読むこと』も大きく取り上げていただいて、感謝感激です。

 

 

※土居豊『いま、村上春樹を読むこと』(関西学院大学出版会)
【内容】
『アフターダーク』以降の小説を、短編集を中心に熟読し考える試み。昨今の「読まずに批判する」風潮に一石を投じる。「村上春樹現象」ともいうべき、最近の村上春樹をめぐる言説について論じる。
http://www.kgup.jp/book/b183389.html

 


ちょうどサンテレビの特集が放映された当日は、村上春樹新刊『騎士団長殺し』の発売日でした。
自分もさっそく購入し、読みかけているところです。
パラパラと斜め読みした印象では、これは掛け値なしに春樹文学の総決算。過去の代表作、特に『ねじまき鳥』の世界を感じさせつつ、東日本大震災までフォローしています。
第1印象でふと思ったのは、『騎士団長殺し』は村上春樹における『門』か『行人』といえるのでは?ということ。そして『ねじまき鳥クロニクル』は『それから』に該当する、のではないか?と。
ただ、『三四郎』に該当する春樹作品はなさそうで、そういう切り口で春樹文学を考えてみるのも面白いかも、と思います。

ところで、村上春樹の小説には、様々な音楽や映画、そして世界の名作文学について引用が登場します。
そこに着目して、春樹作品中に出てくる世界の名著を紹介する評論エッセイを、このたび、偶然にも?春樹新刊の発売と同じ日に刊行しました。

※村上春樹で味わう世界の名著 (土居豊)  

https://www.amazon.co.jp/dp/B06XMZPW3B/ref=cm_sw_r_tw_awdb_x_7W5RybHFY397E 

 

http://ameblo.jp/takashihara/entry-12250590452.html

 


『村上春樹で味わう世界の名著』(Kindle版)
土居豊 著
2月24日発売
【内容】
本書は、以前、配信していたメルマガをもとに、新たにwebエッセイとして毎週更新していた、土居豊『村上春樹で味わう世界の名著』の連載をまとめたものです。
本書では、村上春樹作品に引用された世界の名著を紹介しています。世界で愛読される村上春樹の小説を通じて、世界の有名文学のエッセンスをレクチャーする内容です。
村上春樹が折にふれて述べている「物語力」こそ、困難な時代を生き抜く力となるにちがいない、と筆者は考えています。
村上作品に数多く引用された古典や名著を読むことで、読者のみなさんの生きるヒントがみつかれば、と願っています。

【目次】
第1章「村上春樹『1Q84』より、『平家物語』」    
第2章「村上春樹とニーチェ」    
第3章「村上春樹『1973年のピンボール』とカント」    
第4章「村上春樹『羊をめぐる冒険』とシャーロック・ホームズ」    
第5章「村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』とプルースト」    
第6章「『ノルウェイの森』より、村上春樹とフィッツジェラルド」    
第7章「『ダンス・ダンス・ダンス』より、村上春樹とフォークナー」    
第8章「村上春樹『国境の南、太陽の西』より、(タイトルなし)」    
第9章「村上春樹『ねじまき鳥クロニクル』より、ヘミングウェイ『武器よさらば』」    
第10章「村上春樹『スプートニクの恋人』より、夏目漱石『三四郎』」    
第11章「村上春樹『海辺のカフカ』より、カフカ「流刑地にて」」    
第12章「村上春樹『アフターダーク』より、村上春樹『1973年のピンボール』」    
第13章「村上春樹『1Q84』より、ジョージ・オーウェル『1984年』」    
第14章「村上春樹『1Q84』より、『平家物語』&映画『ノルウェイの森』」    
第15章「村上春樹『1Q84』より、ヤナーチェック作曲『シンフォニエッタ』」    
第16章「村上春樹『1Q84』より、プルースト『失われた時を求めて』」    
第17章「村上春樹『海辺のカフカ』より、夏目漱石『虞美人草』」    
第18章「村上春樹『海辺のカフカ』より、夏目漱石『坑夫』」    

 

 

※生駒ビル読書会 3月はいよいよ村上春樹の新作長編『騎士団長殺し』第1部&村上春樹について何でもフリートーク大会

 

https://www.facebook.com/events/609924619194246/

 

さらに、引き続き4月には、同第2部を読みましょう。

【趣旨】
大阪船場の近代建築の傑作であり、「生きた建築ミュージアム」にも選定されている生駒ビルヂングにご協力いただき、定期的に読書会を開催しています。文化財である近代建築を読書会の会場に使わせていただけるのは、とても素晴らしい機会です。
ご都合よろしければ、下記の会にご参加をお願い申し上げます。継続してご参加いただけましたら光栄です。
【詳細】
生駒ビル読書会「地下室の会」2017年第2回
課題図書:村上春樹『騎士団長殺し』第1部
日時:2017年3月8日(水)19時〜
開催場所:生駒ビルヂング 地下「図書室」
(1Fバールで一声かけてお入りください)
大阪市中央区平野町2丁目2番12号(アクセスは下記)
参加費:500円
終了後、希望者で懇親会を予定します!飲食は各自実費

生駒ビルヂングHP
http://www.ikoma.ne.jp/
(大阪船場の近代建築の傑作で「生きた建築ミュージアム」にも選定される)


詳細は、以下のフェイスブックページにも告知しています。

「地下室の会」Facebookページ
https://www.facebook.com/ikomabld.reading.circle

 

 

 

【土居豊の共著新刊予告!】
2017年春 共著『西宮文学案内』(河内厚郎監修 関西学院大学出版会)刊行予定
土居豊の担当章で、「涼宮ハルヒ」シリーズに描かれた西宮の風景を論じます! ハルヒ聖地巡礼の写真も掲載。

 

 


※土居豊の作品はこちら
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https://www.amazon.co.jp/土居-豊/e/B00491B5TQ