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2016-09-25 20:26:46

ノーベル文学賞で大儲け? オッズ表によると村上春樹が1位予想!

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ノーベル文学賞で大儲け? オッズ表によると村上春樹が1位予想!

 

来月にはノーベル文学賞の発表がありますが、果たして村上春樹は受賞する可能性があるのでしょうか? 近年、毎年のように発表日にカウントダウンイベントをやっているので、今回もやはりどうなるのか気になっています。

 

http://ameblo.jp/takashihara/entry-12202200401.html

 

 

※最近、雑誌にも取り上げられました!
9月15日発売の雑誌PRESIDENT NEXT VOL.19「村上春樹とノーベル賞」


http://www.president.co.jp/next/


特集記事《東西の地元が応援! 村上さんにノーベル賞をあげて!》に、土居豊のインタビューが掲載されています。

 

 

 

さて、現在のノーベル文学賞予想のオッズ表によると、村上春樹が1位予想です。もし今回、受賞したら、ここで賭けている方々は大儲けするのでしょうね。

 

※ノーベル文学賞のオッズ表
http://www.nicerodds.co.uk/nobel-prize-in-literature

1位
Haruki Murakami(村上春樹)
2位
Philip Roth(フィリップ・ロス)
3位
Ngugi Wa Thiong’o(グギ・ワ・ジオンゴ)

 

この3人は、ここ数年、オッズ予想では常に上位にいますので、実際、この中の誰が受賞してもおかしくないと思います。

 

さらに、4位以下の中にも、ひそかに私が本命視している人がいます。


4位
Adunis(アドニス)

 

この4位のアドニスという詩人です。
私は昨年も、アドニス受賞の予想をマスコミに語ったのですが、なんといってもこの人はシリア出身です。現在のシリア内戦を考えれば、この人が受賞することでノーベル賞が世界に大きなメッセージを発することになるでしょう。
もちろん、ノーベル賞は政治的メッセージとは無縁、という建前もあります。科学の分野ではそうでしょう。しかし、特に平和賞、文学賞は、政治的な思惑がかなり左右するのではないでしょうか。

 

いずれにせよ、
村上春樹が受賞するかどうか? 読者のみならず気になるところでしょう。
今年は、カウントダウンイベント、というほどのものではないですが、ノーベル文学賞発表の前と、発表当日(予定)に、複数箇所で村上春樹の作品を読む読書会を開催します。
そうやって気分を盛り上げて、文学賞発表当日には、現地スェーデンのネット中継をみながら、村上春樹の読者の方々と一緒に、発表の瞬間を楽しみたいと思います。

 

※ノーベル文学賞の発表日時は下記のHPで確認できますが、まだ確定していません。毎年、10月の第1、第2木曜日、日本時間午後8時ごろとなっています。
http://www.nobelprize.org/nobel_prizes/literature/


村上春樹の地元である関西から、作品を読みつつエールを送りたいという趣旨ですので、もしご興味ありましたら、ぜひご参加ください。

以下、読書会のスケジュールです。


生駒ビル読書会「地下室の会」次回は10月5日(水)19時〜テーマ「ノーベル文学賞対決 大江健三郎VS村上春樹」


https://www.facebook.com/events/525977367593527/

 

 

課題図書:大江健三郎と村上春樹の短編
(1)大江健三郎『性的人間』より
「セヴンティーン」
「性的人間」
(2)村上春樹『レキシントンの幽霊』より
「沈黙」
「トニー滝谷」


※生駒ビルヂングHP
http://www.ikoma.ne.jp/
(大阪船場の近代建築の傑作で「生きた建築ミュージアム」にも選定される)
詳細は、以下のフェイスブックページにも告知しています。

「地下室の会」Facebookページ
https://www.facebook.com/ikomabld.reading.circle

 


(予定)「文学へのいざない in 門戸厄神 第17回 村上春樹『1Q84』Book2」

 

※前回のポスター

 

2016年10月6日(木)あるいは13日(木)のいずれかの夜
(ノーベル文学賞の発表日時に合わせて開催します。決定次第、お知らせします)
課題図書:村上春樹『1Q84』Book2
ゲスト講師:土居豊(作家・文芸ソムリエ)
【参加費】1000円(お菓子つき)
※終了後、希望者で懇親会の予定です
【場所】
じゅとう屋J:SPACE
西宮市下大市西町(阪急門戸厄神駅下車すぐ)
居酒屋「じゅとう屋」
お問い合わせ:0798-52-2258

※じゅとう屋読書会は、以下のフェイスブックグループでも詳細を告知しています

「文学へのいざないin門戸厄神〜文芸ソムリエ・土居豊と一緒に文学を味わいましょう」
https://www.facebook.com/groups/796485500430190/

 

※土居豊主催の村上春樹読書会が全国の地方新聞文化面で紹介されました
http://ameblo.jp/takashihara/entry-12153440340.html

 

 

筆者の著作『村上春樹のエロス』(KKロングセラーズ)では、村上春樹『1Q84』についても論考しています。



土居豊『村上春樹のエロス』(KKロングセラーズ)
https://www.amazon.co.jp/dp/4845421852?ie=UTF8&qid=1469769019&ref_=la_B00491B5TQ_1_5&s=books&sr=1-5

 

※筆者の近著
『いま、村上春樹を読むこと』(関西学院大学出版会)
著者:土居 豊
定価:本体1,500円+税
【内容】
『アフターダーク』以降の小説を、短編集を中心に熟読し考える試み。昨今の「読まずに批判する」風潮に一石を投じる。「村上春樹現象」ともいうべき、最近の村上春樹をめぐる言説について論じる。

http://www.kgup.jp/book/b183389.html


※土居豊のAmazon著者ページ
http://www.amazon.co.jp/-/e/B00491B5TQ

 

 

 

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2016-09-22 21:01:41

日本初?の野外フェス結婚式

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日本初?の野外フェス結婚式

 

以前、仕事でお世話になった知り合いの方が神戸舞子公園でなんと、日本初?の野外フェス結婚式!

ワタナベフラワーのクマガイタツロウが仕切って大変盛り上がり、最高の人前式でした。

 

※神戸ストラット2016 in 舞子公園
http://kobestrut.com

 

 

※会場の舞子公園は、明石海峡大橋の下にあり、孫文ゆかりの移情閣もあります。

 

 

※移動式チャペルを舞子公園に運んできたとのこと。新郎新婦の登場です。

 

※新郎新婦のゆかりの方々で、こんな方の姿も!

 

 

※これはお約束

 

※このあと、ブーケトス! 見事受け取ったのは?

 

※各メディアも取材に。

 

ちなみに、この結婚式の主役である知人は、以下の記事のとき、お世話になりました。記事中の写真に、彼が写り込んでいます。

 

 

※当時のブログ記事

http://ameblo.jp/takashihara/entry-11634701184.html

 

 

お二人、末永くお幸せに!

 

 

 

 

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2016-09-21 19:28:57

次回の生駒ビル読書会「地下室の会」は「ノーベル文学賞対決 大江健三郎VS村上春樹」

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次回の生駒ビル読書会「地下室の会」は「ノーベル文学賞対決 大江健三郎VS村上春樹」


来月にはノーベル文学賞の発表がありますが、果たして村上春樹は受賞する可能性があるのでしょうか? 近年、毎年のように発表日にカウントダウンイベントをやっているので、今回もやはりどうなるのか気になっています。

 

※最近、雑誌にも取り上げられました!
9月15日発売の雑誌PRESIDENT NEXT VOL.19「村上春樹とノーベル賞」
http://www.president.co.jp/next/
特集記事《東西の地元が応援! 村上さんにノーベル賞をあげて!》に、土居豊のインタビューが掲載されています。

 

 

そこで、今年は、カウントダウンイベント、というほどのものではないですが、ノーベル文学賞発表の前と、発表当日(予定)に、複数箇所で村上春樹の作品を読む読書会を開催します。
そうやって気分を盛り上げて、文学賞発表当日には、現地スェーデンのネット中継をみながら、村上春樹の読者の方々と一緒に、発表の瞬間を楽しみたいと思います。

 

※ノーベル文学賞の発表日時は下記のHPで確認できますが、まだ確定していません。毎年、10月の第1、第2木曜日、日本時間午後8時ごろとなっています。
http://www.nobelprize.org/nobel_prizes/literature/


村上春樹の地元である関西から、作品を読みつつエールを送りたいという趣旨ですので、もしご興味ありましたら、ぜひご参加ください。

以下、読書会のスケジュールです。

 

 


生駒ビル読書会「地下室の会」次回は10月5日(水)19時〜テーマ「ノーベル文学賞対決 大江健三郎VS村上春樹」
https://www.facebook.com/events/525977367593527/

 

http://ameblo.jp/takashihara/entry-12196079189.html

 

課題図書:大江健三郎と村上春樹の短編
(1)大江健三郎『性的人間』より
「セヴンティーン」
「性的人間」
(2)村上春樹『レキシントンの幽霊』より
「沈黙」
「トニー滝谷」
※生駒ビルヂングHP
http://www.ikoma.ne.jp/
(大阪船場の近代建築の傑作で「生きた建築ミュージアム」にも選定される)
詳細は、以下のフェイスブックページにも告知しています。

「地下室の会」Facebookページ
https://www.facebook.com/ikomabld.reading.circle

 

 

 


(予定)「文学へのいざない in 門戸厄神 第17回 村上春樹『1Q84』Book2」
2016年10月6日(木)あるいは13日(木)のいずれかの夜
(ノーベル文学賞の発表日時に合わせて開催します。決定次第、お知らせします)
課題図書:村上春樹『1Q84』Book2
ゲスト講師:土居豊(作家・文芸ソムリエ)
【参加費】1000円(お菓子つき)
※終了後、希望者で懇親会の予定です
【場所】
じゅとう屋J:SPACE
西宮市下大市西町(阪急門戸厄神駅下車すぐ)
居酒屋「じゅとう屋」
お問い合わせ:0798-52-2258

※じゅとう屋読書会は、以下のフェイスブックグループでも詳細を告知しています

「文学へのいざないin門戸厄神〜文芸ソムリエ・土居豊と一緒に文学を味わいましょう」
https://www.facebook.com/groups/796485500430190/

 

 

 

※土居豊主催の村上春樹読書会が全国の地方新聞文化面で紹介されました
http://ameblo.jp/takashihara/entry-12153440340.html

先月、時事通信社文化部の取材を受けた記事が、地方新聞文化面に順次配信されていたようで、最近、そのいくつかを送っていただきました。
主なもので、京都新聞、山形新聞、岩手日日など。
読書会開催中の写真が掲載された紙面では、居酒屋じゅとう屋イベントスペースでの和気藹々とした参加者の様子が写っています。

 

 

 

筆者の著作『村上春樹のエロス』(KKロングセラーズ)では、村上春樹『1Q84』についても論考しています。

土居豊『村上春樹のエロス』(KKロングセラーズ)
https://www.amazon.co.jp/dp/4845421852?ie=UTF8&qid=1469769019&ref_=la_B00491B5TQ_1_5&s=books&sr=1-5

 

20100625194421.jpg

 

※筆者の近著
『いま、村上春樹を読むこと』(関西学院大学出版会)
著者:土居 豊
定価:本体1,500円+税
【内容】
『アフターダーク』以降の小説を、短編集を中心に熟読し考える試み。昨今の「読まずに批判する」風潮に一石を投じる。「村上春樹現象」ともいうべき、最近の村上春樹をめぐる言説について論じる。

http://www.kgup.jp/book/b183389.html

 

 


※土居豊のAmazon著者ページ
http://www.amazon.co.jp/-/e/B00491B5TQ

 

 

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2016-09-20 18:21:31

内田樹氏の司馬遼太郎エッセイに反論する〜司馬遼太郎は「異胎の時代」の再生を予想していた

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内田樹氏の司馬遼太郎エッセイに反論する〜司馬遼太郎は「異胎の時代」の再生を予想していた

 

 

今朝の産経新聞に、内田樹氏の「没後20年司馬遼太郎を語る 司馬さんへの手紙」という文章が載っていました。
以下、少し反論したいと思います。

 

 

※引用
(産経2016年9月20日)「内田樹 没後20年司馬遼太郎を語る 司馬さんへの手紙」より

《司馬さんの書き物からは「異胎の時代」がいずれ再生して、統帥権と参謀本部の「あの二十年」と「日本史的な連続」を遂げるのではないかという恐怖は十分には感じることができませんでした。
(中略)
戦中派の人々が鬼籍に入ると同時に、「あの二十年」は素晴らしい時代だった、日本人は誇るべき事業をアジア各地で成し遂げたのだというようなことを言い出す人が出て来ました。これは司馬さんの予想していなかった事態だと思います。》

 

 

このように、上記エッセイのなかで、内田氏は、司馬遼太郎が昭和前期の戦争について書いていることについて、再び日本人のなかに「異胎の時代がいずれ再生」する危機感の不足を指摘しています。内田氏の考えるところ、司馬遼太郎は昭和の戦争を賛美する日本人が現れるとは予想していなかった、ということになります。
しかし、そうではありません。
司馬遼太郎が昭和の戦争の再来を予想し、恐れていたことは、以下の小説中の記述や、あとがきを読めば、一目瞭然です。
以下、引用します。


司馬遼太郎『世に棲む日々』
https://www.amazon.co.jp/dp/B00OT8C2I2/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1

 

 

※引用
司馬遼太郎『世に棲む日々』より
《われわれは日本人、ことにその奇妙さと聡明さとその情念、を知ろうとおもえば、幕末における長州藩をこまかく知ることが必要であろう。この藩、つまり一藩をあげて思想団体になってしまったようなこの藩、が、髪も大童の狂気と活動を示してくれたおかげで、日本人とはなにものであるかということを知るための歴史的大実験をおこなうことができた。》

 


《井上らは、やぶれた。
次いでこの藩の藩主と重臣たちがとった手段は、その後の日本において繰りかえしおこなわれるようになった事柄にきわめて似ていた。藩主以下重臣たちは井上のいうことがよくわかっていながら、三十日には、
「攘夷をあくまで断行する。決戦の覚悟肝要なるべき事」
という大布告が発せられた。発した政治の当務者はこの大布告の内容をもはや信じてはいない。しかしこれを出さねば、井上帰国によっておこった藩内の疑惑と動揺と沸騰がしずまらないのである。国際環境よりもむしろ国内環境の調整のほうが、日本人統制にとって必要であった。このことはその七十七年後、世界を相手の大戦争をはじめたときのそれとそっくりの情況であった。これが政治的緊張期の日本人集団の自然律のようなものであるとすれば、今後もおこるであろう。》

 

 

このように、司馬遼太郎は『世に棲む日々』で描いた幕末の長州人に、その後の昭和の戦争と同じものをみており、さらに「今後もおこるであろう」と、その再来をずばりと予想しています。
また、司馬遼太郎は、幕末の長州人と吉田松陰の姿に、昭和の戦争を招いた日本人の特質をみてとり、その再来を招くであろう勢力への嫌悪をあらわに書いています。以下、引用します。

 

※引用
司馬遼太郎『世に棲む日々』あとがきより
《幕末から明治初期にかけて出た多くの文章家のなかで、平明で達意という点では松陰はとびぬけた存在のように思えるが、国家がそれを強いて読ませようとしなかったのは、松陰が、本来の意味での革命家だったからに相違ない。しかし名前だけが、程よく利用された。そういうことが、松陰を知ることなしに、私に毛嫌いさせた。いまでも松陰をかつぐ人があったりすればぞっとするし、今後、そういう人間や勢力は出ないと思うが、もし存在するとすればどうにもやりきれない。》

 

 

これは、いうまでもなく、現在の日本の首相が長州人を自認し、吉田松陰をとりわけ持ち上げている姿にぴったり重なるように思います。
このように、内田氏が書いたような「司馬さんの予想していなかった事態」どころか、司馬作品の代表的な小説の一つと、そのあとがきに、内田氏の指摘することがずばりと書いてあるのがわかります。

没後20年、司馬遼太郎を改めて読むと、いま、日本人が置かれている現状と、自らの将来について、一度立ち止まってよく考え直さなければならない、と思うことでしょう。
昨年の大河ドラマでも描かれた長州藩と吉田松陰について、司馬遼太郎『世に棲む日々』をぜひ一度、読んでみてほしいと思います。

 

そして、もしもっと知りたい方は、司馬遼太郎『花神』も合わせて読んでみてください。
こちらも、幕末の長州藩の命運を背負った大村益次郎を主人公に、長州人と日本人の特質が描かれます。明治維新の奇跡を実現させた当時の人々の思いと、同じぐらい危うく国を滅ぼしかけた人々の動きが、実にわかりやすく書いてあります。
明治維新後すぐに大村益次郎が予言した西南戦争と、その後の日本の進路を思うとき、幕末の時点ですでに、その後の昭和日本の失敗が予想されていたように思えます。この千里眼ぶりを、司馬遼太郎は、大村益次郎の早すぎた晩年の大きなエピソードとして描きました。


司馬遼太郎『花神』
https://www.amazon.co.jp/dp/B00XXAA5RM/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1

 

 

 

※土居豊による司馬遼太郎研究の著作


1)「『坂の上の雲』を読み解く!〜これで全部わかる 秋山兄弟と正岡子規」
土居豊 著 講談社 2009年
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062159654

 

2)電子書籍版
「司馬遼太郎の文学を読む~『坂の上の雲』と幕末・明治の大阪」
土居豊 著
Kindle版
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00W8NBHH2?*Version*=1&*entries*=0

 

 

※土居豊のAmazon著者ページ
http://www.amazon.co.jp/-/e/B00491B5TQ

 

 

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2016-09-20 17:41:39

エア記事を書くライターの件、ライターと著者の差など、物書き裏話を少々

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エア記事を書くライターの件、ライターと著者の差など、物書き裏話を少々

 

以下の記事について、ツィッターでコメントを書いたところ、どんどんRTされていったので、こちらでも再掲します。


※<貧困高校生>ネットメディア誤報 「影響力」自覚を
毎日新聞 9月19日(月)
http://news.yahoo.co.jp/pickup/6214948

 

 

上記の記事について、
10年ほど前、自分もライターをやってました。今ほど人材難ではなかった印象です。しかし、ウェブ媒体の仕事は単価がどんどん安くなり、本職ライターよりも小遣い稼ぎ感覚の素人をどんどん引き入れてました。結果、本職ライターが駆逐されてきたという流れだと思います。自分も、単価がどんどん安くなって利益が出ないので、ライター仕事の受注を基本、やめました。
ウェブ媒体などの文章で素人レベルの人が増えて、上記の貧困高校生記事のような、取材せずに創作して書いてしまうような、とんでもない記事も出てきたのでしょう。これは、発信元の会社がコストカットしすぎた、必然的な結果だと思います。
その反面、「ライター」という職業の響きは、まだ昔の輝きがあるのか、素人さん相手のいわゆる「ライター講座」は現在も盛んです。資格不要で稼げるイメージがあるのでしょうか。
しかしながら、ライター講座を受けてライター仕事をしても、まともに稼げる時代ではありません。イラストや写真の方がまだましだと思います。
私自身、ライター業から撤退して著者と講師で辛うじてやっている現状です。ちなみに、日本の出版やメディア業界は、ライターと著者をはっきり区別しています。残念ながら、以前、出版社の方々に直接言われました。「ライターは下請け、著者様はお得意先」と。
欧米におけるライターのイメージは、日本の業界にはなさそうです。もしライターを目指すなら、それを知っていた方が良いと思います。
蛇足ですが、欧米でいうライターと日本でいうライターのイメージの違いについて。英語の author(著者)が日本でいう作家に近いでしょう。英語の writer(作家)は、日本ではノンフィクション作家、雑誌などの書き手のイメージだと思います。英語の novelist(小説家)が、日本の作家に一番近い存在だろうという印象です。
ついでに、
フリーランスの物書きが子育て世帯を持つことについて。子育て中で定職ある人は創作活動のために辞めてはいけません。自作が大ヒットしなければ、たちまち金策に奔走するだけで手一杯になり、創作どころじゃなくなります。
昔の作家は、出版社が将来を見込んで援助してくれたらしいですが、今はそんなのおとぎ話。原稿料前借りなんて出来た昔の作家は、なんて恵まれていたのでしょう。今は前借りどころか、ギャラ未払いに怯える始末。入金確認するまでは安心できません。子育て中、毎月固定費が確実に出ていくが、ギャラ未払いだとたちまち貯金崩すかローンに頼るはめに。だからかつての子供手当は本当に助かりました。

 


以上、ライター業と作家(著者)の違いについてなど、あれこれ書きました。ご参考になれば幸いです。

 

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2016-09-16 21:10:26

読書会へのお誘い

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読書会へのお誘い

 

あるジャンルでメガヒットが出たとき、ジャンル内の他の作品への波及をつい期待してしまうでしょう。でも、そうならない場合が多いものです。例えば映画『シン・ゴジラ』が面白いから、他の怪獣映画も観よう、とはなかなかいかないでしょう。アニメ『君の名は。』に感動したから他のアニメ映画にも行くかどうか。
同じことが小説でもいえます。村上春樹の小説がミリオンセラーになったとき、波及して他の日本の小説も売れたかどうか? メガヒットはそのジャンルで一人勝ちして他の作品のパイを食い尽くす場合が多いようにみえるのです。
けれど、長い目でみて、もし村上春樹から小説を読む楽しみを覚えた読者が、他の小説を読むようになれば、長い目でみて、小説読者の裾野が広がっていけば、と、そんな気長な期待で、私は文芸ソムリエの仕事をしています。読書会や講座、講演をやって、小説読者の裾野を少しでも広げることで、最後には私自身の小説も読んでもらえるかもしれない、と。

 

明日、こんな読書会をやります。



「文学へのいざない in 門戸厄神 第16回 村上春樹『1Q84』Book1」2016年9月17日(土)15時〜
課題図書:村上春樹『1Q84』Book1


https://www.facebook.com/events/318866315116710/

 

ご興味あれば、ぜひ気軽にお越しください。

 

 

※ノーベル文学賞の発表が気になります。果たして村上春樹は?
http://ameblo.jp/takashihara/entry-12198702885.html

 

 

(予定)「文学へのいざない in 門戸厄神 第17回 村上春樹『1Q84』Book2」
2016年10月6日(木)あるいは13日(木)のいずれかの夜
(ノーベル文学賞の発表日時に合わせて開催します。決定次第、お知らせします)
課題図書:村上春樹『1Q84』Book2

 

 

9月15日発売の雑誌
PRESIDENT NEXT VOL.19「村上春樹とノーベル賞」

 

http://www.president.co.jp/next/

 

特集記事《東西の地元が応援! 村上さんにノーベル賞をあげて!》に、土居豊のインタビューが掲載されています。
昨年、土居豊が主催した「ノーベル文学賞カウントダウン」を中心に、村上春樹研究についてお話ししました。
書店でぜひお手にとってくださいね。

 

 

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2016-09-14 20:49:52

(画像追加)雑誌PRESIDENT NEXT VOL.19に、土居豊のインタビュー記事が掲載

テーマ:ブログ

(雑誌掲載ページの画像を追加しました)

 

本日9月15日発売の雑誌
PRESIDENT NEXT VOL.19「村上春樹とノーベル賞」
に、土居豊のインタビュー記事が掲載されています


 

 

 

 


PRESIDENT NEXT VOL.19「村上春樹とノーベル賞」


http://www.president.co.jp/next/

 

特集記事《東西の地元が応援! 村上さんにノーベル賞をあげて!》に、土居豊のインタビューが掲載されています。
昨年、土居豊が主催した「ノーベル文学賞カウントダウン」を中心に、村上春樹研究についてお話ししました。

 

※毎日新聞2015年10月09日に土居豊の主催するイベントが紹介されました。《ノーベル賞:村上春樹氏、受賞ならず 落胆、故郷でも 西宮、芦屋に集った同級生やファン「残念」「来年こそは」兵庫》


http://mainichi.jp/feature/news/20151009ddlk28040542000c.html


ノーベル文学賞の発表が気になります。果たして村上春樹は?


http://ameblo.jp/takashihara/entry-12198702885.html


来月にはノーベル文学賞の発表がありますが、果たして村上春樹は受賞する可能性があるのでしょうか? 近年、毎年のように発表日にカウントダウンイベントをやっているので、今回もやはりどうなるのか気になっています。
そこで、今年は、カウントダウンイベント、というほどのものではないですが、ノーベル文学賞発表の前と、発表当日(予定)に、複数箇所で村上春樹の作品を読む読書会を開催します。
そうやって気分を盛り上げて、文学賞発表当日には、現地スェーデンのネット中継をみながら、村上春樹の読者の方々と一緒に、発表の瞬間を楽しみたいと思います。
村上春樹の地元である関西から、作品を読みつつエールを送りたいという趣旨ですので、もしご興味ありましたら、ぜひご参加ください。
以下、読書会のスケジュールです。

 

 

生駒ビル読書会「地下室の会」次回は10月5日(水)19時〜テーマ「ノーベル文学賞対決 大江健三郎VS村上春樹」
https://www.facebook.com/events/525977367593527/

 

 

「文学へのいざない in 門戸厄神 第16回 村上春樹『1Q84』Book1」2016年9月17日(土)15時〜
課題図書:村上春樹『1Q84』Book1
https://www.facebook.com/events/318866315116710/

 

 

 

(予定)「文学へのいざない in 門戸厄神 第17回 村上春樹『1Q84』Book2」
2016年10月6日(木)あるいは13日(木)のいずれかの夜
(ノーベル文学賞の発表日時に合わせて開催します。決定次第、お知らせします)
課題図書:村上春樹『1Q84』Book2

 

 

※土居豊の村上春樹研究の近著

土居豊 著『いま、村上春樹を読むこと』(関西学院大学出版会)
【内容】『アフターダーク』以降の小説を、短編集を中心に熟読し考える試み。昨今の「読まずに批判する」風潮に一石を投じる。「村上春樹現象」ともいうべき、最近の村上春樹をめぐる言説について論じる。
http://www.kgup.jp/book/b183389.html

 

 

※土居豊のAmazon著者ページ
http://www.amazon.co.jp/-/e/B00491B5TQ

 

 

 

 

 

※雑誌
PRESIDENT NEXT VOL.19「村上春樹とノーベル賞」
http://www.president.co.jp/next/

特集記事《東西の地元が応援! 村上さんにノーベル賞をあげて!》

の中の、千駄ヶ谷の書店ブックハウスゆうの紹介記事で、書店内の村上春樹コーナーの写真がありますが、このコーナーには、拙著『村上春樹のエロス』なども飾ってくださってます!

 

 

 

 

 

 

 

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2016-09-12 19:32:39

映画『君の名は。』評(ネタバレありです)

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映画『君の名は。』評(ネタバレありです)

 

 

話題の映画『君の名は。』を観ました。

 

※公式HP

http://www.kiminona.com/index.html

 

しかし、少しも泣けず、突っ込み入れまくってた自分は、完全に時代遅れなんだなあ、と自覚しました。
さて、
チケット完売のシネコンに観に行った印象を以下、つらつらと書いていきます。

まずは、作品評ではなく、『君の名は。』現象について。

 

この日は、家族で観ましたが、小学生女子のわが子も、意外と楽しんで観ていたようです。周りの席は、中高生が半分以上を占めていた感じで、やたらうるさかったというのが実感。このにぎやかな映画館の雰囲気は、昔よくあったアイドル映画と同じだ、と思いました。かつて、アイドル映画とアニメ映画が二本立て、三本立てになっていることがあり、その場内は、ほとんどがアイドル目当ての中高生で、ものすごくにぎやかでした。
とはいえ、映画『君の名は。』を、多くの若い人々が映画館に観にきているのは、映画全体の将来にとって良いことです。
でも、この映画がヒットしていることと、日本アニメが多くの観客に支持されることは、おそらく別です。
なぜならこの映画は、ほとんどテレビの人気ドラマのようなノリが感じられるからです。話題の人気ドラマを観に来ている、というような空気が、上映前から劇場内に漂っています。上映中も、上映後も、「話題のものをみた、すごく(まあまあ)楽しめた」という空気が、観客から感じられます。
少なくとも、これは、アニメが好きな観客が観に来ているアニメ作品の場合の、劇場内に漂う空気ではないように思います。
一言でいって、映画『君の名は。』の外見的な特徴は、学生同士が数人で連れ立って観に来れる作品、というところにあります。そういう意味で、かつてのアイドル映画に近いと考えたわけです。
さらにいうと、この映画は、内容的にはアニメである必要がない、と極論することも可能です。この物語は、おそらく実写でも十分成立するはずです。いや、観客が人気作・話題作を求めているのであれば、むしろ人気タレントを配役にした実写版の方が、もっとストレートに泣けるかもしれない、とさえ思います。
今回の大ヒット、社会現象化の結果、間違いなく、映画『君の名は。』はアニメ映画史に残ります。それも、あとで振り返ってみたとき、日本アニメがアニメである必然性を失った記念碑のような映画、として記憶されると思います。
言い換えると、日本アニメはこの作品を境に、ごく普通の人気映画・話題の映画として、ごくあたりまえに消費されるようになった、ということです。
もちろん、これまでにも人気アニメ映画は多数あり、ジブリ作品をはじめとして大ヒットした話題作はたくさんあります。しかし、ジブリアニメを観にいくときは、やはりジブリアニメ、を観にいくのであって、単なる人気作、話題作だから行くという気分にはなりにくいでしょう。ジブリアニメの多くは、観客の好き嫌いも、おそらく分かれるはずです。
ところが『君の名は。』の場合は、なにも予備知識なしに、家族連れでも、学生同士でも、男女カップルでも同性の友達でも、老若男女を問わず、劇場に足を運べるような種類の映画だといえます。自分もほとんど予備知識なしに観て、内容はほぼわかりました。小学校低学年ではいささか退屈するかもしれませんが、10歳ぐらいから十分楽しめる内容です。若い世代はもちろん、大人でも、高齢者でも満足出来る仕上がりになっています。
映像的にも音響的にも素直に楽しめるし、過激な場面もほとんどありません。そういう意味では、同じく今期の話題作である『シン・ゴジラ』よりもずっと、観客を選ばない大衆的な映画だといえます。

 

 

以上が、この映画の一般的な、外見についての感想です。みなさん、安心して観にいってほしいと思います。1800円の値打ちはあります。

 

 

 

以下、ネタバレありの、辛口批評に入っていきますので、観てないかたは、ご注意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


この映画、批評家筋からは絶賛の嵐だったので、ほんとに期待して観に行ったのです。家族連れで行くので、一人でボロ泣きしてたらまずいなあ、と心配しながら観たのです。
けれど、残念ながら、最初に書いたように、私はこの映画でちっとも泣けず、感動できなかったのが悔しかった。


さて、
この映画で引っかかる部分を列挙しても、しょうがないので、いっそ前向きに、疑問を挙げて自分なりに答えてみようと思います。


この映画の構造上、表現上の際立った特徴は、次の4つです。

 

(1)主人公二人に対話がなく、互いのモノローグのすれ違いで構成される

 

(2)歴史改変の設定だが、主要人物の誰もその対価を払わない(全てがハッピーエンド)

 

(3)上記から必然的に、ラストシーンが最初から決まっている

 

(4)ミュージッククリップの積み重ねで出来ている

 

 

次に、細かく疑問を挙げて、考えてみます。

 

(1)この映画は、主人公二人に対話がなく、互いのモノローグのすれ違いで構成されています。その点で、現代社会に生きる若者の内面を、見事に捉えた作品だといえます。
この特徴は、新海監督の過去作品と同じです。理屈っぽいモノローグが積み重ねられていきます。
主役の男女二人が、なにしろ時間の壁に隔てられて会話が不可能なのですから、当然といえるでしょう。
しかも、この二人は、せっかく時間の谷間のような境界世界で短い間、対面したときも、肝心なことはなにも話せず、どうでもいい雑談で終わってしまうのです。
これだけなら、単に現代の若者のリアルな生態を活写した、といって済ませばいいのですが、それで片付かない疑問があります。
この映画の主要人物で、唯一、主役たちと対話を重ねることができそうな立ち位置にあり、そういうコミュニケーション力も持っているキャラクターが、せっかくの立場も、能力も無駄にして、二人と対話をしようとしないのです。これは、どういうことなのでしょう?
つまり、この二人の共通の知人であるバイト先の先輩女性のことです。
ある意味、二人のキューピッド役を担うこの先輩の女性は、作品中、極めて重要な存在です。
けれど、先輩女性も、何度か機会がありながら、主役の彼(彼女にも)に肝心な話をしません。ためらいがちな表情でなにかを問いかけるのみで、最後までこの女性は謎のままです。
単に、これが現代の若者像、ということなのでしょうか?
それとも、この先輩女性は、実は二人の入れ替わりの鍵を握っていて、おそらくは未来から?この時代に来た、キーパーソンだったのかもしれません。
例えば、アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』の朝比奈さん(大人バージョン)のような存在だと考えると、この女性の謎が解けるような気がするのです。
それはともかく、これまでの、いわゆる日常系のアニメでも、セカイ系のアニメでも、新海作品のように、主人公たちが対話をせずにモノローグばかりで自閉する展開は稀だと思います。これは、この映画の際立った特徴です。

 


(2)この映画は歴史改変ものなのに、主要人物の誰もその対価を払わず、全てがハッピーエンドで終わります。
でも、これまでの多くの時間改変もの、歴史改変物語ではタイムパラドックスにより、なんらかのマイナスの事態が描かれています。
一つの町の住民500人近くが、時間改変の結果、死ななかったという巨大な歴史改変に対して、誰も対価を払わない、で済むのか?という疑問が湧きます。
この映画の最も重要な場面である、時間跳躍と歴史改変について、作品中、納得のいく説明はありません。
特に、3年前に死んだはずの彼女を、どうやって救えたのか? 単なる意識の入れ替わりではなく、3年間の時間のブランクを、二人はいつ、どうやって乗り越えたのか? 
まさか、彼が飲んだ口噛み酒の不思議な力? 
あるいは、3年前、出会う前に電車内で会った時に渡した組紐のパワー?
物語の根本をなす世界構造、時空跳躍の説明が、神話・伝説と神社の儀式や祭しかないのは、さすがにもやもやします。
もっとも、この映画の魅力は、細かい設定にこだわらない大らかさなのかもしれません。
そういえば、彗星落下の危機の最中に、世界を救うべき主役二人は、互いに会いたい気持ちばかり考えて、肝心要の町を救う計画を途中で放り出していたのが、思わず笑えました。
他にも、大らかな設定として、彗星が刻々落下しているあの時点で、よく500人が避難できたなあ、とか、いくらなんでも意識が入れ替わってて家族が誰も気づかないはずはない、とか、いろいろ突っ込みどころ満載です。
一番大切な場面での疑問もあります。ラストの、並走する電車での窓越しの邂逅は、いかにもありそうですが、そもそも、あの二人はどうして時空を超えて再会できたのでしょう? 愛の力? 前世の宿命? あるいは、組紐のパワー?

 

 

(3)このように、必然的に、ラストシーンが最初から決まっている構成にみえるのです
この映画は、ラストの再会、ハッピーエンドは最初から約束されていて、だからこそ、彗星落下の危機自体がなんだかいいかげんな感じにみえるのかもしれません。そのくせ、二人のすれ違いや、互いを探し歩くシーンの方にやたら力が入っています。


とはいえ、これだけではいくらなんでもあんまりなので、この物語の世界構造を勝手にあれこれいくつか考えてみました。

 

1)彗星の軌道が違うという指摘


※参考サイト
http://togetter.com/li/1018240

 

もしこれがわざとなら、この地球ではなく、別の宇宙のお話であることを示唆している?

 

2)隕石落下のたびに世界線がリセット?


あの土地が隕石落下の特異点で、あの湖も、御神体のあるカルデラも1200年ごとの隕石落下が原因なら、さすがに他の隣接地に記録が残っているはず。それがないのは、1200年おきにあの世界がリセットされている、ということ?

 

3)ナルニア国物語のような、この世とあの世の往復?


あの世界は『ナルニア』の場合と同じく、土地の神話をベースにして、二つの世界の往復が行われている?
口噛み酒と組紐の魔力が、世界の往復の秘術?

 

 

とまあ、こんな感じでしょうか。

けれど、映画全体は描写も人物も極めてリアルな造形なのに、物語が幻想、妄想、神話だったとしたら、リアリティとファンタジーの折り合いをどこかでつけないと、観る側は混乱してしまいます。

もしこれが『ナルニア』と同じく神話をベースにできているなら、「口噛み酒と組紐の魔力」が、もっとリアルに描写される必要はあるでしょう。
映画自体は、ファンタジーものではなく、リアルな現代日本ものなのだから、意識の入れ替わりや時空跳躍、歴史改変の超展開には、何らかの理由がほしいところです。

 

 

(4)この映画は、ミュージッククリップの積み重ねで出来ているようにみえました。場面を積み上げて、間をミュージッククリップがつなぐ、という構造で成り立っているのでしょうか。歌と主役の疾走シーンがあまりに見事で、これはミュージカルにしたらいいなあ、とも思います。

 

 

あと、いくつか疑問を並べてみます。


ラスト、ヒロインの妹が高校生?になり、教室からなにかをみています。この視線が何かを示唆するように思えます。まさか、また同じことが起きる?


あるいは、バッドエンドですが、姉が歴史改変の結果得た幸福の対価を妹がやがて払うことに?


彗星落下のとき、町民避難のどさくさで、あの高校生たちの犯罪はなかったことになったのでしょうか?

変電所爆破の証拠は落下の爆発でなくなったでしょうけど。でも、ヒロインの父親である町長が娘たちの犯行をもみ消そうとしても、さすがに電力会社は、変電所爆破されてそのまま放置はしないでしょう?

 


最後に、もう一つ、思ったこと。
新海監督は、アガサ・クリスティの『パディントン駅発4時20分』を好きなのでしょうか。
列車が並走するという、全く同じシチュエーションで、人々の運命が交錯する場面が、共通しています。むろん、クリスティの場合は、並走する車内での殺人を目撃する、という話ですが。

 

 

 

追加です。新海監督の過去作品についてのブログ

先入観抜きの「新海誠」旧作映画評 『秒速5センチメートル』&『言の葉の庭』

http://ameblo.jp/takashihara/entry-12197182639.html

 

 

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2016-09-10 21:00:44

ノーベル文学賞の発表が気になります。果たして村上春樹は?

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ノーベル文学賞の発表が気になります。果たして村上春樹は?

 

 

来月にはノーベル文学賞の発表がありますが、果たして村上春樹は受賞する可能性があるのでしょうか? 近年、毎年のように発表日にカウントダウンイベントをやっているので、今回もやはりどうなるのか気になっています。

 


※過去の土居豊主催の「ノーベル文学賞カウントダウン」について
(1)毎日新聞2015年10月09日に土居豊の主催するイベントが紹介されました。《ノーベル賞:村上春樹氏、受賞ならず 落胆、故郷でも 西宮、芦屋に集った同級生やファン「残念」「来年こそは」兵庫》
http://mainichi.jp/feature/news/20151009ddlk28040542000c.html

 

 

 

(2)サンデー毎日と週刊女性に土居豊のコメントが掲載されてます。村上春樹とノーベル文学賞についてちょっと辛口に解説しました。《ノーベル文学賞を逃した村上春樹 最有力候補と言われるワケ - 週刊女性PRIME [シュージョプライム] 》
http://www.jprime.jp/entertainment/person_of_culture/19535

 

(3)日刊ゲンダイに土居豊のコメントが掲載されました。
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/165399

 

(4)TBSニュース・Nスタで土居豊の電話取材コメントが放送されました。

 

 

(5)NHK総合テレビのニュース、関西845、ニュース9と、サンテレビのニュースに出演。

 

 

(6)サンデー毎日2014年10月12日号の村上春樹ノーベル文学賞関連記事に土居豊のコメントが掲載されました

 

(7)日刊ゲンダイ記事に土居豊のコメントが掲載されました。《安倍首相が胸をなで下ろした村上春樹のノーベル賞「落選」(日刊ゲンダイ2014年10月10日)》
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/154017

 

(8)土居豊主催イベント10月9日「村上春樹ノーベル文学賞カウントダウン!2014 Haruki Murakami Nobel Prize!2014」ロフトプラスワン・ウエスト開催の模様が、毎日新聞(2014年10月10日朝刊)に掲載されました。
http://www.loft-prj.co.jp/schedule/west/27132

 

 

(9)TBSニュースで土居豊の電話取材コメントが放送されました。「ノーベル文学賞、有力候補の村上春樹氏 今年は?(TBSニュース2014年10月9日)」

 

 

etc.

 

 

 

 

 

そこで、今年は、カウントダウンイベント、というほどのものではないですが、ノーベル文学賞発表の前と、発表当日(予定)に、複数箇所で村上春樹の作品を読む読書会を開催します。
そうやって気分を盛り上げて、文学賞発表当日には、現地スェーデンのネット中継をみながら、村上春樹の読者の方々と一緒に、発表の瞬間を楽しみたいと思います。
村上春樹の地元である関西から、作品を読みつつエールを送りたいという趣旨ですので、もしご興味ありましたら、ぜひご参加ください。
以下、読書会のスケジュールです。

 

 

⒈ 生駒ビル読書会「地下室の会」次回は10月5日(水)19時〜テーマ「ノーベル文学賞対決 大江健三郎VS村上春樹」

 

https://www.facebook.com/events/525977367593527/

 

http://ameblo.jp/takashihara/entry-12196079189.html

 

課題図書:大江健三郎と村上春樹の短編
(1)大江健三郎『性的人間』より
「セヴンティーン」
「性的人間」
(2)村上春樹『レキシントンの幽霊』より
「沈黙」
「トニー滝谷」

 

 

※生駒ビルヂングHP
http://www.ikoma.ne.jp/
(大阪船場の近代建築の傑作で「生きた建築ミュージアム」にも選定される)
詳細は、以下のフェイスブックページにも告知しています。

「地下室の会」Facebookページ
https://www.facebook.com/ikomabld.reading.circle

 

 

 

 

 

⒉ 「文学へのいざない in 門戸厄神 第16回 村上春樹『1Q84』Book1」
https://www.facebook.com/events/318866315116710/

 

 

【内容】
「西宮で育った村上春樹の文学は、いまやノーベル文学賞の候補といわれ、世界40ヶ国以上の言語に訳されています。世界中で愛読される春樹文学の原点は、故郷・西宮にあります。村上春樹研究を四半世紀続けてきた作家・文芸ソムリエの土居豊と一緒に、村上春樹の文学を読みましょう。」
【日時】
2016年9月17日(土)15時〜
課題図書:村上春樹『1Q84』Book1
※じゅとう屋読書会は、以下のフェイスブックグループでも詳細を告知しています

「文学へのいざないin門戸厄神〜文芸ソムリエ・土居豊と一緒に文学を味わいましょう」
https://www.facebook.com/groups/796485500430190/

 

 

※土居豊主催の村上春樹読書会が全国の地方新聞文化面で紹介されました

 

http://ameblo.jp/takashihara/entry-12153440340.html

 

先月、時事通信社文化部の取材を受けた記事が、地方新聞文化面に順次配信されていたようで、最近、そのいくつかを送っていただきました。主なもので、京都新聞、山形新聞、岩手日日など。

 

 

 

そして、

いよいよ、ノーベル文学賞の発表日当日(予定)には、

以下

 

 

(予定)「文学へのいざない in 門戸厄神 第17回 村上春樹『1Q84』Book2」


2016年10月6日(木)あるいは13日(木)のいずれかの夜
(ノーベル文学賞の発表日時に合わせて開催します。決定次第、お知らせします)


課題図書:村上春樹『1Q84』Book2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以下、土居豊の村上春樹関連のお知らせです

 

※雑誌「プレジデント ネクスト」10月号に、土居豊の村上春樹作品についてのインタビューが掲載予定

 

 

※紀伊國屋新宿本店に、拙著『ハルキとハルヒ』が並んでいます。3.11後の日本を村上春樹の小説と『涼宮ハルヒ』を比較することで考えた評論です。

 

 

土居豊 著『ハルキとハルヒ 村上春樹と涼宮ハルヒを解読する』(大学教育出版 2012年4月刊)
http://www.amazon.co.jp/dp/4864291276/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1334231386&sr=1-1

 

 

※同じく紀伊國屋新宿本店に、拙著『いま、村上春樹を読むこと』も並んでいます。ノーベル文学賞の発表が近づいてきたこの時期、ぜひ一度手にとってみてほしい一冊です。

 

 

土居豊 著『いま、村上春樹を読むこと』(関西学院大学出版会)
【内容】『アフターダーク』以降の小説を、短編集を中心に熟読し考える試み。昨今の「読まずに批判する」風潮に一石を投じる。「村上春樹現象」ともいうべき、最近の村上春樹をめぐる言説について論じる。


http://www.kgup.jp/book/b183389.html

 

 

※土居豊のAmazon著者ページ
http://www.amazon.co.jp/-/e/B00491B5TQ

 

 

※銀座のこのビヤホールは、村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』の終盤、「私」が最後のデートの前に銀座で入った老舗のビヤホールだと思われる。
作品中、主人公「私」はこの店で生ガキを食べてビールを飲み、BGMに流れるブルックナーの交響曲を聴いた。

 

 

 

 

 

 

 

10月、ノーベル文学賞の発表日には、ぜひご一緒に、一杯やりながらその瞬間を見守りましょう!

 

 

 

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2016-09-06 11:56:21

シン・ゴジラによせて政治を語る人たち

テーマ:ブログ

シン・ゴジラによせて政治を語る人たち

 

思ったのだが、今回の映画『シン・ゴジラ』で、政府がからくもゴジラを冷温停止させたことを、福島原発事故になぞらえて考えるなら、当時の民主党政権を再評価しないのは不公平ではあるまいか。あのとき政府は、もっと悲惨な結果になりえた災厄を、かろうじてあの程度に留めたのだから。
もちろん当時の政権の対応はいくらでも批判できるし、自分もそうした。
だが映画での政府の活躍をほめるなら、あのときの政権はもっと深刻な事態をどうにか切り抜けたのだ。事実、あのまま手をこまねいて、もし首都圏が大規模汚染されていたら、本当に日本が再占領される瀬戸際となったという見方すらある。
それを考えると、今回の映画での政府の対応は、フィクションの中なのだから、実はもっとうまくやれてよかったはずなのだ。もちろん、確信犯的にあえてそうしなかったのだが。
実際、あれでは作戦成功だとはとてもいえない。クライマックスの列車爆弾など、本当は全く無意味だが趣味的に実行している。
あの主人公たちも、事態がこうなった以上、政治的には敗れたも同然のはずだ。だから、なおさら、彼が最後に辞めないのは心外に感じる。
あの主人公とヒロインは、ラストでお互いに国を背負って立つつもりのようだが、現実ならば、政治的には二度と表舞台に出られないはずだ。だが、のうのうと辞めないでヒーローのつもりでいられるところが、この映画で最もフィクションらしい部分だ。皮肉だが、ラストだけはきれいに終わらせたところが、この映画を見事に怪獣映画として完成させている。
だからこそ、あれはあくまで映画なのだ、ということを、忘れないでほしいものだ。あの映画をダシに、政治を云々する記事が多すぎて、なんだか日本人はほんとに現実とフィクションの区別がつけられないのではないか?と疑いたくなる。

最後に、こんな記事があったので、一言、つっこんでおきたい。


 

記事より《過去の作品では日本政府は地味な役回りを演じることが多く、政府の頼りない反撃などゴジラはものともしなかった》

※【「シン・ゴジラ」が描く日本のナショナリズム 官僚は戦後の軍事的制約を棚上げし、祖国を守るヒーローとして描かれている】
http://jp.wsj.com/articles/SB10131342344550994625404582294492983235410


ですが、
平成ゴジラやミレニアムでは日本政府?や部隊?などが未来人の兵器を改造したりメカゴジラ開発したり、がんばってます。
シン・ゴジラを論じる記事が、時々、過去作をきちんとみてないのがバレバレで萎える。ついでに平成ガメラも参照してほしい。特に、ガメラ3のラストシーンなど。

 

 

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