追い詰める偏見や正論 | 宝塚発達心理ラボ <臨床心理士たちの研究会> 情報提供・発達支援・アセスメント・教材研究・不登校・ひきこもり支援

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宝塚発達心理ラボは、地元の臨床心理士たちによる有志の研究会です。日々の学びを地域に還元したいと願っています。学習会・イベントの開催・情報の提供など行っております。

家族がひきこもりであることを
世間に堂々と言えない状況があります。

「働くざるもの食うべからず」
「親の甘やかしの結果」
「やる気のない子どもだからひきこもる」

確かに正論ですが、でもそれだけではないはずです。
言われて元気が出る言葉ではありませんし、
当事者であればかなり傷つくだけでしょう。

「うちの子、ずっと家にいるねん。」
「せっかく大学まで出たのに
ひきこもってるねん。」と、

しんどい家庭同士が
お互いカミングアウトしあえたら
どんなに気持ちが楽でしょうね。

ひきこもりを家の恥と考えて
隠していても絶対に改善しません。

ひきこもりは第三者の介入や、
外の風が入らないと
なかなか次のステップにはいかないものです。

地域の中に親が安心して気持ちを出せる場が
あったらいいなと思います。

ひきこもるご本人も大変ですが、
それを支えているご家族も癒されたいだろうし、
話を聞いてほしい。
そしてちょっとは愚痴りたいでしょう。

自分だったらそうです。

いずれはそんな場所を作りたいと思います。