日経ビジネスの特集記事(2)インドネシア 覚醒する「未完の大国」(3) | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

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<このページでは、『日経ビジネス』の特集記事の
概要紹介と、管理人のコメントを掲載しています>



日経ビジネスの特集記事(2)

インドネシア 覚醒する「未完の大国」 2013.4.8

変質について

前回、少し触れましたがインドネシアは「親日」ばかりではなく、
「親中国」も少なからずいます。

インドネシアと日本との外交関係において、明らかな質の変化が
見られるという意味で、「変質」というキーワードを使いました。

日経ビジネスでは「変質」という言葉は使われていません。

インドネシアでも大統領選挙が2014年に実施されます。
ユドヨノ大統領の任期が2014年で終わります。
インドネシアの憲法の規定により、2期10年務めた同大統領の
再選はありません。

アメリカ大統領の任期は2期8年です。
任期に制限を加えているのは、独裁を許さないためです。
独裁に伴う汚職を防ぐためでもあります。

「権力必腐」という言葉があります。
権力を持つと必ず腐敗する、という意味です。

歴史を紐解くと、ルーマニアのチャウセスク大統領、イラクの
フセイン大統領、エジプトのムバラク大統領、さらに北朝鮮の
金正日(キム・ジョンイル)総書記と息子金正恩(キム・
ジョンウン)第1書記などなど。

数え上げればきりがありません。

さて、インドネシアで次期大統領選候補として注目を集めている
のは、ジャカルタ特別州の知事選挙で当選したジョコ・ウィドド氏
(通称ジョコウィ)だそうです。

「誰がインドネシア大統領にふさわしいかと尋ねるアンケートが
実施されると、必ず同氏の名が挙がる」ということです。

そのウィドド氏はインドネシア政治の現状を次のように話して
います。

「能力があり、人々のことをいつも思っている指導者を欲している。
政治家や大物実業家の声だけでなく、人々の願望を誠実に聞いて
くれる人物だ。そのような姿は、人々を鼓舞し、やる気を抱かせる
だろう」

「変質」に話を戻しますと、インドネシア商工会議所(KADIN)・
インドネシア委員会のソニー・ハルソノ委員長が述べた言葉が
象徴的です。

「昔のインドネシア人は、日本人に会えばニコニコして頭を下げて
話を聞いた。だが、そんな時代はもう変わった。私たちも言うべき
ことを言う」

丸紅からインドネシア財閥・シナルマスグループに転じた小林一則
専務はこう語っています。

「かつて日本は、インドネシアにとっていい『親』だった。日本は、
様々な技術をインドネシアに教えた。でももうインドネシアは成長
して一人前になった。
これからは教えるのではなく、彼らがどうなりたいのかをよく『聞く』
姿勢が大切だ。」

1万8000を超える島々に住み、300を超える民族2億4000万人は
どこへ進んでいくのでしょうか?



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