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2016-05-22 21:06:10

(報告)文学へのいざないin門戸厄神、次回は村上春樹『海辺のカフカ』その2

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(報告)文学へのいざないin門戸厄神、次回は村上春樹『海辺のカフカ』その2

今回の読書会は、村上春樹の小説の中でも特に世界的に評価の高い『海辺のカフカ』を取り上げました。






ところが、まるでカフカ少年の呪い?であるかのように、この小説に描かれた場面が現実に起こったのです。これには仰天しました。


甲子園球場で、空から魚が降ってきた!これは、まさに村上春樹「海辺のカフカ」のナカタさんの場面そのもの。しかも、村上春樹ゆかりの西宮市、甲子園で。さらに、村上春樹ゆかりのヤクルト戦で。
これはまさか天変地異の前触れ?
http://mainichi.jp/articles/20160509/k00/00m/050/050000c


しかも、読書会の少し前、蜷川幸雄氏が亡くなりました。蜷川氏の舞台『海辺のカフカ』は、昨年、世界公演を終えてさいたまに凱旋公演を行いました。筆者はちょうどその公演を観にいっていました。

※埼玉で公演中の舞台劇『海辺のカフカ』(村上春樹 原作)を観劇してきた。
http://ameblo.jp/takashihara/entry-12080793760.html


奇しくも、これが蜷川氏生前の最後の「カフカ」となってしまったのは、非常に残念です。

ちなみに、
村上春樹がノーベル文学賞を取りざたされるようになったのも、「カフカ」が評価されてチェコのカフカ賞を受賞したことがきっかけでした。

さて、
文学へのいざないin門戸厄神と題して毎月開催している読書会、次回は第14回、課題図書は引き続き村上春樹『海辺のカフカ』その2です。2016年6月23日(木)19時半~ 阪急今津線門戸厄神駅下車すぐの居酒屋「じゅとう屋」別館で行います。

【次回】
「文学へのいざない in 門戸厄神 第14回 村上春樹『海辺のカフカ』その2」
【内容】
「西宮で育った村上春樹の文学は、いまやノーベル文学賞の候補といわれ、世界40ヶ国以上の言語に訳されています。世界中で愛読される春樹文学の原点は、故郷・西宮にあります。村上春樹研究を四半世紀続けてきた作家・文芸ソムリエの土居豊と一緒に、村上春樹の文学を読みましょう。」
【日時】
2016年6月23日(木)19時半~
課題図書:村上春樹『海辺のカフカ』
ゲスト講師:土居豊(作家・文芸ソムリエ)
【参加費】1000円(お菓子つき)
※終了後、希望者で懇親会の予定です
【場所】
じゅとう屋J:SPACE
西宮市下大市西町(阪急門戸厄神駅下車すぐ)
居酒屋「じゅとう屋」
お問い合わせ:0798-52-2258

じゅとう屋読書会は、以下のフェイスブックグループでも詳細を告知しています

「文学へのいざないin門戸厄神~文芸ソムリエ・土居豊と一緒に文学を味わいましょう」
https://www.facebook.com/groups/796485500430190/



※土居豊主催の村上春樹読書会が全国の地方新聞文化面で紹介されました
http://ameblo.jp/takashihara/entry-12153440340.html

先月、時事通信社文化部の取材を受けた記事が、地方新聞文化面に順次配信されていたようで、最近、そのいくつかを送っていただきました。
主なもので、京都新聞、山形新聞、岩手日日など。
読書会開催中の写真が掲載された紙面では、居酒屋じゅとう屋イベントスペースでの和気藹々とした参加者の様子が写っています。



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2016-05-14 15:17:14

アメブロのパスワードリセットの件、これでしたか

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アメブロのパスワードリセットの件、これでしたか

いきなりメールでパスワード変えろと送ってきたので、むしろそのメールの方がひっかけかと思ったが、実際にアメブロにログインできなくなっていたので、どうやら本当らしい、とわかった。
で、パスワードを変更して、事なきを得たが、こういう事例、ますます増えていきそうでいやだ。
個人情報の流出は、回り回って、変なところからのとばっちりや被害になることを日々、痛感している。最近では、ベネッセの情報流出のせいで、子供にいろんな学習教材関係の勧誘がくる。ベネッセはあのとき、500円のおわびで済ませたが、とてもそんな額ではおさまらない心理的被害をこちらは被っている。社長がやめたらしいが、だからといってこちらは被害を被り続けるばかりだ。もちろん、ベネッセの学習教材を解約すれば済む問題ではなく、解約しようがしまいが、一度流出した個人情報は、その後はひたすら拡散して、勧誘攻勢が続くのだ。
もうひとつ、情報流出の悪影響が最近、あった。実家に、おれおれ詐欺がきたのだ。それも、まったく古典的なやり口で。
私の実家の連絡先をどこからどう知ったのか不明だが、おれおれ詐欺は実に困ったものだ。実家がしっかりしてくれていたから、これも被害がなくて済んだ。でも、こういうのも、相手の電話番号がわからないし、警察に届けようもない。
アメブロからの流出の悪影響についても、もし今後、自分への詐欺やら勧誘やら増えてきたら、アメブロ自体をやめることにするかも。やめたからといって、どうなるわけではないが、どうにも癪にさわる。

※参考記事
http://www.asahi.com/articles/ASJ5C76Y2J5CULFA03L.html
「アメーバ」に不正ログイン5万件 PWをリセット(朝日2016年5月11日)
《IT企業のサイバーエージェントは11日、同社がブログやゲームのサービスを提供している「アメーバ」で、4月29日夜から5月7日夕までに5万905件の利用者のアカウントが第三者に不正にログインされていたと発表した。メールアドレスや生年月日、仮想通貨の履歴情報などが閲覧された恐れがある。不正ログインを試みた回数は223万回あまりになるという。同社によると、今のところ利用者の情報が改ざんされた事実は確認されていない。他社サービスのアカウントのIDとパスワードを入手した第三者が、使い回ししてアメーバにログインを試みているとみられる。不正ログインされたアカウントのパスワードはすでにリセットしたといい、利用者に再設定を依頼している。同社は被害の拡大を防ぐため、ほかの利用者についても、パスワードの変更を促している。》
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2016-04-24 12:44:37

土居豊主催の村上春樹読書会が全国の地方新聞文化面で紹介されました

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土居豊主催の村上春樹読書会が全国の地方新聞文化面で紹介されました

先月、時事通信社文化部の取材を受けた記事が、地方新聞文化面に順次配信されていたようで、最近、そのいくつかを送っていただきました。
主なもので、京都新聞、山形新聞、岩手日日など。







内容は、筆者が1年前から毎月開催している、西宮市門戸厄神の居酒屋「じゅとう屋」イベントスペース・J:SPACEでの村上春樹読書会について、その趣旨や参加者の様子などを紹介しているものです。また、昨年末から3月まで開催した、西宮市立鳴尾図書館での村上春樹連続読書会についても紹介しています。
読書会開催中の写真が掲載された紙面では、居酒屋じゅとう屋イベントスペースでの和気藹々とした参加者の様子が写っています。




今後も、引き続き、村上春樹の故郷・西宮での読書会は毎月継続していく予定です。
また、これとは別に、大阪市の船場にある近代建築の傑作・生駒ビルヂングでの定例読書会も3年目に入り、ほぼ毎月開催しています。

※主な掲載紙面
岩手日日 2016年3月31日 10面
山形新聞2016年4月2日 11面
徳島新聞2016年4月7日 11面
京都新聞2016年4月8日 文化面
他にデーリー東北、苫小牧民報など


※紙面で紹介された西宮の門戸厄神での読書会について

(報告)「文学へのいざない in 門戸厄神」次回はいよいよ村上春樹『海辺のカフカ』

http://ameblo.jp/takashihara/entry-12152091368.html

村上春樹の育った町・西宮で、ゆかりの作品を読む読書会も12回目を数え、ちょうど一周年となりました。毎回、常連さんや新しい参加者が丁々発止のやりとりを楽しんでいます。
先日は、村上春樹『スプートニクの恋人』を課題としました。
【次回】
「文学へのいざない in 門戸厄神 第13回 村上春樹『海辺のカフカ』その1」
【内容】
「西宮で育った村上春樹の文学は、いまやノーベル文学賞の候補といわれ、世界40ヶ国以上の言語に訳されています。世界中で愛読される春樹文学の原点は、故郷・西宮にあります。村上春樹研究を四半世紀続けてきた作家・文芸ソムリエの土居豊と一緒に、村上春樹の文学を読みましょう。」
【日時】
2016年5月19日(木)19時半~
課題図書:村上春樹『海辺のカフカ』
ゲスト講師:土居豊(作家・文芸ソムリエ)
【参加費】1000円(お菓子つき)
※終了後、希望者で懇親会の予定です
【場所】
じゅとう屋J:SPACE
西宮市下大市西町(阪急門戸厄神駅下車すぐ)
居酒屋「じゅとう屋」
お問い合わせ:0798-52-2258
じゅとう屋読書会は、以下のフェイスブックグループでも詳細を告知しています

「文学へのいざないin門戸厄神~文芸ソムリエ・土居豊と一緒に文学を味わいましょう」
https://www.facebook.com/groups/796485500430190/


※大阪船場の生駒ビルヂングでの読書会について

報告)読売テレビtenで紹介された生駒ビルヂングの地下室で毎月、読書会を開催してます。今回は角田光代『八日目の蝉』でした。

http://ameblo.jp/takashihara/entry-12152579312.html

次回は6月8日(水)夜19時。課題図書:奥田英朗『ララピポ』

【詳細】
生駒ビル読書会「地下室の会」、2016年第4回目は6月8日(水)19時~です。生駒ビルヂングの地下図書室にて。課題図書は奥田英朗『ララピポ』です。
【趣旨】
大阪船場の近代建築の傑作であり、「生きた建築ミュージアム」にも選定されている生駒ビルヂングにご協力いただき、定期的に読書会を開催していました。しばらく休会していたのですが昨年秋から再開しました。
文化財である近代建築を読書会の会場に使わせていただけるのは、とても素晴らしい機会です。
ご都合よろしければ、下記の会にご参加をお願い申し上げます。継続してご参加いただけましたら光栄です。
【詳細】
生駒ビル読書会「地下室の会」2016年第4回
日時:2016年6月8日(水)19時から
場所:生駒ビルヂング 地下「図書室」
(1Fバールで一声かけてお入りください)
大阪市中央区平野町2丁目2番12号(アクセスは下記)
課題図書:奥田英朗『ララピポ』
(未読の方はそのままで大丈夫です)
参加費:500円
終了後、希望者で懇親会を予定します!飲食は各自実費
※生駒ビルヂングHP
http://www.ikoma.ne.jp
(大阪船場の近代建築の傑作で「生きた建築ミュージアム」にも選定される)
詳細は、以下のフェイスブックページにも告知しています。

※「地下室の会」Facebookページ
https://www.facebook.com/ikomabld.reading.circle

土居豊主催の二つの読書会、どちらも新規ご参加お待ちしています!


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2016-04-21 20:30:41

(報告)読売テレビtenで紹介された生駒ビルヂングの地下室で、毎月、読書会を開催しています

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(報告)読売テレビtenで紹介された生駒ビルヂングの地下室で、毎月、読書会を開催しています

先日、読売テレビtenのGO!GO!若一調査隊で紹介された生駒ビルヂング。
このレトロビルの地下室で、毎月、読書会を開催しています。







今回の生駒ビル読書会は、角田光代『八日目の蝉』を読みました。
この小説は、映画化、ドラマ化もされて、ファンの多い作品ですが、実は筆者は読むのが初めてでした。スキャンダラスな内容なのに、人物の心理描写が的確で、冒頭から展開が読者をぐいぐい引き込んでいく小説です。最後まで一気に読まされてしまう、作者の技巧の冴えがものすごい。
物語の時代が一昔前でありながら、男女の性差の問題にも深く踏み込んでいて、先見性のある小説です。
読書会では、参加者の方々がそれぞれの生活体験に基づいて、説得力のある意見を論じあい、まさしく丁々発止の議論となりました。

ところで、
この夜、生駒ビルヂングの地下室に、素敵な音楽が流れていました。その正体は、こんなヨットの模型?なのでした。




これは、実は、ゲーム音楽の巨匠・日比野則彦が開発した音楽療法のシステムだとのこと。
ヨット自体が音源とスピーカーを兼ねていて、ただの置物にみえて実はその模型全体から音楽が流れています。曲も日比野氏が全てプロデュースしたもので、聴くともなく耳を傾けているうちに、いつのまにか心穏やかな気分になっています。
そのおかげか?今回の読書会は、『八日目の蝉』という激しい内容の小説にもかかわらず、白熱した議論の最中にも、心は不思議とリラックスして論じあうことができたように思いました。

※凜舟 RINSHU
開発:日比野音療研究所
新潟市中央区関新2-1-73 新潟ダイカンプラザ遊学館804
HP www.rinshu.net

※HPより
《凛舟は、湾曲板による音の増幅を利用した画期的な音響・振動発生装置です。人間の可聴外高域成分を豊かに含む世界最高水準の技術で作られた15時間に及ぶ楽曲集がセットになっており、手に取ったその日から、美しい音を楽しむことができます。
帆から船体に至るまでの全てが振動し、音を奏でる凛舟の技術は、日本と米国で特許を取得しています。生楽器の如く、その振動は人間の耳の限界を遥かに超えて、体に伝わってくるのです。
凛舟の本質は、それにとどまりません。脳波を用いた研究では、凛舟が人間の精神安定と眠りの最も深い部分に効果のあることが証明されています。もちろん最初からエビデンスが取れることを目論んでいたわけではありません。しかし、改めて「音」「振動」の人への影響力が大きいということが示されたのではないか、と思っています。》


さて、
次回の生駒ビル読書会は、6月8日(水)の夜19時。
課題図書は奥田英朗『ララピポ』です。
ご参加お待ちしております。



【詳細】
生駒ビル読書会「地下室の会」、2016年第4回目は6月8日(水)19時~です。生駒ビルヂングの地下図書室にて。課題図書は奥田英朗『ララピポ』です。

奥田英朗『ララピポ』(幻冬舎)
https://books.google.co.jp/books?id=fAW3PQAACAAJ&hl=ja&source=gbs_book_other_versions

【趣旨】
大阪船場の近代建築の傑作であり、「生きた建築ミュージアム」にも選定されている生駒ビルヂングにご協力いただき、定期的に読書会を開催していました。しばらく休会していたのですが昨年秋から再開しました。
文化財である近代建築を読書会の会場に使わせていただけるのは、とても素晴らしい機会です。
ご都合よろしければ、下記の会にご参加をお願い申し上げます。継続してご参加いただけましたら光栄です。
【詳細】
生駒ビル読書会「地下室の会」2016年第4回
日時:2016年6月8日(水)19時から
場所:生駒ビルヂング 地下「図書室」
(1Fバールで一声かけてお入りください)
大阪市中央区平野町2丁目2番12号(アクセスは下記)
課題図書:奥田英朗『ララピポ』
(未読の方はそのままで大丈夫です)
参加費:500円
終了後、希望者で懇親会を予定します!飲食は各自実費

※生駒ビルヂングHP
http://www.ikoma.ne.jp
(大阪船場の近代建築の傑作で「生きた建築ミュージアム」にも選定される)

詳細は、以下のフェイスブックページにも告知しています。

※「地下室の会」Facebookページ
https://www.facebook.com/ikomabld.reading.circle


※生駒ビルヂングオーナーの生駒さん。毎回、読書会に参加されています




※以下は、過去に生駒ビルで開催した読書会報告記事です。
報告1)土居豊 著『いま、村上春樹を読むこと』刊行記念講演会&「生駒ビル読書会(仮)」キックオフ会
「村上春樹『1Q84』再読~村上春樹待望論の試み~」
http://ameblo.jp/takashihara/entry-11945897471.html

報告2)第1回生駒ビル読書会「地下室の会」課題図書は村上春樹『女のいない男たち』
http://ameblo.jp/takashihara/entry-11953964681.html

報告3)第2回生駒ビル読書会「地下室の会」課題図書 村上春樹『多崎つくる』
http://ameblo.jp/takashihara/entry-11965618095.html

報告4)第3回生駒ビル読書会「地下室の会」 課題図書:村上春樹『アフターダーク』
http://ameblo.jp/takashihara/entry-11983181113.html

報告5)第4回生駒ビル読書会「地下室の会」課題図書:村上春樹『東京奇譚集』
http://ameblo.jp/takashihara/entry-11989348418.html

報告6)
第5回生駒ビル読書会「地下室の会」報告と、今後のこと
http://ameblo.jp/takashihara/entry-12003811024.html

報告7)
生駒ビルヂング読書会「地下室の会」再開第1回のご報告
http://ameblo.jp/takashihara/entry-12090434674.html

報告8)
生駒ビル読書会「地下室の会」再開第2回 課題図書:村上春樹『1Q84』BOOK2
http://ameblo.jp/takashihara/entry-12094021192.html

報告9)
生駒ビル読書会「地下室の会」2016年最初は村上春樹『1Q84』を読みました
http://ameblo.jp/takashihara/entry-12119653773.html

報告10)
生駒ビルヂングで読書会(カズオイシグロ『わたしを離さないで』)を開催しました
http://ameblo.jp/takashihara/entry-12135197537.html


※筆者近著
土居豊『いま、村上春樹を読むこと』(関西学院大学出版会)
2000年代以後の村上春樹作品を熟読し、考える。『女のいない男たち』改稿問題や、村上春樹ノーベル文学賞騒動も論じる。
著者:土居 豊 著
定価:本体1,500円+税
【内容】
『アフターダーク』以降の小説を、短編集を中心に熟読し考える試み。昨今の「読まずに批判する」風潮に一石を投じる。「村上春樹現象」ともいうべき、最近の村上春樹をめぐる言説について論じる。

http://www.kgup.jp/book/b183389.html

※土居豊のAmazon著者ページ
http://www.amazon.co.jp/-/e/B00491B5TQ


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2016-04-20 11:11:28

(報告)「文学へのいざない in 門戸厄神」次回はいよいよ村上春樹『海辺のカフカ』

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(報告)「文学へのいざない in 門戸厄神」次回はいよいよ村上春樹『海辺のカフカ』


村上春樹の育った町・西宮で、ゆかりの作品を読む読書会も12回目を数え、ちょうど一周年となりました。毎回、常連さんや新しい参加者が丁々発止のやりとりを楽しんでいます。
先日は、村上春樹『スプートニクの恋人』を課題としました。




この小説は、村上春樹の数ある長編小説の中でも特に言及されにくい「迷」作です。筆者も、この小説だけは、村上春樹作品の中でどうにも語りにくい困った作品だと思っていました。
けれど、今回、読書会では、意外にもこの小説の様々な読み方を教えられました。参加者の皆さん、いろんな角度からこの「迷作」を解きほぐしてくれるので、こうなったらもう一度、再読しようという気になりました。
特に、この小説のラストシーンの解釈は、いろんな見方ができて、ハッピーエンドだという説から、ホラー小説のような読み方まで、実に多彩な読み方があるものだと感心しました。

村上春樹の長編小説を順番に読んでいくこの読書会、次回はいよいよ名作『海辺のカフカ』を課題にします。
1周年となったこの読書会ですが、今年は、読書会だけでなく他のイベントとのコラボや、文学散歩なども企画していこうと考えています。
門戸厄神の近辺の方々だけでなく、幅広いご参加をお待ちしています。




次回の詳細


「文学へのいざない in 門戸厄神 第13回 村上春樹『海辺のカフカ』その1」
【内容】
「西宮で育った村上春樹の文学は、いまやノーベル文学賞の候補といわれ、世界40ヶ国以上の言語に訳されています。世界中で愛読される春樹文学の原点は、故郷・西宮にあります。村上春樹研究を四半世紀続けてきた作家・文芸ソムリエの土居豊と一緒に、村上春樹の文学を読みましょう。」
【日時】
2016年5月19日(木)19時半~
課題図書:村上春樹『海辺のカフカ』
ゲスト講師:土居豊(作家・文芸ソムリエ)
【参加費】1000円(お菓子つき)
※終了後、希望者で懇親会の予定です
【場所】
じゅとう屋J:SPACE
西宮市下大市西町(阪急門戸厄神駅下車すぐ)
居酒屋「じゅとう屋」
お問い合わせ:0798-52-2258

じゅとう屋読書会は、以下のフェイスブックグループでも詳細を告知しています

「文学へのいざないin門戸厄神~文芸ソムリエ・土居豊と一緒に文学を味わいましょう」
https://www.facebook.com/groups/796485500430190/


ところで、読書会の会場である門戸厄神駅前の居酒屋・じゅとう屋で、希望者が残って毎回やっている懇親会も、この読書会の楽しみの一つです。
今回は、お店のいちおしメニュー「ローストビーフ丼」をいただきました。

※ボリュームたっぷりで、千円です


※温泉卵をまぶして食べるのがツウだとのこと



※読書会、過去の開催報告
(報告)文学へのいざないin門戸厄神
http://ameblo.jp/takashihara/entry-12140457962.html

※門戸厄神での村上春樹ノーベル文学賞カウントダウンイベント、毎日新聞阪神版に大きく掲載されました。
http://ameblo.jp/takashihara/entry-12082444989.html

※『報告《M.O.S団発足!門戸厄神を大いに盛り上げる涼宮ハルヒの団》トークイベント』
http://amba.to/1mnFuHQ #haruhi #nishinomiya #news 兵庫県西宮市の門戸厄神駅前で、サブカル文化と地域振興を語り合うイベントを開催しました。


※筆者の近著
『いま、村上春樹を読むこと』(関西学院大学出版会)
著者:土居 豊
定価:本体1,500円+税
【内容】
『アフターダーク』以降の小説を、短編集を中心に熟読し考える試み。昨今の「読まずに批判する」風潮に一石を投じる。「村上春樹現象」ともいうべき、最近の村上春樹をめぐる言説について論じる。

http://www.kgup.jp/book/b183389.html

土居豊 著『沿線文学の聖地巡礼 川端康成から涼宮ハルヒまで』(関西学院大学出版会2013年10月刊)
http://www.kgup.jp/book/b146062.html


土居豊 著『ハルキとハルヒ 村上春樹と涼宮ハルヒを解読する』(大学教育出版 2012年4月刊)
http://www.amazon.co.jp/dp/4864291276/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1334231386&sr=1-1


※土居豊のAmazon著者ページ
http://www.amazon.co.jp/-/e/B00491B5TQ



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2016-04-19 14:00:25

2016年4月14日〜16日の熊本、大分を中心とした震災について、雑感

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2016年4月14日~16日の熊本、大分を中心とした震災について、雑感

熊本大分の地震について。今朝(4月19日)になって、なにか風向きが変わった印象がある。たぶん昨日(4月18日)の国会でTPP審議をやってしまったことが大きいのだ。首相が「消費増税は予定通り」と発言したのも影響大。これで事実上、熊本大分は大震災レベルの話ではなくなってしまったということだ。後は、いつの間にかなし崩し的に、地方の災害問題に矮小化されるだろう。
思うに、昨日(4月18日)の国会、野党側は審議拒否すべきだった。夜のNHKニュースで、野党側が審議冒頭に主張した「TPPは後回しにして地震対応優先すべき」の意見は完全カットだった。その代わりに、政府ががんばってるPRが、大きく取り上げられた。ちゃっかりオスプレイ宣伝も、迫力の映像で映し出されていた。
これで、政府は安心してTPP審議を粛々と進めるだろうし、補選の応援もやりやすくなっただろう。
もし、昨日の国会で野党が審議拒否して、地震対応優先のため流会にできていたら、熊本大分の地震が国レベルの大震災である、という印象が、国内にも、世界にも広がっただろう。
だが、そうはならなかった。国会が平常通りTPP審議である以上、九州の地震は、いずれ地方の問題にすり替えられるだろう。
それどころか、下手をすると、新潟中越沖地震の時より矮小化される。新潟中越沖地震では東京電力の柏崎刈谷原発がやられたことで、原発事故としても首都圏に大きく影響したが、今回の場合、もしこの地震の関連で今後、鹿児島の川内原発がどうかなったとしても、首都圏には大きくは影響しない遠さだ。少なくとも、東京電力の原発ではないという点で、首都圏への影響は柏崎刈谷のときよりも小さいだろう。
今後、熊本大分の地震を国がどう扱うか? おそらく村上龍『半島を出よ』に近い形になる。東京は九州を、いざとなったら切り捨てるだろう。東京が九州を見捨てるというシナリオは、すでに村上龍が、小説で精密にシミュレーションしていた。政治的には、東京は新潟や福島の場合よりも、さらに冷酷に九州を切り捨てるだろう。もちろん、日本の経済全体としては、九州をそう簡単に切り捨てることなどできないはずだが。

※『半島を出よ』村上龍
http://www.amazon.co.jp/dp/4344410009/ref=cm_sw_r_tw_dp_Jqyfxb14G5CDR


ところで、熊本大分の地震に対して、政府の災害対応が後手に回っているようにみえるのは、14日の震度7のあとの本震という「想定外」の事態があったせいで、「まさかと思うがこれからまだでかいのが来るかも?」という無意識の怯えが、判断に影響しているのではないだろうか?
熊本大分の地震は、強い余震?の多さが、これまでの震災とは違う異様な印象をもたらしている。14日の震度7の次に、まさかの本震がきたという事実が、「まだこれからでかいのが来るかも?」という怯えを生んでいる。実際、まだこれから大きな地震が来るのかもしれないので、落ち着いて今後の対応を考えにくいのは確かだろう。これは、そうとうに特異な事態だ。
さて、
東日本大震災から5年の節目で、今回の熊本大分の地震が起こったことは、今後、じわじわと日本人の精神に悪い意味で効いてきそうな気がする。
すでに大震災から3年目ぐらいで、震災疲れ、のような無気力感が世間にあったように思う。5年たって、いよいよこれからというときにまた、という心理的な衝撃は想像以上に大きいだろう。
特に、東日本から5年で、東京五輪も目前に迫ってきたのに、安倍政権の経済政策の失敗が明らかになってきて、またデフレに逆戻りしそうな気配が濃厚になっているいま、三たび震災が、というショックは大きいと思う。
これから、熊本大分の地震から日本人が受けた精神的ダメージは、ボディーブローのようにきいてくる気がしてしかたがない。
東日本から5年、ようやく前向きに再出発だという政府の演出も、この地震で一気に吹っ飛んだ印象だ。福島原発事故についてもようやく廃炉に向けて前震できそうな矢先に、この地震で今度は九州の原発への不信感が世間に溢れてしまった。なにもかもボタンの掛け違いが起こっている気がする。
震災疲れ、という点では、むかしの日本人の方が賢かったかもしれない。もちろん、地震を鯰にたとえて茶化す大津絵、鯰絵のことだ。
これは、頻繁な地震の被害に耐え抜く知恵として、地震そのものを戯画化してしゃれのめす、という見事なアイディアを実践していたのではなかろうか。地震を、ナマズというユーモラスな絵に変えてしまって、そのナマズをなんとかなだめすかして生活していく、というイメージは、まさしく庶民のたくましい生活の知恵から自然発生したものではないだろうかと思うのだ。



※参考記事
語るに落ちた。熊本大分の地震は大震災ではない、と決めてしまったわけです。

熊本地震 安倍首相、消費税10%「予定通り」(産経新聞) - Yahoo!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160418-00000540-san-pol

※参考資料
できることはすべてやる、というのが安倍首相の発言なら、激甚災害指定もすぐできるはずでは。熊本大分の地震をすぐに激甚災害指定出来ないのはなぜ? 東日本大震災直後、閣議決定で政令で指定できたのに、今回はなぜ? という疑問があります。

「平成二十三年東北地方太平洋沖地震による災害についての激甚災害及び これに対し適用すべき措置の指定に関する政令」平成23年3月12日 内閣府
http://www.bousai.go.jp/taisaku/gekijinhukko/pdf/140328-3kisya.pdf
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2016-04-18 12:12:32

あべの音楽フェスティバル「私たちは東日本大震災を忘れない」を聴きに

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あべの音楽フェスティバル「私たちは東日本大震災を忘れない」を聴きに


知人が出るので、あべの音楽フェスティバルを聴きに来ました。キャッチコピーは「私たちは東日本大震災を忘れない」。謎のゆるキャラと中学生たちが、東日本と熊本の地震義援金の募金をしていたので、ささやかながら募金しました。






http://www.city.osaka.lg.jp/abeno/page/0000314956.html

第3回あべの音楽フェスティバル「私たちは東日本大震災3.11を忘れない」
区内の中学校、高等学校による演奏会です。
日時 4月17日(日曜日)開場12時30分 開演13時(予定)
場所 阿倍野区民センター大ホール(大阪市阿倍野区阿倍野筋4-19-118)
出演
昭和中学校吹奏楽部、文の里中学校吹奏楽部・合唱部、阪南中学校合唱部、松虫中学校吹奏楽部、阿倍野中学校吹奏楽部、明浄学院高等学校吹奏楽部、天王寺高等学校吹奏楽部、阿倍野高等学校吹奏楽部、あべの翔学高等学校吹奏楽部、桃山学院高等学校吹奏楽部


残念ながら、所用があり途中で出ざるをえなかったのですが、演奏会の前半を聴きました。
阪南中学、文の里中学など、中学校のコーラス部の歌うのを久しぶりに聴いたのですが、昔と違って曲目が今風! こんな歌も歌っていました。

※2015.9.23 Release!!
TBS 系金曜ドラマ「表参道高校合唱部!」主題歌
「好きだ。」ミュージックビデオショートバージョンを公開!
http://amzn.to/1IMgHWS

https://youtu.be/1eEz7XQc2eY

ほかにアカペラで歌った曲もあって、とても美しいハモり方。女声合唱だったのもあって、声質まで見事に揃っていて、あまりにきれいな合唱にただただ陶然。
それにひきかえ、客席の騒がしいこと! 親御さんが中心なのかもしれませんが、耳障りなのがカメラのシャッター音。スマホで撮るせいなのでしょう、すごく大きなシャッター音が響きます。中には連射モードで撮る人までいて、呆れました。あと、耳障りだったのは、紙のがさがさ音! たぶん、プログラムをみているのでしょうけど、演奏中は静かに聞いてあげてほしいですね。プログラムはあとでみましょうよ。
などと、いささかいらいらさせられましたが、それでも、子供達の演奏は実に素敵な音楽でした。
知人の出る中学校の吹奏楽部も、練習を聴きにいったときとは別のバンドのような、見事な仕上がりで、ホールいっぱいにブラスの音色を響かせていました。

あと、これは蛇足ですが、初めて行った阿倍野区民センター大ホール、実に素晴らしいホールで、音響も大変きれいに響きます。立派な施設をみて、やはり阿倍野区、お金持ちだなあ、と感心しました。
(いらん話ですが、そりゃ都構想で合区するのはもめるだろうなあ、と)
でも、この区民センター、高速道路の橋脚のすぐ横にあり、エントランスがこんな有様で、ちょっと残念です。



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2016-04-16 15:40:33

熊本地震とダークツーリズム観光、そして司馬遼太郎『翔ぶが如く』

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熊本地震とダークツーリズム観光、そして司馬遼太郎『翔ぶが如く』

今回の熊本地震に関して、いまからGWの熊本の観光キャンセルは困る、との意見がネットのタイムラインで流れている。
それはもちろん正しい。
だが、国内からの観光客はともかく、海外からの観光客は、キャンセルしたくなるのも理解できる。
そこで思うのだが、日本のように災害多発の国が、観光産業で経済発展するのはなかなか難しいだろう、ということだ。
東日本大震災と福島原発事故から5年で、またこの熊本地震が起こった。もっともまだ現在進行中の地震なので、どの程度の被害規模になるかによって、今後の観光復興も変わってくるのだが。それでも、今回の熊本がすぐに観光復興できたとしても、これから必ず起こるといわれている東海地震、首都直下地震、それに東南海地震も控えている。
そう考えると、日本のような災害多発の国が観光産業立国を目指すのは、根本的に間違いなのではないか?と思えるのだ。
これは、あるいは日本がダークツーリズム大国になれるメンタリティーなら、可能なのかもしれない。つまり、いくら大災害が起こっても、その被災地を保存することでダークツーリズムを積極的に推進するメンタリティーがあれば、ということだ。
けれど、ダークツーリズムは少なくとも福島原発事故の場合、あっさりと潰えた。おそらく、災害被災地でダークツーリズムを積極的に推進できるような神経の太さは、いまの日本人にはないのでは。
ちなみに、日本のダークツーリズムが福島で潰えたというのは、東浩紀の『福島第一原発観光地化計画』を元にした一連の企画が、ほかならぬ現地からの抵抗でつぶれたことを踏まえている。

ところで、阪神淡路大震災の場合はどうだっただろうか?
阪神淡路のあと、震災復興を旗印にして神戸市や兵庫県は観光振興をさらに推進した。その試みは、現状、うまくいったようにみえる。
だがおそらく神戸、兵庫の観光が回復したのは、ダークツーリズムとしてではない。その逆に、いち早く災害被災地を消滅させ、綺麗な町を建設したからではあるまいか。いま、人々は綺麗になった神戸を観にくるのだ。阪神淡路大震災から20年過ぎて、神戸、兵庫に来る観光客は、災害被災地の神戸を、ではなく、生まれ変わったおしゃれな神戸をみに来る人が大半ではなかろうか。
果たして、神戸、兵庫が震災の被災地をあえて隠さず、ダークツーリズム主体の観光誘致をしていたとしたら、いまのように神戸観光が回復していたかどうか?
その証拠に、いまの神戸、兵庫の主要な観光地には、震災の跡はほとんどみられない。震災以前の神戸、阪神間の風景は、いまみられる同じ場所とはとても思えないぐらい、独特のハイカラな雰囲気が残っていて、谷崎が描いた阪神間、村上春樹の描いた神戸をそのままみることができた。いまとなっては、その片鱗を感じ取ることも難しい。

話を今回の熊本地震に戻す。
報道で、次々と画面に出る地名は、司馬遼太郎『翔ぶが如く』で馴染みのある地名ばかりだ。こうしてみると、西南戦争の主要な戦地が、九州の中央部全体をカバーしていることを実感する。
震度7を記録した益城町を熊本付近の地図でみると、西南戦争の激戦地、田原坂とは、熊本城をはさんでちょうど反対側にあるのがわかる。益城は意外なほど熊本市に近い。あのときの揺れで、熊本城の石垣が崩れたのも道理だ。
熊本付近の地図を見ていると、九州新幹線は、熊本から球磨川に沿って八代から鹿児島に抜けている。西南戦争のとき、政府軍が熊本城を包囲する薩摩軍を逆に包囲するため、後背軍を八代に上陸させたのは、さもありなんだとわかる。南から熊本に接近するには、そこしかない。
このように、改めて日本地図でみていると、熊本が九州の交通の要衝であるのがよくわかる。九州の南北は、熊本を通らないと移動しにくい。あとはけわしい山ばかりなのだ。
司馬遼太郎『翔ぶが如く』で描かれた西南戦争において、薩摩軍が熊本城で政府軍に食い止められてしまったのも、地勢のせいだとわかる。
たとえ西郷軍が熊本城を置き捨てて先へ進みたくても、あそこを押さえておかないと、九州北部から本州に進出したあと、鹿児島との連絡が断たれかねない。
司馬遼太郎は『翔ぶが如く』の中で、西郷軍が熊本城にこだわったのを戦術ミスだとするが、鹿児島からの補給を考えれば、やむを得ない選択だったのだろうと思える。
ちなみに、震度7だった益城町は、司馬遼太郎『翔ぶが如く』にこう描かれている。
※引用
《山川浩とその部隊にその大隊に与えられた部署は、川尻にもっとも近かった。当然、激戦と犠牲が予想された(中略)
熊本南郊の山野は、ふるくから、「益城」といわれた。陽がのぼるころにははやくも七、八里にわたって銃声がきこえはじめ、午前九時ごろには各地の薩軍の小部隊と政府軍の大部隊とが激突し、西南戦争はじまって以来の会戦形態が現出した。
薩軍の主将永山弥一郎は、御船の町の街道ぞいの商家を本営とし、この広大な戦線を総覧した。
(司馬遼太郎『翔ぶが如く』より)》

今回の熊本地震が今後、どこまで被害規模を拡大するのか、予断を許さない。
だが、もし地震の被災地をこれから観光で復興していこうとするならば、司馬遼太郎が名作『翔ぶが如く』で描いた、西南戦争の激戦地であったということも、観光誘致の目玉として活用できたら、と思う。

最後に、これからまだ被害が拡大するかもしれない場所にいる方々のご無事を祈念し、地震で亡くなった犠牲者のご冥福を祈る。
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2016-04-09 21:29:05

飯森範親指揮・日本センチュリー交響楽団によるマーラー交響曲9番を聴く

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飯森範親指揮・日本センチュリー交響楽団によるマーラー交響曲9番を聴く

日本センチュリー交響楽団
第208回 定期演奏会
マーラー:交響曲 第9番 ニ長調
G.Mahler:Symphony No.9 in D major
指揮:飯森 範親(日本センチュリー交響楽団首席指揮者)

http://www.century-orchestra.jp/concert/

http://www.century-orchestra.jp/movie/?q=26




日本センチュリー交響楽団の定期演奏会を聴きにいくのは2年ぶりだ。前回も、首席指揮者の飯森範親さんによるマーラーだった。

※(演奏会評)日本センチュリー交響楽団創立記念日定期演奏会・飯森範親指揮、アラベラ・美步・シュタインバッハー(Vn独奏)
http://ameblo.jp/takashihara/entry-11962903357.html

その間、日本センチュリー交響楽団200回記念定期演奏会では、マーラーの交響曲「大地の歌」を取り上げているが、これはCDに収録された録音で聴いた。


http://www.hmv.co.jp/artist_マーラー(1860-1911)_000000000019272/item_大地の歌%E3%80%80飯森範親&日本センチュリー交響楽団、福井-敬、与那城-敬_6771146


飯森さんの指揮によるマーラーの交響曲を実演とCDで聴いた印象は、マーラーの交響曲が持つ思想性やユダヤ民族の血を思わせる重い情念の表出よりも、華麗なオーケストレーションと後期ロマン派の真髄である色彩豊かな音楽表現が勝っていたように思う。一言でいうと、きわめて現代的な、見通しの良いマーラーだ。
けれど、今回の飯森さんの指揮、マーラーの9番は違っていた。
4楽章の最後の一音が消えるまで、完璧に組み立てられた演奏ながら、クライマックスでは思い切り情念をこめた盛り上がりを聴かせていた。特に4楽章の弦楽による全奏のものすごいルバートは、まさに入魂の音楽だった。
まず第1楽章は、展開部以降、それぞれの声部がだんだん噛み合ってくるに従って、オーケストラの気迫がほとばしるような凄絶な演奏ぶりになっていく。コーダにいたるソロ楽器の掛け合いから、最後の弦楽のフラジオレット音がかすかに響くと、もはや彼岸の音楽を思わせた。もしここで曲が終わってもいい、と思えるほどの到達感を味わった。
第2楽章は巧みなリズム処理、第3楽章は複雑なアンサンブルが実に見事で、第3楽章の終わりでは、オーケストラの音の全てをとことんまで解放した感があった。
そのあとの第4楽章は、長らくマーラーの交響曲を聴いていても、めったに出会えないほどの、すさまじいばかりに精魂込めた演奏だった。冒頭の弦の入りからホルンソロにいたるまで、指揮者と楽員たちがまるでひとつのうねりと化したような様相。終結部の手前でオーケストラが全奏する箇所は、オーケストラの生命力を底まで絞り出した感があった。
そのあと、曲の終わりにいたるまで、最弱音の弦楽のリレーが長く続く。まるで、棺桶に花を一輪ずつ投げ入れるような、もの悲しいしめくくりだった。飯森さんの指揮棒が止まり、静かに曲が消えてしまってからも、客席は静寂のまま、しばしの余韻にひたっていた。
日本センチュリー交響楽団の演奏力は、2年前に聴いたときより明らかにレベルアップしている。
今回のマーラーでは、その持てる合奏力を惜しげもなく聴かせてくれた。マーラーのアダージョ楽章を、かくも表情豊かに演奏できるオケは少ないだろう。各楽器のソロがまた、それぞれに聴きどころだったが、特にビオラソロが素晴らしい。コントラファゴット、イングリッシュホルンも味わい深かった。
かつて、大阪センチュリー交響楽団だったころは、中音部がいささか手薄な印象だった。それが、これほどまで充実した響きを持つとは、嬉しい驚きだ。
おそらくは飯森さんのトレーニングにより、アンサンブルが引き締まり、弦楽の響きが分厚く、ふくよかになってきたように思える。メンバーがかなり入れ替わったためか、金管と木管の妙技の冴えを堪能できる。特に、この4月から入団したというホルンのトップが実にすごい。
終演後、ホワイエには楽団員たちがお客さんに挨拶に出てきて、お客さんと談笑する様子がみられた。その昔、どこのオーケストラでも団員は、楽屋口からそそくさと無愛想に立ち去っていったものだが、時代の変化か、楽員たちもサービス精神旺盛になっていることに感心した。

もっとも、日本センチュリー交響楽団の前途は洋々とばかりもいえなさそうだ。人気の指揮者・飯森さんの指揮で、マーラーの交響曲、土曜日の午後にもかかわらず、客の入りは良くはない。あるいは定期演奏会を2回公演にしている分、一回ごとの入場者数が分散してしまっているのかもしれないが。
2年前の定期演奏会、マーラーの5番では大入り満員だった覚えがある。あるいは、この2年で日本の経済が悪化し、大阪の音楽愛好家の財布が寂しくなっているせいなのかもしれない。
だが、太平洋戦争の終戦直後、大阪の街にクラシック音楽が戻ってきた当時でさえ、音楽会は大入りだったときく。大阪の人間は、たとえ食うに困るほどの困窮にあっても音楽を聴きにいくだろう、と筆者は信じている。
ついでながら、筆者の住んでいる豊中市に今年、リニューアルオープンする芸術文化センターは、日本センチュリー交響楽団がレジデンスオーケストラになる。
自分の住む町のオーケストラとして、これからますますこのオーケストラを応援したい。

最後に、今日聴いたマーラーの交響曲第9番について。
マーラーの交響曲は、筆者が10代でクラシック音楽を本格的に聴き始めた80年代初期には、まだそれほどたくさんはレコードがなかった。学生の身でレコードを買い漁るほどの小遣いもなかったので、FMのクラシック番組で放送されるのを待って、エアチェックしたものだ。しかも、当時、ラジカセでエアチェックするにしても、マーラーのように長い曲は、カセットテープを途中で裏返す必要があった。楽章と楽章の間にカセットを裏返すため、何本もカセットを用意して入れ替えたりした。
実演で初めて聴いたのは、朝比奈隆が指揮した大阪フィルの定期演奏会だった。当時、高校生優待券というのがあり、フェスティバルホールの最前列の席が500円で聴けた。しかし、昔のフェスティバルホールは客席からステージの位置が高く、最前列に座ると、オーケストラは足元の靴しか見えなかった。その代わり、朝比奈隆の指揮姿は間近にみれたし、唸り声もすぐ近くで聞けた。

※マーラー交響曲第9番の名演
アバド指揮ベルリンフィル
https://youtu.be/aZEDBLdigFA?list=FLa0xv9gT7eNdDPYIscM1AyQ

バーンスタイン指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
https://youtu.be/685VwUoHzJ4?list=FLa0xv9gT7eNdDPYIscM1AyQ

ちなみに、久しぶりにザ・シンフォニーホールにいったのだが、裏手がまだ広大な空き地のままだった。ホテルプラザがあったころが懐かしい。




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2016-04-08 10:12:45

今日は恩師・小川国夫の命日

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今日は恩師・小川国夫の命日

4月8日は、わが恩師である故・小川国夫の命日です。
2008年に亡くなって、はや8年になります。
小川国夫の小説は、玄人好みで一般の読者にはとっつきにくいとよくいわれます。
ですが、もし書店でみかけたら、ぜひ手にとってみてほしいと思います。特に、数多く刊行されている小川国夫のエッセイ集は、小川節というべきユーモア溢れる文章が、読む人を惹きつけてやみません。
晩年の小川国夫は、「小川漫画」と自ら名付けたコミカルで味わい深いイラストが挿入され、老境の作家の巧まざる笑いを醸し出しています。

※『随筆集 夕波帖』小川国夫
http://www.amazon.co.jp/dp/4901998196/ref=la_B001I7H6E2_1_24?s=books&ie=UTF8&qid=1460075783&sr=1-24

けれど、もし小川国夫の本領を読みたいと思うのなら、やはり小説をおすすめします。小川文学の生涯の歩みというべき小説の数々は、いまは大多数が絶版ですが、その片鱗を、文庫本でも体験することができます。
小川国夫の小説でいまも有名なのは、実質的なデビュー作品集である『アポロンの島』でしょう。この作品集は、自費出版で出したものの全く売れなかったのに、かねて小川が主宰していた同人誌「青銅」に注目していた島尾敏雄が、この短編集を注文し、朝日新聞で激賞したことで、一躍世間に知られたのです。
けれど、個人的には、小川文学の入門編として、新聞連載の長編『悲しみの港』をおすすめします。この恋愛小説には、小川国夫の小説に頻出する諸要素、たとえば漂泊への憧れや、捨て鉢な恋心、世間から隠れ棲む文士の心境、慌ただしい日常から離れた悠々自適の思い、切羽詰まった恋の激情、など、多彩な魅力がバランス良く配置されています。新聞連載だけあって、文体も他の小川作品よりよほどやさしく書かれていて、いまの若い人にも読みやすい小説だと思います。
とっつきにくいと敬遠せず、ぜひ『悲しみの港』を手にとってみてください。

※『悲しみの港』小川国夫(電子書籍版)
http://www.amazon.co.jp/電子書籍-P-D-BOOKS%E3%80%80悲しみの港(上)-小川国夫-ebook/dp/B01DNBMBP4/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1460076446&sr=1-1


もう一つ、小川文学上級編としては、文庫で入手可能な短編集『あじさしの洲 骨王』をおすすめします。特に、短編「ハシッシ・ギャング」は小川国夫がまだ気力、体力とも衰えていなかった老年期に書いた充実の短編です。

※『あじさしの洲 骨王』小川国夫
http://www.amazon.co.jp/あじさしの洲-骨王-講談社文芸文庫-小川国夫-ebook/dp/B00JEWCRD8/ref=pd_sim_sbs_351_1?ie=UTF8&dpID=415fx9dUfIL&dpSrc=sims&preST=_AC_UL160_SR111%2C160_&refRID=1W91YBFRZXAHPKMS3ZGY


本作は、没後、インディーズ映画にもなっています。この映画については、筆者も大阪での上映会の際、トークイベントに出演し、最後の弟子の一人として小川国夫の思い出を語りました。


http://movie.walkerplus.com/mv46643/


それにしても、常々思うのですが、「小川国夫全集」(小沢書店)を、どこか大手の版元の手で再刊してほしいです。小沢書店の廃業によって、せっかくの小川全集が絶版となり、いまや入手困難なのは、実に残念でなりません。
2018年は没後10年ですので、小川国夫の文学について、弟子の一人としてきちんと文章を残したいと考えています。


※藤枝市観光ガイドHP 小川国夫を記念する藤枝市文学館
http://www.fujieda.gr.jp/contents/NOD97/428744.html

※小川国夫についての近年の報道より
【幻の宗教劇台本発見 「信仰と文学」の原点 静岡・藤枝の教会で51年上演】
(毎日新聞2015年11月13日 東京夕刊)
http://mainichi.jp/articles/20151113/dde/041/040/061000c


※松本隆の小川国夫についての発言より
(引用)
http://www.j-wave.co.jp/original/worldaircurrent/lounge/back/030705/
《すごく昔から“カナリア諸島”という地名だけは知っていたんですよ。「どんな所だろう?」とずっと気にはなっていたんだけど。高校生の頃かな、小川国夫という小説家の方がいて。その人の小説がすごい好きだったんですけど。その作品の中に「カナリア諸島にいたんだ」という台詞があって、「カナリア諸島いいなー」とずっと気にはなってて》

※土居豊の小川国夫関連記事

http://ameblo.jp/takashihara/entry-12011921413.html

http://ameblo.jp/takashihara/entry-11816772301.html

http://ameblo.jp/takashihara/entry-11507605937.html

http://ameblo.jp/takashihara/entry-10855093074.html

※大阪・シネヌーヴォでの小川国夫原作映画『デルタ』上映&トークイベント報告
http://ameblo.jp/takashihara/entry-10744125843.html

※小川国夫最晩年、藤枝市文学館開館記念の席上にて



※小川国夫を記念した藤枝市文学館の文学碑



※小川国夫がよく面会に使った藤枝駅前の喫茶店



※土居豊のデビュー小説『トリオ・ソナタ』刊行記念会での小川国夫(となりは土居豊)





※土居豊『トリオソナタ』

http://www.amazon.co.jp/dp/B00AV76A5G/ref=la_B00491B5TQ_1_4?s=books&ie=UTF8&qid=1415499135&sr=1-4

2013年に、デビュー作『トリオ・ソナタ』(改訂版)を大幅改稿して、小説『トリオソナタ』としてKindleストアから刊行しました。

グッドタイム出版からPODの紙書籍版でも刊行されています。内容はKindle版と同じですが、やはり紙の本で読みたい、という方にぜひ!

土居豊『トリオソナタ』(AmazonPOD版 グッドタイム出版刊)
http://www.amazon.co.jp/トリオソナタ-土居-豊/dp/4906883923/ref=la_B00491B5TQ_1_12?s=books&ie=UTF8&qid=1415499135&sr=1-12


※土居豊のAmazon著者ページ
http://www.amazon.co.jp/-/e/B00491B5TQ
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