北海道・釧路 市場で「勝手丼」の朝食をいただく(佐藤水産)
根室を出発したのは、朝霧がまだ残る午前6時前。
おねむの同行者はアクビをひとつ。
これから釧路湿原 、阿寒湖を経て屈斜路(くっしゃろ)湖までの350キロ近くを1日で走破するための早朝出発となったのでした。
途中、霧雨もあったけど釧路に近くなると、北海道の夏のカラッとした晴天になってきました。
8時半前に釧路駅前に一旦到着。
S君が「お腹、すいて来た…。」
お任せ下さい、釧路駅前には「和商市場
」という市民の台所的な市場があって、朝の8時から「市場めし」が頂けるのです。
こちらの市場は、今でこそ観光客も多数出入りする市場ですが、もともとは市民のための公設市場としてスタート。
庶民向けの「北海の幸」や・・・、
今が旬の花咲ガニも売っています。
そんな和商市場の有名な「市場飯」は「勝手丼
」。
勝手丼とは、市場内で白ご飯を調達して、勝手丼に対応してくれる魚店(現在6店舗)で、ご飯の上に乗せる具材を一切れ単位で購入、自分の好きな具材で作る海鮮丼のことを言います。
勝手丼は昔、貧乏旅行をしていた旅行者向けに始まったそうな。
釧路に来た観光客の大半が一度は食べた事がある(逆に、市民の大半は食べたことはない)と言われるまでになりました。
会長はごはん中(170円)、S君は小(150円:写真)を用意して、勝手丼づくりを開始します。
今日は「佐藤商店」さんで勝手丼づくりをしましょう(他の店を回りながら少しづつ買っていくこともできる)。
これを見た「初勝手丼」のS君のテンションがアゲアゲ
店のおばちゃんの巧みな話術に乗せられて(?)、道東名産の特大ブドウエビ
(600円)、大トロ(500円)、イクラ、キンキなど、次から次に高級ネタを、オーダーしていきます。
オ、オイッ!朝ごはんなんだから、限度っていうのも考えろよっ!!!!
会長が、別のオバチャンの巧みなリードをかわしながらも自分のネタ探しに気を取られている間に、超高級海鮮丼が出来上がってしまったのでした。
S君作、「8種盛 超高級勝手丼」(3100円)。
ゴハンの量の倍以上の海鮮の具が、丼からはみ出ています…。
会長は、ボタンエビ小(250円)、バフンウニ(400円)の他は100~200円メニュー計7種類でまとめ1550円。
S君の半額・・・。ネタのないごはん部分もあります・・・。
気を取り直して市場の中央にある、休憩コーナーで味噌汁(ご飯を買った店で買うと100円:それ以外は50円高)と一緒に頂ましょう。
最近、S君と同様に初めて勝手丼を体験した観光客から、「うまく乗せられて高いモノになってしまった(今回のS君のようなことか(笑))」等の、ちょっとズレた批判を耳にするけれど、
そりゃ、市場の人も商売だもの、多く買ってもらうように話を持っていくわなぁ。
その丁々発止のやり取りも市場ならではの楽しみですよ。
それが出来ない(きらいな)人は、和商市場に限らず、全国の「市場」というところにはお越しにならない方がいいでしょうね。
CP的には100%良いとは言えないかも知れませんが、自分で作った海鮮丼をその場で頂く。
この醍醐味込の料金なら、高くはありますまい。
美味しかったです。
ご馳走様でした。
佐藤商店
北海道釧路市黒金町13-25 和商市場内
0154-22-8694
営業時間 8:00~17:00
定休日 日曜(営業日あり)・年始・臨時休業あり→詳細はHP で