🔷「可奈が生まれて」の中の「待望の赤ちゃん誕生」を掲載します。🔷
『由美子のいなくなった夏 亡き最愛の妻への想い』
(ハードカバー 四六版 モノクロ264ページ)
2016年1月25日 発行
著者 藤巻 隆
発行所 ブイツーソリューション
✍『由美子のいなくなった夏 亡き最愛の妻への想い』(第37回)✍
「可奈が生まれて」の中の「相次ぐ父の死」を掲載します。
可奈が生まれて(2)
相次ぐ父の死
可奈が生まれた後、岳父と父が、孫の可奈の顔を見届け、満足したかのように、相次いで亡くなりました。岳父、鈴木眞は平成九年六月二十四日に、翌年、奇しくも同月十二日に父、藤巻貞雄が他界しました。二人は誕生年こそ違いますが(眞は昭和二年、貞雄は大正十三年)、誕生日は二人とも一月十日です。そして、亡くなったのが同月ですから不思議な縁を感じます。
職業も似たところがありました。眞は警察官で、溺れた子どもを助け、表彰されています。貞雄は国鉄職員(現JR東日本)で、信号機に関わる責任者でした。叙勲しています。当時の国鉄職員は準公務員でしたから、二人とも公務員だったのです。共通項が多く、馬があったようです。
二人とも七十歳を超えた高齢でしたから、孫の顔を見せてあげられて良かったと思います。可奈は、鈴木家にとっては初孫で、藤巻家にとっては二人目の孫(姉の息子、尚也君)で、両家でたいそう可愛がられました。
二人の父が亡くなったのは、可奈がそれぞれ三歳、四歳になった後で、「目に入れても痛くない」時期であったことも、いっそう可愛いと感じたことでしょう。
相次ぐ父の死後、私の周辺に「負のスパイラル(螺旋、らせん)」が忍び寄っていました。
(PP.89-91)
➳ 編集後記
第37回は「可奈が生まれて」の中の「相次ぐ父の死」を書きました。
不思議な縁を感じました。二人とも生まれた月が同じで、亡くなった月も同じでした。偶然と言ってしまえばそれまでですが、不思議に思いました。年齢は異なりましたが、二人とも公務員ということで馬があったようです。日本酒が好きでした。
由美子も私も下戸でしたが、可奈は上戸ですから隔世遺伝(?)かもしれないと思いました。